[main]
GM :
『信念』。その晶出に、事跡あり。
たとえ、正しくもない茨の道であったとしても。
たとえ、他の道があり、その意を汲んだとしても。
暗澹の道を進むは、我が足、切り開くは、我が刃。
命運は、虐げられし民草へ竹槍を握らせ、修羅の戦士へと変える。
信じる者は、誰が作る?
─────己が作る。
ダブルクロス、それは『裏切り』を意味する言葉。
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM : OP『Wind Whispers』 登場:任意
[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 2
[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 39 → 41
[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 8
[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 35 → 43
[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 1
[main] 夜野 カリン : 1d10 ぽこぺん (1D10) > 7
[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 29 → 30
[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 38 → 45
[main] GM :
[main] GM : 早朝。灰色の都心。建築物が敷き詰められるように並ぶ街並みに紛れた住居用高層マンション。
[main] GM : モダニズム建築が取り入れられており、全体的にクラシックで、床には埃一つとして落ちておらず、清掃の行き届いた落ち着いた空間が広がっていた。
[main] GM : その用途は─────日本的保守・穏健派思想の傾向が強いUGN支部。この街の『日常』を護るべく設立された国家公認の秘密組織であり、住まう住民もオーヴァードがほとんどだ。
[main] GM : 前線任務を請け負ったオーヴァード達は、マンションの上層階にある、小粋なフローラルの香りの放たれたラウンジへと召集された。
[main] GM : ……いつもの、慣れ切った場所・光景だ。しかし、支部長である木嶋も同じく先に座していた。任務内容を伝えるのは、木嶋ではないようだ。
[main] GM : 前回の件もあり、他支部より任務通達が行われるらしい。到来まで暫し程度の余裕がある。それまで各々の使い方で時間を過ごしていることだろう。
[main] GM :
[main] 田中 二郎 : 「こんなハイソなとこに『お招き』されたのは初めてっすねぇ」
[main] 夜野 カリン : 「タワマンだよかじろーくん」
[main] 夜野 カリン : 「ここって家賃いくらですか?」
[main] 木嶋 凛憧 : 落ち着かない心地を誤魔化すつもりで首筋をぽりぽり、と掻いておく。静かに座ったまま
[main]
田中 二郎 :
「いくらなんでしょねぇ、統括支部の一つですかね、ここ」
なんとか日陰になる席に座り、肩を竦めるのは白髪の男……『吸血鬼』、田中二郎は居心地が悪そうに苦笑いをする。
[main] 田中 二郎 : 赤い瞳を軽く窓の外に向けながら、その絶景にため息を吐く。
[main] 夜野 カリン : その隣の日の当たる席に座って出されたお菓子を食べる
[main] 木嶋 凛憧 : 「や、君たち。遠慮ないねぇ、と言うか。支部長だってマンションオーナーさんですよ」
[main] 田中 二郎 : 「レベルが違うでしょ流石に」
[main] 柄井 志導 : 「…リフォームでもしますか」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そう言われると言い返しにくい」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ううむ、正論相手に俺も流石に口を噤むしか出来ず。困っちゃうね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「けど、古き良きも黴臭さも御愛嬌って事もありますし。俺んとこはしばらくそのまんまだよ」
[main] 夜野 カリン : 「人、減っちゃったもんね」
[main] 田中 二郎 : 「まぁそんなことよりも、そろそろ時間ですね。緩く構えているわけにもいかないですよ、支部長」
[main] 田中 二郎 : カリンのセリフに頷く。
[main]
柄井 志導 :
「…仕事か。疲れる」ぼそり。
連日書類に目を通し続けている
[main] 田中 二郎 : 「すいませんね、しど……いや、インフィニットさん。俺にもうちょっとなにか権限でもあれば、インフィニットさんは外したかったんですけど」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まーフリーランスだったからねぇ、彼。呼びつけられはせども縛り付けられねぇもんで」
[main] 田中 二郎 : 理由は明白だ。今彼には、仕事以上にやらなければならないことがある。
[main] 田中 二郎 : その心中を察するように、目を細める。
[main] 柄井 志導 : 「…構いませんよ。より高い権限には、より高い功績が必要ですから」
[main] 田中 二郎 : 「……もし、俺達だけで何とかなりそうな仕事だったら、インフィニットさんは『個人行動』をとって頂いても構いませんから」
[main] 夜野 カリン : 「心配だね、カナちゃん」
[main] 田中 二郎 : 小さく、耳打ちするように呟く。
[main]
柄井 志導 :
「…ありがとう」
少し、笑ってみる。
[main] 田中 二郎 : 「いえいえ、UGNの仕事は大事ですけど、それもこれも『日常』あってこそですからね。優先順位は大事です」
[main] 夜野 カリン : 「わたしにデキる仕事ならいいんだけど」
[main]
木嶋 凛憧 :
両腕を頭の後ろで組みながら、その様子を眺めつつ通達されるであろう任務内容に想いを馳せる
混ざらないのは、傍観ではない。ただ、言葉を探す時間が増えただけで
[main] 木嶋 凛憧 : 「まー、どんな仕事内容にせよ、今回音頭を取ってるのは俺より頭上の人だからよ」
[main] 夜野 カリン : 窓際まで行って乗り出して見下ろす
[main] 木嶋 凛憧 : 「臨機応変で柔軟な現場判断で行こうや」
[main] 木嶋 凛憧 : 「おー、ジオちゃん。物理的な意味じゃないからな?」
[main] 田中 二郎 : 「はは、それは全くですね。ま、何事も両立……出来ないことの方が多いですけど、出来る限りはしたいですよね」
[main] 夜野 カリン : 「こうやって高いところから見たらもしかしたら見つかるかもね」
[main] 田中 二郎 : カリンの言葉に、二郎も思わず小さく頷く。
[main] 柄井 志導 : 「…そうだな」
[main] 田中 二郎 : 「……そうですね、滅多にこれないところなんですし、そういった利点も活かしていきましょう」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そうだな。普段と違う環境ってのは生かした方が良い」
[main] 夜野 カリン : カリンは物理的な発想だったが、高い視点を持つこと、高い地位に立つことは求めるものがあるのなら有効な手段だろう
[main] 木嶋 凛憧 : 「使えるもんは使った方が良いしな、どう使えるかは分かんねぇけど」
[main] 柄井 志導 : 「使えそうなものは揃えなきゃな…ですよ」
[main] 田中 二郎 : 思ったより、前向きになってくれているようだ。支部長も、見えないところで彼のケアしてくれてたのかもな。
[main] 田中 二郎 : 少しだけ安心したように笑いながら、時計に目を向ける。
[main] 田中 二郎 : 「そろそろ……定刻ですかね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「揃えるのは否定しねぇが……そうさな」
[main] 木嶋 凛憧 : 「時間だねぇ。先ずは目の前の事もやらなきゃ。インフィニットは呼び出して悪いってのはあるが、まぁ仕事でなら思う存分動いて良いからよ」
[main] GM : 田中、木嶋の科白に続き、ラウンジの扉からノックの音が静かに聴こえる。
[main] 柄井 志導 : 「…来ましたか」
[main] 夜野 カリン : 「どうぞー」
[main] 夜野 カリン : といって、たたたっと自分の席に戻る
[main]
アウェイキング :
「失礼します。ロスタイムさんのところの支部の方々でしょうか?」
開かれる隙間から見えるは、橙色の長髪を垂らす、ひどく不健康そうな見た目をしたスーツの男であった。
[main] 柄井 志導 :
[main] アウェイキング : 目元には隈が広がり、髪質もぱさついている為か、節々明後日の方向を向いている。背も丸まっていて、猫背だ。
[main] 夜野 カリン : 「かじろーツー」
[main]
アウェイキング :
「ええ?」
きょとんとした顔で、まばたき。
[main] 木嶋 凛憧 : 手を軽く振り上げ、返事を返す。軽い口調で、いつも通りに。それが俺の普段通りのスタイルであるから、崩す気は無い
[main]
柄井 志導 :
「はい」
視線を向ける。
[main] 木嶋 凛憧 : 「どうも、こんにちは。こちらロスタイムでございます、失礼ながらそちらさんは?」
[main] 夜野 カリン : 「吸血鬼っぽいよかじろーくん」ひそひそ
[main]
アウェイキング :
「すみません……。あの、何か、若者の間で流行っている言葉とか……ですかね……。あ、ああ。はい。これはどうもです」
ぺこりと、木嶋の方へ視線を向けると、首を静かに頷かせる。
[main] アウェイキング : 「私、"不夜城(アウェイキング)"と言います。こちらの区域の方を少し管理させてもらっている者です」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ああ、あのちっこいのは気にしないでください。今素直で多感な時期なんですよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「っと、アウェイキングさんね、こりゃ失礼」礼を一つ、返した
[main] 夜野 カリン : 「グラウンド・ゼロです」びしっ
[main] 木嶋 凛憧 : 「管理されてるというと、今回の任務についてはキングさんから?」
[main] 田中 二郎 : 「じ、ジオさん……失礼ですよぉ……!」ひそひそ
[main] 夜野 カリン : 「”吸血鬼”って失礼なの?」ひそひそ
[main] 田中 二郎 : 「……ま、まぁ、えーと、多分?」 ひそひそ
[main]
アウェイキング :
「お、おお……。初手からコードネームをさらに略するとは……秘匿に徹底していますねぇ……」
現代的意匠の施された、丸みの帯びたソファへと移動すると、ゆっくりと腰掛ける。
[main] 田中 二郎 : 実際どうなんだろうか。人間からすれば化物呼ばわりは気分が良くない気もするが、人間でない二郎には機微はわからない。
[main] アウェイキング : 「はい。私の方からお伝えさせていただきます。えー…………ロ、ロスさん……と、お呼びした方がいい流れですかね……?」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そう言う緩さをウリにさせてもらってるもんで、硬すぎると刃こぼれするし、かと言って締まりがなきゃ取っ散らかるでしょ?まー、秘匿と収拾。両方の面でやーらかにね」
[main] 田中 二郎 : まぁでも確かに初対面しかいないときの俺みたいな面してるなと他人事ながら思いつつ、会話の流れを見守る。
[main] アウェイキング : 「なるほど。実利も兼ねていると思いますし、いいと思いますよ。それに私も、緩さに関しては寛容な方……だと自負はしておりますので」
[main] 木嶋 凛憧 : 「おうおう、ロスちゃんでもロスさんでもお好きに呼んでくれよな、俺は歓迎するぜ?」
[main] アウェイキング : 「何せ……こんな身なりですからね、私。あまり他人をとやかく言える立場ではない、というわけです」
[main] アウェイキング : へらりと笑いながら、頭を少し掻く。
[main] 木嶋 凛憧 : 「あだ名で呼び合うってのは友好関係の第一歩だもんな、ドゾヨロシク。お呼ばれしたもんで、おもてなしの用意はしてねぇんだけどよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「身なりねぇ。ん~、良い面構えしてるんじゃねぇの?卑下するこたねぇよ」
[main]
アウェイキング :
「いえいえ。もてなしであればこちらから用意するのが普通ですよ。あまり良い用意ができなかったもので、申し訳ありません」
へこへこと、社交。頭を玩具のように下げる。
[main]
アウェイキング :
「ええ?うぇへへ、そうですか? 部下にも言われたことがないので、なんとも……擽ったいですねぇ」
へらへらと、嬉しそう笑う。
[main] アウェイキング : 「おっと……閑話休題、ですね。こうしている間にも、血税はたんまりと使われているわけですし……お仕事の話といきましょうか」
[main] 木嶋 凛憧 : 「おお、そう言いなさんな。くつろげる部屋に広い空間、これだけ用意されてりゃ嬉しいってもんだぜキングちゃんよ。っとと」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁそうだな、今後のためにも支部同士、交友を深めるってのは悪い事じゃねぇんだが……あんまり長話をしてると若者が退屈しちまうもんな?」
[main]
アウェイキング :
「ええ。長話し過ぎると、年寄りくさく思われますからねぇ」
へらりと笑いながら、紙資料の配布を始める。本支部では、機密情報はこうしてアナログ式に渡されることになっている。
デジタル化が進んでいる今、ブラックドッグ等による影響もあり、セキュリティはあまり意味をなさないことが多い。その為、情報漏洩を防ぐためにはこうした、紙上でのやり取りが分が上がるということもあり、あまりDX化は進む気配がない。
[main]
アウェイキング :
「では……こちらが、今回……皆さんに委託する任務の情報になります」
長い横髪をたくし上げるように耳元へかけると、重たそうな瞼の下にある眼を資料へと向ける。
[main] GM :
[main]
GM :
<任務情報>
・アウェイキングが管轄する区域にて活動するティンダロス内に、未保護のオーヴァードの姿が確認できた為、その調査。
・UGNの役目に「オーヴァードの保護」がある以上、管理下に無い在野のオーヴァードの存在はあってはならず、出来ることであれば保護を行いたいが、対象となるオーヴァードを取り巻く団体にティンダロスがいる以上、大きな刺激を与えることは推奨されない為、どのようなオーヴァードがいるかどうかだけ調査するだけでも達成と見なす。
・多くの情報を収集してほしいが、主な調査項目としては、名前、シンドローム、侵蝕率、性格(アライメント)、活動内容の5点である。
・また、『テュール』が死亡してからFHの動きに活発化が見られ、本件にも関わる可能性が十分に高い為、注意が必要。
[main] GM :
[main] 夜野 カリン : 薄手の手袋は滑り止め加工されていてページを捲りやすくできている
[main] 夜野 カリン : ぺらぺら
[main]
柄井 志導 :
「ありがとうございます」
書類を受け取り、素早く目を通していく。大量の書類を捌く中で速読は自ずと習得した。
[main] 田中 二郎 : 仕事の内容を知ると、思わず眉根が上がる。
[main] 木嶋 凛憧 : 配布される資料を受け取る、こう言った場面で気を利かせると言うのも大事だが。お呼ばれした身で無理にでしゃばると言うのもよろしいとは言えない。支部には支部のやり方があるのだから、配布される資料が手元に来るのを座して待つ
[main] 田中 二郎 : 「未保護の……オーヴァード」
[main] 夜野 カリン : 適当に流し読みしていたが、最後にテュールの名前があることに眉根を寄せる
[main]
木嶋 凛憧 :
そして手元に拾った資料を読み込むと、頭の奥でへぇ。とため息を漏らした
さて、どうしたもんかな
[main] アウェイキング : 「はい。皆さんには、その調査をお願いしようと思います」
[main]
柄井 志導 :
「ティンダロス…厄介だな」
未保護のオーヴァード。期待はしない。それが違う場合の方が遥かに多いのだから。
[main]
田中 二郎 :
「……」
こういうということは、おそらくUGN側はまだこの案件でこれ以上の情報は持っていない。聞くのも野暮だ。変に勘ぐられるのも困る。
[main] 木嶋 凛憧 : 「ああ、厄介なのは同意するよ。なぁ、キングちゃんよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「口頭での確認なんだが。未保護のオーヴァードを確認した、だが内実は分からない。しかし、ティンダロスが裏に居るのは分かってる。で、相違ない?」
[main] 夜野 カリン : 「はい、人手は足りてそうなのになんでわざわざこっちに手伝いを頼むんですか?」
[main]
アウェイキング :
「はい。そういった認識で相違はありませんよ」
木嶋に対し、一つ頷き。
[main] アウェイキング : 「いえいえ、人手は全く足りていませんよ。何せ……皆さんの支部にいたエージェントに派遣要請するくらいですから。常日頃……自転車操業のようなものです」
[main] 田中 二郎 : 「まぁ一定出力以上を持ったオーヴァード自体貴重ですからね」
[main] 夜野 カリン : 「危険な仕事なんだ」
[main]
柄井 志導 :
「ティンダロスはUGNが嫌いだからな」
カリンちゃんに答える。
[main]
木嶋 凛憧 :
「認識が違わなくて助かるぜ。じゃあ。ここに書いてあるのも間違いないな?名前、シンドローム、侵蝕率、性格、活動内容の調査。つまり、だ」
手元の資料をピン、と弾く。小気味いい感覚が指先から神経を伝って己の脳まで弾ける。こう言うの、物理媒体でしかやれない事だよなぁ。なんてくだらないことをしながら、確認を取っていく
[main] 田中 二郎 : こういう大支部は人手は多いだろうが、別に誰もがオーヴァードであるわけでもなければ、力ある実力者というわけでもないだろう。
[main] 木嶋 凛憧 : 「容姿、外見の確認は取れてる。って事だよな?口頭でも写真でもどっちでも良いんだが。伝えてもらえる内容はあるかい?」
[main] アウェイキング : 「オーヴァードに関わること自体がリスクな上に……さらに、FHに動きが見られていると来ています。皆さんのような、前線級でなければ、調査のお願いは少し難しい、といったところですねぇ」
[main] 柄井 志導 : 「…FHまで絡んでるか。となると高い能力はありそうだが…」
[main] アウェイキング : 「いえ……。容姿に関しても同様にして、情報の入手には至っていません。何せ……現在、手元にある情報としても、フードを被った少女、というくらいしかありません。街中にある監視カメラの映像も、巧みに身を躱して、顔を晒すことを拒んでいるようです。中々……出来ますよ」
[main] 田中 二郎 : 「……少女」
[main]
柄井 志導 :
「…UGNからの脱走者か?」
UGNにいた経験があれば、ここまでの警戒ぶりも頷ける。
[main] 夜野 カリン : 「かじろーくんと趣味が合いそう」
[main]
田中 二郎 :
「そ、そうですかねぇ……」
まぁフードは確かにつけてるけど。
[main] 夜野 カリン : パーカーばっかり持ってるイメージ
[main]
木嶋 凛憧 :
「ほうほう、少女ねぇ。フードを被っているから顔は分からんが、そう言う目立つ格好してる、と」
少女、と言う言葉に頭の中に一人。思い浮かべるが、まぁ偶然ではあるだろう。しかし、だ
そんな迷いを抱えてお仕事をやるのは真っ平ごめんだ。変な期待を持つのも、仕事相手にも
[main]
アウェイキング :
「どうでしょう。情報のピースが全くない以上、推測もできかねる……といった感じですねぇ」
資料へ目を伏しながら、下唇に親指が添えられる。
[main] 田中 二郎 : 「……だからこそ、詳しい調査は我々が実地で行うことになる、と」
[main] 夜野 カリン : 調査向きじゃないので大人しくしている
[main] 木嶋 凛憧 : 「んじゃあ、その少女さんが確認されたのはいつ頃からで?活動時期から推察するのがイイでしょうよ。FHが動き出した時期やらと照らし合わせりゃいいしな」
[main]
アウェイキング :
「はい。そういった認識で、お願いします」
こくりと、田中に頷く。
[main] アウェイキング : 「今月頃ですね。ただ現状、確約したものではありません。調査を進めれば、もっと前に目撃された、というようなこともあり得るでしょう。そういった意味で、皆さんには先行調査といった形で任務をお願いしたく思っています」
[main]
柄井 志導 :
「…分かりました」
今月。
[main]
田中 二郎 :
「……」
もし、アウェイキングの言っていることが事実なら『噛み合う』が……聞いている限り不確実な情報だ。それでも期待はしてしまう。
[main] 木嶋 凛憧 : 「今月ね、了解。まぁ話し合ってて新しく出る情報があるとは思っちゃいねぇが、こっちはまだ知らんもんで。手間かけさせて悪いね」
[main] 夜野 カリン : 「ゲットしたらそっちに任せていいですか?」今うちの支部には新人を育成できるエージェントはいない…!
[main] アウェイキング : 「いえいえ。こちらとしても齟齬の無い情報通達が第一と思っていますので、ご確認ありがとうございます」
[main] 木嶋 凛憧 : 「けど、事前にどれだけ知ってるかで土壇場での咄嗟の判断をしやすくなる。いざと言う時の心構えが出来てりゃ、その分ちょっとだけ行動が速くなる。早く正確なほどに、生き残る確率が上がるってもんで」
[main]
アウェイキング :
「ゲ、ゲット。え、ええ。そうですね。保護に成功しましたら、当支部で引き継ごうと考えております。ただ、そうですね……」
とん、とん、と、下唇を叩く親指。視線はなお、資料へ向けられる。
[main] 木嶋 凛憧 : 「情報に関して齟齬がないってのは大事だもんな、お互いちゃんと認識があるってのはありがてぇよ。そう言ってもらえて感謝するぜ」
[main]
アウェイキング :
「………………。 いえ、何でもありません」
長考の後、伏す。
[main] 柄井 志導 : 「何か、あるんですか」
[main]
田中 二郎 :
「……」
その仕草に違和感を感じるが、追求はしない。もしその少女が『知人』なら、色々と誤魔化しやすいほうがこちらも好都合だ。
[main] アウェイキング : 「……ティンダロスの性質を少しばかり、考えていました」
[main] 田中 二郎 : 「……まぁ、面倒な相手ですよね」
[main] アウェイキング : 「ティンダロスは、我々オーヴァードを嫌っている、あるいは……憎んでいる、といっても過言ではありません」
[main] 柄井 志導 : 「あそこは…厄介ですね。下手すると街ごと敵に回る」
[main]
アウェイキング :
「ええ」
こくりと、田中に頷く。
[main] 田中 二郎 : 「しかも、言ってることにそれなりの正当性がある」
[main]
アウェイキング :
「はい。組織の方針とは言え……不誠実を働いていることには、違いないですからね」
眉を少し顰める。
[main] 木嶋 凛憧 : 「いつの世も敵が多いってのは大変だねぇ。それだけ、見るもんが多いってことだけどよ」
[main] 田中 二郎 : 二郎だって「もし自分が人間だったら」と考えたら……正直、UGNを信頼したかどうかは自信がない。関わりたくないと考えた可能性も高い。
[main] アウェイキング : 「……そんな組織に、嫌われ者の身でありながらも……オーヴァードとして、『人間』に味方をする、となれば」
[main] 田中 二郎 : ティンダロスは、言ってしまえば「そういう人たち」の組織なのだ。しかも、彼らは犯罪を行うわけではない。
[main] 夜野 カリン : 「テインダロスってそういうところなんだ……」
[main] アウェイキング : 「一筋縄ではいかないな、と……私は思っています」
[main] 田中 二郎 : UGNとしては、協調路線を本来なら取りたい相手だろう。しかし、悲しいかな、彼らの信頼を勝ち得るまで、我らがUGNはまだ『結果』を彼らに示せていない。
[main] 木嶋 凛憧 : 「そうさねぇ、一筋縄じゃ行かない案件そうだ」周りを見渡す、重たい空気だなー、と思うがふざける度合いを間違えると一気に顰蹙を買いかねない。ん~、ゆるく厳しくどう対応すっかな、少し考えて。
[main]
木嶋 凛憧 :
「じゃ、これ聞いて降りたいやついるかい?」
素直に聞いてみることにした
[main] 柄井 志導 : 「論外です」
[main] 田中 二郎 : 「振られた仕事ですからね」
[main] 夜野 カリン : 「わたしは……仕事したい」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そー言う事、キングちゃん。俺たちのやる事って結局変わらねぇわけだしさ」
[main] 夜野 カリン : オーヴァードとして無為に過ごすのは、先生に対する裏切りだ
[main] 夜野 カリン : それはダブルクロスを意味する言葉
[main] 木嶋 凛憧 : 「心配しないで不安を投げ込んじまってくれよ、何があっても結局止まらねぇんだからよ」
[main]
アウェイキング :
「ははは、これは非常に頼もしい限りですよ」
困り眉と共に、そっと小さく笑う。
[main] アウェイキング : 「では……そうですね。これは単なる私の憶測でしかないのですので、違ったなら受け流してほしいのですが」
[main] アウェイキング : 「ティンダロスに、嫌われても、恨まれても、石を投げられても、それでも……ティンダロスに居続けようとするオーヴァードをもし、口説くことができましたら」
[main] アウェイキング : 「出来れば、皆さんの手で……保護をお願いしたい、という気持ちはあります」
[main] 夜野 カリン : それを聞いて少し考える
[main] アウェイキング : 「その方にとって、心許す相手は……もしかしたら」
[main] アウェイキング : 「あなた達だけ、ということにもなるかもしれませんから」
[main] アウェイキング : そっと、目を一行へ向けた。
[main] 田中 二郎 : 「……承知しました」
[main]
柄井 志導 :
「…まあ、頑張りますよ」
あの日かけられなかった言葉を、誰かにかける。そんな代償行為でも、救えるのなら。
[main] 夜野 カリン : 「テインダロスがオーヴァード嫌いな人たちの集まりなら、連れ戻さないほうがいいんじゃない?」
[main] 柄井 志導 : 「…簡単に言えばオーヴァード達もいる自警団なんだ、ティンダロスは」
[main]
木嶋 凛憧 :
「ん、そこまで嫌われてたのに口説き落として他所に投げるのは確かに筋が通らなさそうだな」
軽く笑いながら話を聞く、しかし目線は外さない。逸らすことも、外すことも。望んではいない
[main] 木嶋 凛憧 : 「そうだなぁ、嫌いなもんに無理矢理連れ込むのは良い事じゃねぇなぁ、ジオちゃん。けどよ」
[main] 夜野 カリン : オーヴァードアンチとオーヴァードの間に立ってる子をオーヴァードの方につれて帰っていいのかなぁと思っている
[main] 田中 二郎 : 「ま、いずれにせよ話し合いが大事ってことですよ。ジオさん」
[main] 田中 二郎 : 「食わず嫌いの可能性もありますしね」
[main] 夜野 カリン : 「む…そっか」
[main] 木嶋 凛憧 : 「嫌いなもんが嫌いなままより、好きなもんが多い方が人生楽しいだろうよ。別に、無理にじゃなくて良いんだよ。ただ、良いな。って思う事をやればいい。UGNってのはそう言うのが好きな人の集まりなの」
[main] アウェイキング : こくりと、頷く。
[main]
アウェイキング :
「皆さん、素晴らしい答えですね」
小さく、笑みが浮かぶ。
[main] アウェイキング : 「私達は……『人とオーヴァードの共存』の為の組織人です」
[main] アウェイキング : 「非常にクサいとは思いますが……みんな仲良しこよしを目指していますからね、私達は」
[main] アウェイキング : へらへらと笑う。
[main] 田中 二郎 : 深く頷く。
[main]
木嶋 凛憧 :
頷く、そう。世界は既に変貌してしまっている
だが、人は人のままだし。優しさは決して無かったことにはならない
[main]
木嶋 凛憧 :
世界は、変貌していた
それは、良心の死と断絶を意味しない
[main] 田中 二郎 : 実際、青臭かろうが非現実的だろうがなんだろうが、理想とはそういうものだ。簡単に手が届くものを理想とはいわない。
[main] アウェイキング : ぽりぽりと、頭を掻く。
[main] 柄井 志導 : 俺にそんな大層な理想はない。きっとあるのは日常を取り返したい、そんな妄執。だからそれが、たまに眩しい
[main] アウェイキング : 「ふふふ……。クサいことを言った後に沈黙が続くと……」
[main] アウェイキング : 「つらいですね……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「キングちゃん、染み入ってるって言うんだぜ。そう言うのは」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺だって、理想はそれだからよ。理想は理想でしかないから、足元が見えなくて間違えてばっかりなんだけどな」
[main] 木嶋 凛憧 : 「けど、そうやって間違えたからって。やりたかったことまでダメになるわけじゃねぇんだから。敵だろうとめげずにやって行きたい。だから、調査なんでしょうよ」
[main]
アウェイキング :
「へへ。フォローありがとうございます」
へこへことしながら、小さく笑う。
[main] アウェイキング : 「……では……ええ。理想の為に、大義の為に……皆さん、お願いしますよ」
[main] 田中 二郎 : 支部長の言葉にも頷く。別に助け合えばいいのだ。元々、UGNはそういう組織のはずだ。
[main] アウェイキング : 「資料は……各自、処理をお願いします」
[main] アウェイキング : 紙資料の上に人差し指が添えられると─────風化が始まる。
[main] 田中 二郎 : 「承知しました。では……みなさん、行きましょうか」
[main] アウェイキング : あっという間に、煤と化した。発火も無く。
[main]
柄井 志導 :
「─無尽の剣魔《インフィニット》。その任務を引き受けた」
書類が一瞬で裁断され、凍結し、風化した。
[main] 夜野 カリン : 最後にテュールの文字が消えていくのを見守って、少し考え事をしてから顔を上げる
[main] 木嶋 凛憧 : 「はいよ、処理ね。んじゃあ持ち帰らせてもらおっかな、自室の方が楽なもんで」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ロスタイム、重い腰を上げさせてもらいますよ。隠居決め込むには若いけど、現場出るには年食ってんだからもー」
[main] 田中 二郎 : 「今の日本の平均年齢は30半ばだそうですよ、支部長」
[main] 田中 二郎 : 茶化すようにいいながら、立ち上がる。
[main] 木嶋 凛憧 : 「へー、良い事だね。こんなオッサンが沢山いるってことは、それだけ死ぬ人間が減ったって事だ」
[main]
木嶋 凛憧 :
笑いながら返事を返す。気楽な会話、緩めたところを閉ざす気は無い
護りたいのは何か?俺が欲しいものは何か?それは、見失っても。忘れる事は無いから
[main] 夜野 カリン : 「子供のほうが減ってるんだって」
[main] 木嶋 凛憧 : 「頑張って良いとこだけ見てたのよ。お前のお師匠さんはもっと冗談とかそう言うヤツは教えてやんなかったのかよぅ」
[main] 柄井 志導 : 「……まあ、はい」
[main] 田中 二郎 : 軽く、志導の肩を叩く。
[main] 田中 二郎 : 「とりあえず、現場に出ましょう」
[main] 田中 二郎 : そして、小さく耳打ちする。
[main] 木嶋 凛憧 : 「……まぁ、アイツならそうだとは思ってたけどよ。ジオちゃんはもっと可愛く振舞った方が良いとは思うんだよね」
[main] 田中 二郎 : 「……『当たり』なら、今回の仕事は言うなれば儲けもんですからね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そんなんじゃ将来嫁の貰い手がいなくなるぞぅ~」
[main] 夜野 カリン : 不満げに唇を尖らせ、じろーくんについていく
[main] 田中 二郎 : 「せめて『当たり』か『外れ』かは早めに確認しましょう。もし『外れ』なら、こっちでなんとかしときますから」
[main] 柄井 志導 : 「ありがとう。まあ、行きましょうか。早く保護してしまいましょうか」
[main]
木嶋 凛憧 :
「わぁん、完全に無視だよぅ、おじちゃん悲しいよぅ~」
めそめそ、と口で言いながら。泣いているふりをしつつ外へと歩き出して行く
[main] 田中 二郎 : 頷きながら、今度は支部長に肩を竦めて。
[main] 田中 二郎 : 「まぁ、そういうところは支部長の魅力ですけど、普通に今のはセクハラですから気を付けてくださいね」
[main] 田中 二郎 : 全く、いつから俺は正規人員みたいになっちまったんだか。まぁいい。
[main] 田中 二郎 : 悪い気分でもない。
[main] 木嶋 凛憧 : 「ヤベェ、セクハラって事は他所の支部で我が支部の問題体制が露呈してしまうじゃないの。ホラホラみんな早く外に出ようぜ!調査の時間ですよっと」
[main] アウェイキング : いるさ、他所の支部の人がここに!ロスタイムの命運やいかに─────。
[main]
アウェイキング :
「Zzz……」
鼻提灯を膨らませていた。
[main] アウェイキング :
[main] アウェイキング : ……そうして、一行がラウンジを退出した後。
[main] アウェイキング : ぱちん。弾ける鼻提灯。素材のいいソファに凭れていたアウェイキングの瞼が重たそうに開く。
[main] アウェイキング : 「……マジ寝しそうでしたね」
[main] アウェイキング : ぽりぽりと、頭を掻く。
[main] アウェイキング : 「……まぁ……。こういう立場を決めた以上……本腰を入れて、助力できないのは……」
[main] アウェイキング : 「非常に、もどかしく思います。私にやれるのは、この程度でしょう」
[main]
アウェイキング :
「頑張ってくださいね」
窓辺へと視線を向ける。灰色の街。曇りの見え始めた、日常。
[main] アウェイキング : 「さて……一つ、仕事終えましたし」
[main] アウェイキング : ぐいーっと、軽く腕を伸ばしながらストレッチ。左右へ、揺れながら。
[main] アウェイキング : 「やりますか」
[main] アウェイキング : 「仕事」
[main] アウェイキング :
[main] アウェイキング :
[main] アウェイキング :
[main]
GM :
<情報項目>
・ティンダロスについて
・ティンダロス内にいる未保護のオーヴァードについて
・FHの動向について
すべて難易度8。それらしい情報収集系の技能で判定可能。
追加項目は特に無し。全情報取得でtrigger解放。
[main] GM :
[main] GM :
[main] 柄井 志導 : middle『市内捜索探訪』 登場:任意
[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 6
[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 41 → 47
[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 7
[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 30 → 37
[main]
田中 二郎 :
情報収集の基本は足。そんなありきたりな言い訳をつくって、少年と吸血鬼は市井を逍遥していた。
UGN支部から離れたところで調査をしたいという欲目もある。
[main] 田中 二郎 : なにせ、今回の下手人……もしかしたら。
[main] 田中 二郎 : 「……もしかするかも、しれませんね」
[main] 柄井 志導 : 手がかりはほとんどない。ならば、足で探すのみだ。慣れている。
[main] 柄井 志導 : 「そう、ですよね。…あまり期待をかけすぎても後で辛いですが、今回のは」
[main] 田中 二郎 : 「俺の感ですけど、多分『アタリ』ですよ」
[main] 田中 二郎 : 時期があまりに噛み合いすぎている。これで赤の他人である確率のほうがむしろかなり低いだろう。
[main] 田中 二郎 : 元々オーヴァードの数は多いわけではない。
[main] 田中 二郎 : 「もしかしたら、あのアウェイキングさんって人が気を使ってくれてるのかもしれませんね……」
[main] 柄井 志導 : 「…だとしたら、ありがたいですね。最近、少し疲れてましたから」
[main] 田中 二郎 : 少し強めに背中を叩く。
[main] 柄井 志導 : 「いたい」
[main] 田中 二郎 : 「はっはっは、まぁ、肩の力抜いていきましょう。一人じゃないんですから」
[main] 田中 二郎 : 軽くウィンクする。
[main] 田中 二郎 : 「仕事として振られたおかげで、俺も大手を振ってお手伝いできますしね」
[main] 田中 二郎 : そう言って、UGNの専用端末を開く。
[main] 柄井 志導 : 「頼りにしてますよ」
[main] 田中 二郎 : 「一緒に頑張りましょう。お姫様を待たせるのは趣味じゃないでしょう?」
[main] 柄井 志導 : 「はは…確かに。お姫様を迎えに行かないと、ですね」
[main] 柄井 志導 : ティンダロス内にいる未保護のオーヴァードについて 難易度8! 足で探します〈肉体〉!
[main] GM : OK!
[main] 柄井 志導 : (5+0+0)dx(10+0)+0 【肉体】判定 (5DX10) > 6[1,2,3,4,6] > 6
[main] 柄井 志導 : うそでしょ
[main] 田中 二郎 : 俺が補佐しよう
[main] GM : 財産Pも足りないので、再登場か……かじろーくんにバトンタッチだ
[main] 田中 二郎 : 情報UGNでいくぜ
[main] 田中 二郎 : 1DX+1 (1DX10+1) > 4[4]+1 > 5
[main] 田中 二郎 : イージーエフェクトのせます
[main] GM : どんなEEかな?
[main] 田中 二郎 : 当然カナちゃんの匂いは俺しってるので、かぐわしき鮮血で多少なり気配を感じ取って+1できませんかね?
[main] GM : OK、適切なEEの使い方である
[main] 田中 二郎 : ではそこに財産2も上乗せして8で
[main] system : [ 田中 二郎 ] 財産 : 2 → 0
[main] GM :
[main]
GM :
・ティンダロス内にいる未保護のオーヴァードについて
近頃、蔦のようなものを自在に操る少女の目撃情報が市内で出回っている。
UGNのデータベースにも既知として残っている情報は無く、未確認オーヴァードと定義された。
ティンダロスの特性上、UGNや警察組織、政府に一切の情報が渡らないような綿密な情報統制の下、活動している為、詳しい情報は入って来ていない。
ただ、現状確認が取れている情報としては、対象となっているオーヴァードは『非常時』に見かけられる傾向が強くある。
たとえば、事故が多発する交差点の交通事故寸前であったり、学生の少年が雑居ビルの屋上から飛び降り自殺を試みた際などに、特徴と一致するローブの少女が現れたという情報があり、いずれにおいても命の危機は回避されていた。
[main] GM :
[main] 田中 二郎 : UGNの情報網だけでなく、足も使って二人で街を駆ける。苦労はしたが……二郎は、確かに『それ』を嗅ぎ取った。
[main] 田中 二郎 : 「……下手人が彼女であるかどうかは確定ではありませんが」
[main] 田中 二郎 : 「確実に、彼女もどこかで動いています。『匂い』を嗅ぎ取りました」
[main] 柄井 志導 : 「それに蔦…それって!」
[main] 田中 二郎 : 頷く。
[main] 田中 二郎 : 「これで、確率7割ってところから……9割くらいまではいきましたね」
[main] 田中 二郎 : 神妙な顔で、それを告げる。
[main] 田中 二郎 : 「少なくとも、彼女の影は踏んだ。この仕事、どうやらインフィニットさん」
[main] 田中 二郎 : 「『単独行動』をする必要はなさそうですよ」
[main]
柄井 志導 :
「ああ、やっとだ。そこにいたんだな、加奈」
久しぶりに胸が暖かくなるような、そんな熱を感じた。
[main] 田中 二郎 : 「すぐに支部長達にも伝えましょう。合流の必要もあるかもしれません」
[main] 田中 二郎 : 「こういうときこそ、焦らずにね」
[main] 田中 二郎 : 軽く、また肩を叩きながら、そのへんの自販機で購入したスポーツドリンクを渡す。
[main] 田中 二郎 : かなり走り回った。まずは一服だ。
[main]
柄井 志導 :
「ありがとうございます」
それを受け取り、飲む。
[main] 柄井 志導 : 「はあ…久しぶりに喉を潤した気がする」
[main] 田中 二郎 : 「なぁに、前回はロクに助けられませんでしたから、これくらいお安い御用ですよ」
[main] 田中 二郎 : 気安く笑う。
[main] 田中 二郎 : 「支部長の相手は大変だったでしょ」
[main] 柄井 志導 : 「…それは、まあ」
[main] 柄井 志導 : 曖昧に。
[main] 田中 二郎 : 「ははははは! まぁまぁ、俺もたまに『めんどくせーおっさんだな』と思ってますから!」
[main] 田中 二郎 : 笑い飛ばしながら、それでも温かい笑みを湛え。
[main] 田中 二郎 : 「でも、ああしてないと……余裕を見せ続けないといけないって張り詰めている人でもあるんですよ。支部長としての重責を、きちんと背負おうとしているんです」
[main] 田中 二郎 : 「別にそんなことしなくても俺達は支えるってのに、そこのところでついつい張り切っちゃう人なんですよ。それが分かれば、可愛い人でしょ?」
[main]
柄井 志導 :
「…気持ちは、分かりますから」
少し、遠い目をして。
[main] 田中 二郎 : 「でしょうね。結構似てますもんね、二人」
[main] 田中 二郎 : へらへら笑う。
[main] 田中 二郎 : 「バレバレの爪先立ちで頑張ってるところは一緒です」
[main] 田中 二郎 : 別にそんなことしなくても、人は離れていかないっていうのに。まぁ、それでも意地張りたくなる気持ちはわからないでもない。
[main] 田中 二郎 : ただし。
[main] 田中 二郎 : 「時と場合はでも、考えたほうがいいですね。二人ともね」
[main] 柄井 志導 : 「…うぐ」
[main] 田中 二郎 : 「甘えるべきときにはちゃんと甘えてくださいね? 君がセルフネグレクト紛いのことしてたって話は俺も聞いてますよ」
[main] 柄井 志導 : 「どっから…支部長か…」
[main] 田中 二郎 : ため息交じりに腰に手を当てる。全く、体が資本のエージェントだってのに。
[main] 田中 二郎 : 「いや、別に見てりゃわかりますよ」
[main] 田中 二郎 : 支部長から漏れたかどうかはまぁ……ぶっちゃけ聞かなくても様子見ればわかるがすべてだが。
[main] 田中 二郎 : 「不健康な血の匂いの淀みなんて、俺の前で隠せるとおもってんすか???」
[main] 柄井 志導 : 「さすが吸血鬼…」
[main] 田中 二郎 : 「まぁ、そういうわけでお二人の無理は端から見れば丸見えで痛ましいレベルなので、ちゃんと頼ってください。いいですね?」
[main] 柄井 志導 : 「はい…」
[main] 田中 二郎 : 「ならよし。ルインさんだって今回いろいろな都合で現場いないだけで、情報収集手伝ってくれてんですから、みんな揃って心配してくれてるってことですよ」
[main] 田中 二郎 : 「彼女の帰るべき日常を守るためには、まず自分も勘定に入れること。支部長にもキツく言うつもりですけどね」
[main] 田中 二郎 : メールでルインに「協力あざっす」と返事だけ打ちながら、歩き出す。
[main]
柄井 志導 :
「…敵わないですねえ」
一瞬、自殺の真似事をすれば会えるんじゃないかとよぎっていた。
[main] 田中 二郎 : 「さて、小言はこれくらいにして、ぼちぼち行きますか。この調子だと……色々面倒になりそうですし、早いところ合流しましょう」
[main] 田中 二郎 : 「ティンダロス構成員と誰かが揉めてからじゃ遅いですからね」
[main] 柄井 志導 : 「いきましょうか。あちらも何か掴んでいるでしょうしね」
[main] 田中 二郎 : 頷き、空を見上げる。さて、ティールさん。これくらいは俺からの義理ですよ。
[main] 田中 二郎 : 娘さんとその彼氏はなんとかします。俺も負い目があるんですよ。
[main] 田中 二郎 : 結局、アンタを畳の上で死なせてやれなかったから。
[main] 田中 二郎 :
[main] 田中 二郎 :
[main] 田中 二郎 :
[main] 夜野 カリン : middle『legacy of tyr/刀』 登場:わたし・しぶちょー
[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 8
[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 1
[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 45 → 53
[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 43 → 44
[main] 夜野 カリン : やばいかもしれない
[main] 木嶋 凛憧 : まだたったの5割ですぜ!
[main] 夜野 カリン : 支部に先生が活動してた記録があると思うのでそれを調べよう
[main] 夜野 カリン : 先生が死んで活動を活発にしたFHと言う報告に思うところがあった
[main] 夜野 カリン : FHはセルごとに自由度が高い組織だ
[main] 夜野 カリン : 自分もそこで活動していたから理解る
[main] 夜野 カリン : 先生が邪魔ならいくらでも活動する場所はある
[main] 夜野 カリン : 先生がいなくなったあとにわざわざ戻ってきて活動を開始するのは、なにか理由があったからだと思う
[main] 夜野 カリン : 不機嫌そうに口を尖らせながら、キーボードを叩いて資料を探る
[main] 夜野 カリン : もしかしたら、FHは先生への復讐のために戻ってきたのかもしれないと言う懸念があった
[main] 夜野 カリン : まだそれは懸念ではあるが、FHが敵対する組織である以上、目に見える危険であることは確か
[main] 夜野 カリン : なら、カナちゃんを守るならまずはこっちを調べるべきなんじゃないかなぁ……
[main] 夜野 カリン : 多分、先生がしどーくんではなくわたしにカナちゃんを託そうとしたのはそのあたりなのだろう
[main] 夜野 カリン : しどーくんは近づこうとしすぎる
[main] 夜野 カリン : でも、わたしにはカナちゃんは重すぎる
[main] 夜野 カリン : 刀よりも重いものだ
[main] 夜野 カリン : ポケットの鍵をいじりながら、モニターに映ったデータを精査する
[main] 夜野 カリン : 情報FHでふるね
[main] 夜野 カリン : (1+0+0)dx(10+0)+1+0 〈情報:FH〉判定 (1DX10+1) > 8[8]+1 > 9
[main] GM : OK
[main] GM :
[main]
GM :
・FHの動向について
本区域において活動をしていたUGNエージェント『テュール』の死を境目に、幾つもの中規模・小規模のセルやFHエージェントの活動が盛んになっている。
『テュール』の死亡情報については、一切外に漏らさないように徹底された情報の隠蔽が行われたが、それでも風の噂として流れ出てしまったようだ。
その為、FHに与する裏社会組織の活動も続いて活気立ち、治安は悪化の傾向を辿っている。
これまでは『テュール』の存在が治安維持としての機能を持っていたが、その堰が無くなれば、あとは魑魅魍魎の水が一斉に押し出されるのみ。さもありなんだ。
基本的に、動きが見られているセルやエージェントはどれも、UGNにおいて前線級のオーヴァードと比べれば大した力を持っていない。
しかし、コードネーム『モノクロナール』と呼ばれる、前線級のFHエージェントにも動きが見られている。
明らかになっている情報はほとんど無いが、UGNからの離反の手引きを行っているという情報があり、要警戒対象とされている。
これらの活発化を食い止める方法は一つ。新たな『テュール』が生まれることである。
[main] GM :
[main] 夜野 カリン : それらしい情報がなかったことに少しホッとする
[main] 夜野 カリン : が
[main] 夜野 カリン : 「ここが気になるなぁ……」UGNからの引き抜きを行っているという部分を指で突く
[main] 夜野 カリン : 元UGNの人間はFHにとっては貴重な人材だ
[main] 夜野 カリン : こうやってわたしがFHの活動を絞り込めたように
[main] 夜野 カリン : UGNはFHよりも統率された組織だから、より情報は抜きやすいかもしれない
[main] 夜野 カリン : そして、最近UGNから離れたエージェントはきっと…
[main] 夜野 カリン : 重要な部分を抜き出して、かじろーくんにメールする
[main] 木嶋 凛憧 : そこら辺で声をかけるか
[main]
木嶋 凛憧 :
背後から近づいて、声を一つ落とす
足を使った捜査ばっかりしてるウチの支部の人間にしては珍しく調べ物をする変わり者がいる、と聞いて支部に戻ったが。そこに居たのは白の少女であった
[main] 木嶋 凛憧 : 「よっす、何が気になるって?良ければ支部長さんにも共有しておくれよ」
[main] 夜野 カリン : エビ反って後ろを見ようとしたが、背もたれが大きすぎて見えない
[main] 夜野 カリン : だいたい声でわかるので、姿を確認するのを面倒がってそのままモニターを指差す
[main] 夜野 カリン : 「FHについて調べてた。先生の活動記録からなにかわかるかなって」
[main] 木嶋 凛憧 : 「成る程な、テュールの足取りは確かに奴らにとっちゃ一挙手一投足気になりなさるもんな。そこまではジオが一人で?」
[main] 夜野 カリン : 「ここでわかるのはー……ここまでかなー」
[main]
木嶋 凛憧 :
軽く口調を認めながら、結構筋が通った捜査筋を考えている目の前の少女に内心ちょっと驚嘆の意を示す
なんだ、テュールの奴本当に一通りの教育はしてやってたわけだな、まぁ。そうでもないと託す、なんてしねぇか
[main] 夜野 カリン : また、そこにあるのは自分の知らない先生の活動の記録でもあった
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁでも分かる事が分かるってのは大事な事だぜ、少なくとも自分たちでそれを見るってのが大事だからよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「どれどれ……へー、またまぁ元気に這いずり回ってることで。人の口にゃ戸は立てらんねぇなぁ」
[main] 夜野 カリン : 「思ってたのと少し違うけど、結果的には同じ(カナちゃんたちが狙われるかもしれない)みたい」
[main] 木嶋 凛憧 : 「思ってたのと?んで結果的には同じ。と。ふむ」
[main] 夜野 カリン : 「もう少し直接的な理由だと思ってたけど……さすが先生」カナちゃんとの関係は全然漏れていないようだ
[main] 木嶋 凛憧 : 「ヤベェ、さっぱり分からん。けどまぁ結果って言うならまぁ……もしかしてジオ、捜索対象の事考えてた?UGNに縁深そうなオーヴァードってヤツ」
[main] 夜野 カリン : あの場で先生がテュールとして死なずに父として戻ってきていたなら、テュールを恨むオーヴァードはもっと直接的にカナちゃんを狙ってきただろう
[main] 夜野 カリン : 「しぶちょーだってわかってるんでしょ」
[main] 夜野 カリン : 会合の場でのしどーくんとかじろーくんの様子を見れば、二人が”そう”考えているのはわかった
[main] 夜野 カリン : だから、準備もせずに直接会いに行こうとしたしどーくんには不満を覚えている
[main] 木嶋 凛憧 : わざとらしく唇を尖らせながら、間延びした声で返事を返す
[main] 木嶋 凛憧 : 「ぜんぜーん分かりませーん、わっかんないもんねー!」
[main] 夜野 カリン : おとなしい声質だから慣れた人間でないと気づかないが、声が怒っている
[main] 夜野 カリン : 「大人に大人をやってほしいと思うのは間違いかなぁ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「別によ、察してやることは出来なくは無いけどもよ。俺たちって別々の命なんだぜ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「間違いじゃねぇよ。んー、ただなんて言うかねぇ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ先ずはメンゴメンゴ、でもよ。結局どう思うか、とか。どうなってるか、ってのはまずちゃんと話し合うべきで。言ってない事は言ってねぇ事なんだよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「テュールだって正しかったけど。けど間違ってただろ。俺はまぁ盛大だったけどもよ。なんでもかんでも、言ってくれなきゃ誰も何も分からねぇんだよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そう言う点で、俺はそうだと分からない段階からそうだ、なんて背中押してやる気にはならんね。何より、そうじゃなかったら最悪だろ。UGNとしてよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺たちは確かに未発見のオーヴァードを保護しに来ましたが、私情が多分に含まれており想定と違う人だったので非常にガッカリしてます。だなんて。ジオちゃん、迎えに来られた時に言われてぇ?」
[main] 夜野 カリン : 「しぶちょーの話は回りくどい」不機嫌そうにゲーミングチェアに身を沈める
[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハ、悪い悪い。そだなー………ん~」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ俺としては。やれる事からやるに限るって話で」
[main] 木嶋 凛憧 : 「大人も子供も関係なく、ソイツが信用できるなら任せればいいし、そうじゃなかったら自分でカチコミかけに行けばいいって話」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺は期待はしてるけどよ。歩幅までピッタリ合わせろだとか言わねぇよ。みんな足の長さ違うだろ」
[main] 夜野 カリン : 「もっとぐたいてきに」
[main] 木嶋 凛憧 : こりゃ参った、煙に巻くのが趣味になってるうちに染み込んで離れ無くなってるな
[main] 木嶋 凛憧 : 「ん。志導くん達の考えは尊重するけど、俺は俺の考えで動く」
[main] 木嶋 凛憧 : 「カリンちゃんが頼りないって愚痴るのも聞くけど、それはカリンちゃんのやって欲しい事だから。必ずしもそれを叶えてやるわけじゃねぇ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だから。周囲が手を貸さなくてもカリンちゃんの期待通りの結果持ってくる、って信じられるなら。手放しで放っておけばいいし、そうじゃないなら頑張ってくれや」
[main] 木嶋 凛憧 : 「あっ、一言にまとめられそ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「自分を信じるか、他人を信じるか好きな方を選べば良いんじゃねーの」
[main] 夜野 カリン : 「そういうのとは、違うと思う」カナちゃんが大事なら、会いたいよりもまず周囲の危険を取り除くことからしなければ
[main] 夜野 カリン : 誰よりも会いたいと思っていた父親を見てきたカリンはそう思っている
[main] 木嶋 凛憧 : 「たはー、違うかー。でもこれで俺の考えとジオの考えてる事は違うってのが分かったわけだ」
[main] 夜野 カリン : カナちゃんを託されるならしどーくんはそうあらなきゃいけない
[main] 木嶋 凛憧 : 「そう言うのをよ。志導本人にもぶつけてやると良いんじゃねぇの」
[main] 夜野 カリン : 「この間、いったんだけどなー」
[main] 夜野 カリン : 「そのときは、ちょっとマシしどーくんになったけど」
[main] 夜野 カリン : 「今のしどーくんは(最後まで自分を律したテュールよりも)よわよわしどーくんに戻ってる」
[main] 木嶋 凛憧 : 「言っても人は間違えてしまうものなのです。支部長さんが太鼓判を押しながら言っちゃろう。だからよ、沢山言ってやらねぇといけねぇんだ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「分かってるのに分からなくなったり、すぐに見失っちまうんだ。人って一本筋の通った刀と違って柔らかくて曲がりやすいからよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だから情けないと思ったらいつでもその背中蹴り飛ばしちまえば良いんだよ。今自分が正しくないかどうか、真っ直ぐのつもりで曲がってる最中の奴は分からないからよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「少なくとも、俺はテュールと現役時代そこそこ長い付き合いだったのに。まぁ見てのザマでよ。そう言う点では、師匠をよく見て来たジオちゃんの方が良く分かると思うんだわ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「それこそ実の娘よりもよ。何が良いと思って、何が悪いと思ったか。なんかムカムカ、って来たらその時に言って。ダメです、って言い続けてやるしかねぇんじゃねぇかな」
[main] 夜野 カリン : 「そういうの…大人にやってほしい」
[main] 木嶋 凛憧 : 「たはは、やって欲しいね。まぁ出来なくは無いと思うかな」
[main] 木嶋 凛憧 : 「やって欲しい、って言われたら俺だってやりたい。としか言えねぇもの」
[main] 夜野 カリン : 「だめだめしぶちょー」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そうです、ダメダメなんです。でもダメダメな支部長を大人として信用できるのならそのまま放っておけば支部長らしくやりますよ」
[main] 夜野 カリン : 「信用って、無からは生まれないと思うなぁ」
[main] 夜野 カリン : 「調べたことはかじろーくんに送ったから、しどーくんにも伝わったと思う」
[main] 木嶋 凛憧 : 「はっはっは、そうじゃろそうじゃろ~。俺がなんと言おうと無いものは無いんだぜ」
[main] 夜野 カリン : 「つぎはどうする?」
[main] 木嶋 凛憧 : 「やってくれ、じゃなくてやって欲しいなぁ。って言う時点で多分スッキリしねぇから。やるべきと思った事をやると良い」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ン、まぁ取り合えず二人に合流しようか」
[main] 夜野 カリン : 「りょーかい」PCを落として立ち上がる
[main] 木嶋 凛憧 : さて、会話しながらも己はオルクスである。因子、と言うのは未だ良く分からない部分も多いが。大抵のオルクスは、自分の領域の中では正しく『支配者』である
[main] 夜野 カリン : ポケットの鍵をチャリチャリいじり、刀は自分にはまだ少し重いなと思った
[main]
木嶋 凛憧 :
その中でハッキリと分かっているのは、あらゆる因子の拡散は己を起点として行う事──
つまり、自覚的に行う行動だと言う事だ
[main] 木嶋 凛憧 : 話ながらイージーエフェクトの使用二種をしていた、って事でRC技能でティンダロスについて、を調べたい。方法は
[main]
木嶋 凛憧 :
かしずく歯車で自分の会話の呼吸を乱すことなく精密に周囲に因子をばら撒いて
地獄耳でこの街一帯の情報を領域内として噂話として拾って来よう
[main] 木嶋 凛憧 : 耳でティンダロスについての噂話に絞ったから広範囲で拾えたって感じで。
[main] GM : OK!
[main] 木嶋 凛憧 : (3+0+0)dx(10+0)+6+0 〈RC〉判定 (3DX10+6) > 5[3,3,5]+6 > 11
[main] GM :
[main]
GM :
・ティンダロスについて
非政府組織の一つであり、民間人のみで編成される自警団である。
その目的は超自然的現象より『人間』を護ることであり、反レネゲイド・反オーヴァードを掲げる組織だ。
通常、UGNはレネゲイド事件を目撃し、その情報を知ってしまった民間人達に対しては、内密するように通達を行うか、風化の為の工作を行うか、あるいは記憶処理といった手段を講じる。
しかし、こうした情報隠蔽にも漏れが生じてしまうのが実情であり、そうしたレネゲイドによる不条理を経験し、警察や役所からの援助も享受することができずにいる一部の人々に対し不信感を募らせてしまっている。
その結果、覚醒に至っていない人間のみで構成された組織が生まれ、人間の為の自衛活動が行われるようになった。
主な活動は、『非常時』に際する民間人の避難誘導や救助活動であり、オーヴァードへの対抗は二の次とされている。民間組織故に資金も武装も潤沢ではないが為だ。
しかし、昨今ティンダロスではオーヴァードの編成がなされており、賛否両論ながらも力を増していっている。UGNとしては、対処に頭を抱えているのが現状だ。
[main] GM :
[main] 木嶋 凛憧 : 会話をしながらも己の呼吸一つ乱すことなく、存分に使える異能を操って周辺の情報を探りにかける
[main]
木嶋 凛憧 :
本来、己の領域を作るのはそれなりの手間ではあるが、因子から因子を媒体に、薄く広げた繋がりの糸が震える振動を、特定のキーワードに絞って拾う
まぁ。前々から思ってたんだわ
[main]
木嶋 凛憧 :
ブラックドックが電子社会を牛耳れるのなら。オルクスだって応用次第で検索、絞り込み。つぶやきを拾える時代があって良いんじゃねぇか、とな。
ただ、精度は大分悪いのに。疲労と手間に得られる効力は見合ってない。結局、拾えたのは雑多な噂話だけのようだ
[main] 木嶋 凛憧 : ため息を一つ、落とした
[main] 木嶋 凛憧 : 「なぁ。ジオちゃん。これ、すっっっっごく面倒なことになりそうだぞぉ」
[main] 夜野 カリン : 「そういうとこ」
[main]
木嶋 凛憧 :
そう、沢山の噂話を拾ったはいいモノの
そのどれにも、ティンダロスに対する悪い噂と言うものが聞こえてこなかったのだ
[main] 夜野 カリン : もっと具体的にの顔をする
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺、今。話しながら、エフェクト使って。探ってた」
[main] 夜野 カリン : うんうん
[main] 木嶋 凛憧 : 「ティンダロス、みんなお話してる。良い組織、悪い噂無い。むしろUGNへの不信感の方が強い」
[main] 夜野 カリン : 「信用されてないんだ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「なーんか勢力作って問題が広がる原因はこっちのやらかしが元くせぇんだよな」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だから信用されてないし、そう言う人の集まりだから猶更。その上で、ちゃんと理念に沿って活動してるっぽいから黒い噂がパッと入ってこない」
[main] 木嶋 凛憧 : 「……あー、でも議論してる部分はあるっぽい、ちょい待ち……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「オオヴァード…武力……部隊……あぁ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「奴さんたち、オーヴァードで編成したチーム欲しがってるみたいで。それについて議論中らしい」
[main] 夜野 カリン : 「それはよくないなぁ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ良くないんだが、こっちにも良くない所があるので上の人たちも困ってるっぽい」
[main] 夜野 カリン : 「戦争は、一回始めたら止まらないよ」
[main] 夜野 カリン : って、FHで自分を育ててくれたエージェントが楽しそうに言ってた
[main] 木嶋 凛憧 : 「と言うワケで、言いたい事は俺のお話くらいこんがらがった状況だからなんか首突っ込むと死ぬほど面倒くさそ~って話」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ん、戦争か…………」
[main] 木嶋 凛憧 : 「やるなら止めるしかねぇわな。けど、暴力無しに語っても大抵暴力やる奴に飲み込まれちまうんだよなぁ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「んじゃ、俺としては先ずはFHだな。それでどう?」
[main] 夜野 カリン : 「うーん……」
[main] 夜野 カリン : 「いいよ」
[main] 夜野 カリン : 「しどーくんはどうする?」
[main] 木嶋 凛憧 : 「田中くんは優しいがやる時はやる男だ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ダメそうなら連絡を寄越せる自主性も持ってる、連絡寄越したのなら少し任せておこう。俺たちが出なきゃいけなくなったら向こうから呼ぶだろうさ」
[main] 夜野 カリン : かじろーくんが褒められてわたしもはながたかいよ
[main] 夜野 カリン : ちょっと苛ついたような声音で「りょーかい」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハ、適材適所。俺はね、志導の選択も捨てたもんじゃねぇと思ってんだ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺は志導が何とかする方に賭けておくよ」
[main] 夜野 カリン : 「わたしはギャンブルしない」
[main] 木嶋 凛憧 : 「じゃあ負けても当てても俺の総取りだな」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ン、まぁ俺の考えってのはそう言うヤツって話。人を信じるのってギャンブルだぜ」
[main] 夜野 カリン : 「いいけど自分のものが自分のところに返ってくるだけだよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「案外こう言うのって一回挟むのが大事なんだよ、三店方式三店方式」
[main] 木嶋 凛憧 : 適当な事を言いながら歩き出そう、さてFHの対処した方が良さそうだわ
[main] 夜野 カリン : そういうことになった
[main] 木嶋 凛憧 : コクコク
[main] 夜野 カリン : 対処って言ってもわたしにできるのはふっとばすことだけだから、しぶちょーが頑張るのだ
[main]
木嶋 凛憧 :
なぁに、当たり前じゃねぇの
大人には大人の役目を果たして欲しいと言われた手前。張り切らないわけにはいかないだろう
[main]
木嶋 凛憧 :
言わなかったことは、無かったこと。
だからと言って、無いと言うものではない
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM : trigger『Secret Service』 登場:任意
[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 8
[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 8
[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 47 → 55
[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 37 → 45
[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 3
[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 44 → 47
[main] GM :
[main]
GM :
一行は情報収集に奔走した。
得られる情報は基本的なものが主であり、肝心のティンダロスの拠点を割り出すには苦心していた。
[main]
GM :
それもそのはず。ティンダロスとは、UGNはもちろんのこと、警察組織、そして……政府にすらも敵視している。
自分達の動向をわざわざ公の場で見える場所で行うわけにはいかない。
[main]
GM :
彼らの敵は公共。故に彼らは、暗澹を塒とする。
彼らの居場所は勿論のこと、構成員すらも徹底的に情報管理されているようで、尻尾すらも影を見せなかった。
[main]
GM :
街にいる、あらゆる情報屋に声を掛けたことだろう。
しかしそのどれもが、首を横に振るう。分からなかった。
[main]
GM :
UGNの前線を任されるオーヴァード達に協力を斡旋されている情報屋は、UGNの管理下でもある。
裏の住人達でありながらも、国家組織の介入を少しでも受けている。
[main] GM : 猟犬の鼻は鋭い。
[main] GM : 決して、彼らにすらも─────住処を悟られないようにしていた。
[main] GM :
[main]
GM :
もう何件目であろうか。日も暮れようとしていた。
空から光が落ち、冷気が満ちようとする時刻。
[main]
GM :
情報集めしていた一行は、中華街へ足を踏み入れた。
華風な飾りが目につき、多く吊るされた赤い提灯が風に揺られていた。
[main]
GM :
少し歩くだけで、異国の言葉。中国語の会話が耳に聴こえる。
道端には露店で提供される食べ物の包装なんかが転がり、ゴミは当たり前のようにある。
[main]
GM :
中華飯が多く目に入る中、洋風の店が一件あった。
扉には「CLOSED」と書かれた札が垂れ下がっていた。
[main]
GM :
誰も立ち寄ることもない。中華を目当てに来た者達は、一瞥にもくれない。
この場所こそが、とある情報屋の拠点でもあった。
[main] 田中 二郎 : 「あんま来たくなかったんだけどなぁ」
[main] 田中 二郎 : 大げさに肩を竦める。
[main] 田中 二郎 : 「まぁでも、もうここくらいしかアテないよなぁ」
[main] 柄井 志導 : 「初めてここまで深く来ましたね…浅いところで加奈と買い食いをしたっけ…」
[main] 田中 二郎 : 「まぁ気にしないでいいですよ。見た通りのお客さんには何もしないところですから」
[main] 田中 二郎 : 「肩の力を抜いていきましょ、ははは」
[main] 田中 二郎 : と言いながら、扉をノックする。
[main] 田中 二郎 : 2回、1回、そして5回。
[main] 柄井 志導 : 「それっぽい…」
[main]
GM :
奥から、ゴン、ゴン …………ゴン。
床を、何か杖のようなもので叩く音が、雑踏の中紛れるように聴こえる。
[main] GM : それは、「入ってもよし」の合図だ。
[main] 田中 二郎 : 無言で扉を開けて、中に入る。
[main] GM : 中は真っ暗だった。明かりは一つとして点灯していない。
[main] 柄井 志導 : ついていく
[main] GM : 窓も締められていた。外からの光が入らないようにされていた。
[main] 田中 二郎 : まぁ二郎にとっては逆にありがたいことだ。
[main]
GM :
中は狭小ながらも、飲食店の佇まいをしていた。
入口の窓ガラスから覗き込んでも、特にこれといった違和感はないだろう。
[main] GM : そうして二人は、厨房の方へと進んでいく。
[main]
GM :
暗がりの中……椅子が用意されていた。
二人が座ることができる椅子だ。そして……対面にも椅子があり。
[main] GM : 座る人物がいた。姿は……暗くて、よく見えない。
[main] 田中 二郎 : 「どうも、ご無沙汰してます」
[main] 田中 二郎 : 椅子に腰掛け、小さく笑う。
[main]
柄井 志導 :
「…初めまして」
作法が分からない。座っていいよね?
[main]
GM :
志導が座る。暗闇にも徐々に慣れてきたことだろう。
田中が声を掛けた人物のシルエットが浮かび上がってくる。
[main]
ヴァレンタイン :
「おおお~~~~~~!!久々ですぞ~~~~~!!ノスフェラトゥ殿~~~~~~~~~~!!!」
そこに座っていたのは、瓶底メガネにおさげ、黒いトレンチコートの……謎の口調の、調子外れた女がいた。
[main] 田中 二郎 : 「お元気そうで何よりです、ヴァレンタインさん」
[main] 田中 二郎 : げっそり顔。
[main] 柄井 志導 : 「…?」
[main] ヴァレンタイン : 「いやはや!ノスフェラトゥ殿も頗るお元気なようで~~~~!!血行も良い…………良い? いや!良いような気がしますぞ~~~!!」
[main] 田中 二郎 : 「恐縮です」
[main] ヴァレンタイン : 彼女のコードネームは『ヴァレンタイン』。この区域に根城を構える情報屋だ。
[main] 田中 二郎 : だから、出来れば来たくなかったんだ。
[main] ヴァレンタイン : 「オッフ!!ドゥフwwww ノスフェラトゥ殿~~~~~~~!!!ちょいちょいちょいちょいちょい~~~!!テンションが低すぎますぞ~~~~~~!!!」
[main] 柄井 志導 : 胡散臭い片眼鏡の糸目のチャイナ服の男でも出るもんかと思っていた。
[main] 田中 二郎 : そう、このノリ。このノリだよ。なんて返事すればいいかわかんねーんだよ。
[main] 田中 二郎 : 「は、はは……すいません……まぁ吸血鬼ですからね、ところでえーと、要件なんですけど、まぁわかってますよね」
[main] 田中 二郎 : あんだけ動き回ったんだし。
[main] ヴァレンタイン : 「もちろんですぞ~~~~~~~~!!!アポは既に受けておりますからな~~~~~!!おまかせあーーれ!ですぞ~~~~~!!」
[main]
ヴァレンタイン :
大振りに、ぼん!と胸元に手が置かれる。
だいぶ可笑しな女ながらも、豊満な乳房がゆっさと揺れる。
[main]
ヴァレンタイン :
「やや!しかーーし……お話前に一つ、気になることがありますなあぁあああ~~~~!!!」
クイクイ!瓶底メガネのフレームを上げ下げする。
[main] 田中 二郎 : 「なんでしょか」
[main] 柄井 志導 : (加奈で耐性あり、これをスルー)
[main] ヴァレンタイン : 「そちらの可愛らしい!!!!ドゥフ……wwドュフドュフ!!」
[main] ヴァレンタイン : 「お、おショタは……一体…………!!」
[main] ヴァレンタイン : はぁっ……!はぁっ……!はぁっ……!はぁっ……!
[main] 田中 二郎 : 「あー、彼はもう先約いるんで!」
[main] ヴァレンタイン : 「!?!?!?!?!?!?!??!?」
[main] 田中 二郎 : 「御勘弁を!」
[main] ヴァレンタイン : 「んああああああ~~~~~~~~!!!リア充ですとぉおおおお!?!?!?!」
[main]
田中 二郎 :
「そうなんすよ……!」
両手をパンと併せて頭を下げる。
[main] ヴァレンタイン : 「がーーーーーーーーーーーーーーっでむ!!!!!!!11111」
[main] ヴァレンタイン : 「んんんんんんんんんん!!!!!!!!!!111111」
[main]
柄井 志導 :
「え、えーと、友達でいましょう…?」
混乱中。
[main] ヴァレンタイン : 「でもノスフェラトゥ殿に頭を下げられてしまっては、怒るに怒れませぬなぁあ!!!!」
[main] 田中 二郎 : 「助かります」
[main] ヴァレンタイン : 「さささささ!!そんな仰々しい態度はやめましょうですぞ!!!私めと、ドゥフwww ノスフェラトゥ殿の仲ではありませぬかぁ~~~~~!!!!」
[main] 田中 二郎 : 「そ、そすね……」
[main] ヴァレンタイン : 「さささささささ!! あ、これ最近買ってみて、おいしい!ってなった、黒にんにくチップスですぞ。いりますか?」
[main] 田中 二郎 : 「すいません、その毒物下げてください」
[main] ヴァレンタイン : 「(´・ω・`)」
[main] ヴァレンタイン : 「ブワ」
[main] 田中 二郎 : わかってやってるからタチがわりぃ。
[main] 柄井 志導 : 「…自分が食べます?」
[main] 田中 二郎 : 「ほ、ほら、体質とかそういうのでぇ……」
[main] ヴァレンタイン : 「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
[main] 田中 二郎 : 「食べたら俺しばらく近寄りませんよ」
[main] ヴァレンタイン : 「おショタ殿!!?!!?食べてくださるのですか!!!!!!!!11」
[main] ヴァレンタイン : 「どぞどぞどぞどぞどぞ!!お近づきの印!!!!ハァ……!ハァ……!ハァ……!」
[main] 柄井 志導 : 「お土産にしますぅ」
[main] ヴァレンタイン : 「ドュフドュフww 貢ぎ、完了っ!!!w」
[main] ヴァレンタイン : 「おぉおおおお~~~~~~~~~~~っと!!いけませぬな!!!!話が脱線し過ぎてしまいましたぞ!!!!!!!!!!!!!!!!11」
[main] 田中 二郎 : 「いえいえ、歓談いただけたようで嬉しいです」
[main]
ヴァレンタイン :
「むほほほww 相変わらずノリがよいですなあノスフェラトゥ殿は!!私めもソウルフレンドとして嬉しく思いますぞ~~!!」
※別になっていない。
[main] 田中 二郎 : 「はは……恐縮です」
[main] ヴァレンタイン : 「コホン。ではではでは、ティンダロスの拠点でしたな?」
[main] 田中 二郎 : 「はい、まぁ正攻法では案の定の結果でして」
[main] ヴァレンタイン : 「そうでしょうなぁ~~~~~~~~~~~~!!」
[main] ヴァレンタイン : 「いやはや、オーヴァードを抱えてからというもの、隠蔽工作がさらにお上手になったものですぞ!!」
[main] 田中 二郎 : むしろ探っているとわかったら向こうから警告とかでも来てくれないかなと期待していたんだが、まぁそう甘くなかった。
[main] ヴァレンタイン : 「ま!しかし私めにお任せあーーーーれ、ですぞ!!!」
[main] ヴァレンタイン : 「どんな情報も!!!!地球の裏!!!ネットの奥深く!!!!あの子のスカートの中まで!!!!!!!」
[main] ヴァレンタイン : 「それが私めのモットーでありますからなあ!!!!!」
[main] 田中 二郎 : 「助かります」
[main] 田中 二郎 : 初代ポケモンのOPはもう誰もわかんないだろ。
[main] 柄井 志導 : 「きゃー」
[main] ヴァレンタイン : 「おっふwwwwww 合いの手ありがたいですぞwwwwww」
[main] 田中 二郎 : ……わかるんだ。
[main] ヴァレンタイン : 「やはりポケモンは共通言語wwww義務教育wwwwwドゥフドゥフwwww」
[main] 柄井 志導 : 加奈とお互いのver限定交換してました。
[main] ヴァレンタイン : 「おぉおおっとぉお!!また脱線!!失敬失敬!!!切腹ですな!!!」
[main] 田中 二郎 : 「いえ、大丈夫です。おきにせず」
[main]
ヴァレンタイン :
「拠点でありますが、目星ならありますぞ~~~~~!!」
ピン!と人差し指が立てられる。意気揚々と。
[main] 田中 二郎 : 「ありがたい」
[main] 田中 二郎 : さすが、仕事はできる人だ。頼れる。死ぬほど喋りづらいだけで。
[main] ヴァレンタイン : 「ただ……しかーーーーし!!!タダでは渡せぬでありますなぁ!!!!」
[main]
柄井 志導 :
「…何がお望みですか」
[main] ヴァレンタイン : 「ナイスなパスですぞ!!!!!!!111」
[main] ヴァレンタイン : 「ずばり!!!!!!!!!」
[main] ヴァレンタイン : 「私めも少し、同行してもよいですかな?」
[main] 田中 二郎 : 「……」
[main] 柄井 志導 : 「あれ?」
[main] 田中 二郎 : 一度、俯いてから。
[main] 田中 二郎 : 「ははは、もちろんですよ。ヴァレンタインさんほどの手練が同行してくれるなら、ありがたいかぎりです」
[main] 田中 二郎 : 笑顔で対応。
[main] ヴァレンタイン : にこりと、口が笑む。
[main] ヴァレンタイン : 「おっふwwwwwwwwwww大歓迎wwwwwwwwワンフォーオールwwwwオールフォーワンwwwwwwww嬉しく思いますぞ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!111」
[main] ヴァレンタイン : 「やーーーーーーーーーっはっはっはっは!!とーーー言いますのも」
[main] ヴァレンタイン : 「ティンダロスの情報価値、最近ぐんぐんと急上昇しておりますからな!」
[main] ヴァレンタイン : 「商品はいっぱい手元に置きたいのが我々の信条でありましょう~~~~~~!!!!」
[main] ヴァレンタイン : 「これは言わば!!!先行投資ですぞ~~~~~~~~~~!!!!!」
[main]
柄井 志導 :
「なるほど…」
真面目な理由だった。田中さんが頼るのも分かる。
[main] ヴァレンタイン : 「おっふwwww えらそうに講釈サーセンwwww」
[main] 田中 二郎 : 「では、交渉成立ということでよろしいでしょうか」
[main] ヴァレンタイン : 「もちろんですぞ」
[main] ヴァレンタイン : にこりと、笑む。
[main]
ヴァレンタイン :
「さて!」と発すると、椅子から立ち上がり、紙きれを一枚渡す。
再集合場所が示されていた。暗号形式で。といっても、オーヴァードであれば簡単に解読できる内容だ。
この世界では、暗号はそんなに意味を成さない。しかしやらない理由はないので、こうしている。
[main] ヴァレンタイン : 「準備ができましたら、こちらに書いてある時刻に集合をお願いしますぞ!」
[main] 田中 二郎 : いつものことなので普通に紙切れを受け取り、頭でだけ記憶すると、紙を差し返す。まぁいつもの流れだ。
[main] 田中 二郎 : 『商品』は大事に。鉄則だ。
[main]
柄井 志導 :
「…」
その場で記憶するのか。対策されている。
[main] ヴァレンタイン : 戻された紙は、女の手元に渡ると同時に泡と化し、消えていった。
[main] 田中 二郎 : 「承知しました。その時は人数が増えるかもしれませんが、よろしくお願いします」
[main] ヴァレンタイン : 「構わないでありますぞ~~~~~!!!むしろ、その方が都合よしでありますなぁ~~~!!」
[main] ヴァレンタイン : 「なーーーーにせ、猟犬の尻尾を間違って踏んでしまい、怒りを買ってしまった日には大変!!!!!!!111」
[main] ヴァレンタイン : 「未知数の兵力が差し向けられる可能性アリと考えると、恐ろしくてタマリマセブン!!!」
[main] 田中 二郎 : 「はっはっはっは」
[main] 柄井 志導 : 「こちらから手出しできませんしね…」
[main] 田中 二郎 : へらへら笑う。
[main] 田中 二郎 : 「御冗談を。ヴァレンタインさん」
[main] 田中 二郎 : 「俺が同席する限りは、そんなことにはなりませんし、させませんよ」
[main] 田中 二郎 : 「いつも通り、ね」
[main] ヴァレンタイン : 「イケメン(゚∀゚)キタコレ!!!!!!!!!!!!!!!!」
[main] ヴァレンタイン : 「パシャパシャパシャパシャ!!!あああーーースクショスクショ!!!!」
[main] ヴァレンタイン : 「…………映らない!!!!」
[main] 柄井 志導 : 「手描きとかしないと…」
[main] 田中 二郎 : 「ははは……まぁ、なんか、すいませんね」
[main] ヴァレンタイン : 「おショタ殿は絵、上手ですかな?ちなみに私めはよく画伯と言われ、お前は暗号を素で描くよなって言われますぞ」
[main] 柄井 志導 : 「ある程度は…」
[main] ヴァレンタイン : 「んんんんんんんん!!!!!111 後程、コツの方を何卒私めに…………!!!!」
[main] ヴァレンタイン : 「赤スパならいくらでも投げますぞ…………!!!!!!11」
[main] 田中 二郎 : 「ま、まぁ、時間と機会あればってことで……ははは……とりあえず、ヴァレンタインさん、仲間の方にも伝えておきます」
[main] 田中 二郎 : 「後ほど、よろしくお願いします」
[main] 田中 二郎 : 「くれぐれも、ね」
[main] ヴァレンタイン : シュバ!背筋正し、敬礼のポーズ。
[main] 柄井 志導 : 「よろしくお願いします」
[main] 田中 二郎 : 「それでは、我々は一旦これで……また後ほど」
[main]
ヴァレンタイン :
「むっふ……ww おショタとコネゲット! 嬉しいでありますなぁあ~~!!」
そこらへんでくねくねしていた。
[main] 田中 二郎 : 「じゃ、いきましょうか」
[main] 田中 二郎 : 志導に目配せして、店を一緒に出る。
[main]
柄井 志導 :
「はい。…失礼します」
ぺこり。
[main] 田中 二郎 : そして、退店してしばらく歩いてから。
[main] 田中 二郎 : 大きくため息。
[main] 田中 二郎 : 「ま、社会勉強と思って連れてった俺も悪いですけど……迂闊ですよ? インフィニットさん」
[main] 柄井 志導 : 「…食べると思ってます?」
[main] 田中 二郎 : 「いや、あの調子で似顔絵描かされてたら、インフィニットさんの筆跡と普通は写真に映らない俺の似顔絵が彼女の『新しい商品』になってたってことですよ」
[main] 柄井 志導 : 「あっ。…すみません。もしかして、あの行動すら計算尽く…?」
[main] 田中 二郎 : 「可能性は十分ありえる……っところですかね」
[main] 柄井 志導 : 「…怖」
[main] 田中 二郎 : 周囲を見回す。普通の情報屋が取り扱わない情報を普通に持っている。その時点で、警戒はして然るべき……ということだ。
[main] 田中 二郎 : 「まずは油断させて……ってのは、この辺の連中の常套手段ですからね。ゲートウェイドラッグも最初は数百円から取引されますからね」
[main] 柄井 志導 : 「頼りはしても、油断はするなって事でしょうか」
[main] 田中 二郎 : 「ここでは騙されたほうが悪いでおしまいですからね」
[main] 田中 二郎 : けらけら笑う。
[main] 柄井 志導 : 「魔窟…」
[main] 田中 二郎 : 「まぁただああいう人って可能性も当然ありますけど……まぁ、それはそれでね」
[main] 田中 二郎 : げっそりした顔。
[main] 田中 二郎 : 「ともかく、他の皆さんにも連絡しましょう。今後もああいう手合の相手はなるべく俺がしますんで、お任せください」
[main] 柄井 志導 : 「…ありがとうございます」
[main] 柄井 志導 : こんな手合いがこの世界には他にもいるんだろう。逸る心がすこし冷める。もっと聡く、賢くならなければ。
[main] 田中 二郎 : 「お気にせず。では、いきましょうか」
[main] 田中 二郎 : 空を見上げながら、小さく溜息。まぁ吸血鬼という性質上、夜になれてしまうのは仕方ないことではあるが。
[main] 田中 二郎 : こんな擦れ方したくはなかったな。
[main] 田中 二郎 : 我ながら、自分の『日常』への適性の低さに、ほとほと嫌気がさしてくる二郎であった。
[main] 田中 二郎 :
[main] 田中 二郎 :
[main] 田中 二郎 :
[main] GM : middle『Hound’s Head』 登場:任意
[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 9
[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 47 → 56
[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 7
[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 53 → 60
[main] 夜野 カリン : ぎゅいーん
[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 5
[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 55 → 60
[main] 夜野 カリン : ミディクロリアン上昇中
[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 10
[main]
木嶋 凛憧 :
上昇が9に来た?
9や
[main] 柄井 志導 : うげえ
[main] 柄井 志導 :
[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 45 → 55
[main] GM :
[main]
GM :
集合地点は何ら特徴らしいものが無い道端だった。
ただ民家があり、ただ電線が空に走って、ただちょこっと坂道が見える。それだけの場所。
[main] GM : 閑静な住宅地だった。そして一行は、マンホールの真上で待つこととなった。
[main] 夜野 カリン : 「かじろーくん」走ってきて飛びつく
[main] 田中 二郎 : 「おおっと! おつかれさまです、ジオさん」
[main] 田中 二郎 : 飛びつかれ、笑顔で抱きとめる。
[main] 夜野 カリン : 「調べたことはめーるしたとーり」
[main] 夜野 カリン : ちらっとしどーくんをみて
[main] 夜野 カリン : 「しどーくん、誰かに狙われたりしなかった?」ひそひそ
[main] 田中 二郎 : 「……まぁ、狙われたといえば狙われましたね」 ひそひそ
[main] 夜野 カリン : 「そいつ、FHだよ」
[main]
田中 二郎 :
「かもしれませんね」
可能性はまぁ、ありうる。
[main] 夜野 カリン : 「カナちゃんが一番だけど、しどーくんも最近支部を離れた人間だから」
[main] 柄井 志導 : 「…可能性に入れておく。ありがとう」
[main] 夜野 カリン : 「UGNの人を引き抜くのが目的なら、カナちゃんだけじゃなくてしどーくんも対象になると思う」
[main] 木嶋 凛憧 : 元気に駆けるカリンさんの後ろからズルズルとやってこよう
[main] 夜野 カリン : 「気をつけて」びしっ
[main] 木嶋 凛憧 : 「若い子は元気が良いねぇ、嬉しそうに駆けだしちゃってまぁ。支部長泣きそうです」
[main] 田中 二郎 : 「ま、まぁ……そのへんは自業自得ですから……ははは」
[main]
田中 二郎 :
しかし、先程カリンがいったことは確かなことだ。志導もまた、狙われる条件は揃っている。
思ったよりも、きな臭くなりそうな事件だ。
[main] 木嶋 凛憧 : 「これもしかして何言っても自虐が入るフェイズになってる?単純に年取ると足腰がねぇ。これも自虐か、ってな。ガハハ」
[main] 柄井 志導 : 「ブラムスで美肌保てるみたいな事は言ってたような…」
[main] 夜野 カリン : 「わたしはテインダロスはそのままほっといて、FHを何とかするのがいいと思う」
[main] 木嶋 凛憧 : 「感性の違いだなー、俺は選べるのなら。老いてく方が美しいと思ってんの」
[main] 木嶋 凛憧 : 「いつまでも童顔って逆にコンプレックスだぜ~」
[main]
柄井 志導 :
「…嫌味ですか」
地味に気にしてるのに。
[main]
木嶋 凛憧 :
少女が真面目な話をしてる横で志導くんに適当を言いながら絡もう
考えてないわけでは無いが。のらりくらり、適当に話題を中心から逸らしたり。こんな事ばっかりやっているもので
[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハハ、逆に未来があるって話よ。今ここで終わらないだろ?」
[main] 田中 二郎 : 「そういえば、FHのほうに一応カチコミしたんですっけ?」
[main] 柄井 志導 : 「…ああ。先にFHを潰せば安全は確保できる。あわよくばティンダロスとも接触できるかも、な」
[main] 夜野 カリン : 「わたしはまだ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「おう、ビクトリー。大地に磔にして牙ぶっ刺したり刺さなかったりしてきたぜ」
[main] 田中 二郎 : まぁ経過は既にある程度連絡を受けてはいる。
[main] 夜野 カリン : ぎゅっぎゅっと手袋を仕立てをにぎにぎ
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁジオちゃんが戦争になるかもなぁって言ってたもんで。芽はあたる前に取り除くに限るじゃん?」
[main] 夜野 カリン : 「そういうとこだよ」
[main] 夜野 カリン : 「うーん」
[main] 夜野 カリン : 「わたしが言ったのは少し違くて」
[main] 木嶋 凛憧 : 「え~?素直に言ってるのに何が不満か」
[main] 夜野 カリン : 「テインダロスがもし武装して他と戦うなら、ってことで」
[main] 夜野 カリン : 「UGNとFHみたいになるよって話」
[main] 田中 二郎 : ありえない話ではない。結局のところ、武威がなければ安全保障もへったくれもないのは人類史において間違いのないことだ。
[main] 木嶋 凛憧 : 「なるへそ、まぁその場合でも俺のとる行動は変わらねぇかな」
[main]
柄井 志導 :
「それは…」
どうしろって言うんだ。
[main] 夜野 カリン : 「わたしとしては」ちらっとしどーくんを見て「テインダロスがこのままなら、テインダロスはほっといて(すでに戦争してる)UGNとFHだけでなんとかすればいいと思ったんだけど」
[main] 木嶋 凛憧 : 「こっちで得た情報なんだがティンダロスはオーヴァードで作ったチーム作ろうとしてるんだと。けど、同時に結構高潔な理想抱えた組織らしい」
[main] 田中 二郎 : 「まぁ、明白な敵対組織であるFHが目下最大の懸念であることは確かですね」
[main] 夜野 カリン : 「武器を持ったら、武器を持ってしか話せなくなるよ」そしてそういう国の危ういバランスをいくつか崩してきたのが自分だ
[main] 田中 二郎 : 「とはいえ、今回先に尻尾を掴んだのはティンダロスの方なんで、そちらのコマも進めていいのではないかと思いますよ。元々、我々は彼らとは『話し合う』ことが目的ですし」
[main] 木嶋 凛憧 : 「猶更。じゃあやるしかねぇじゃん?UGNとしての活動。だって俺たちの目的は共存と融和で共倒れも民兵が総出で決戦する事もそれで得する事も望んでねぇよ」
[main] 夜野 カリン : 「うーん……」かじろーくんの手を掴んで周りをぐるぐる
[main] 柄井 志導 : 「…何か考えでもあるのか」
[main] 田中 二郎 : 一緒にぐるぐる回る。
[main]
柄井 志導 :
「ティンダロスから"武器"を取り上げる?更なる反発を招くだけだろ。か…そのオーヴァードと話した事も、ない」
断定は、しない。思慮を巡らせ、無駄に冷えた頭を回せ。
[main] 夜野 カリン : 「手がかりがそっちなら、手がかりある方から当たるのもいいか」
[main] 木嶋 凛憧 :
[main] 田中 二郎 : 「ジオさんの言うこともわかりますので、俺としてはそのあたりも含めて真摯に話し合いたいと思っていますよ」
[main] 田中 二郎 : 「我々を追ったFHがティンダロスの情報をつかみ、彼らにちょっかいをかける可能性は大いにありますしね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁティンダロスに行くのは賛成、オジサンとしては枝葉の活動疎かにしちゃいけませんってだけの話だからよ」
[main] 田中 二郎 : 「それらの可能性も含めて、先方には真摯にお伝えして、その上で我々との接触に彼らが難色を示すなら、まずはFHに対応して後日……でも構わないと思いますしね」
[main] 夜野 カリン : 「なるほどー……」テインダロスに警告に行くというのは確かに必要な行動だと思った
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ一旦筋が通ってはいる」
[main] 夜野 カリン : 「つまり…」
[main] 夜野 カリン : 「テインダロスが日本で、UGNがアメリカってこと」
[main] 柄井 志導 : 「霧谷支部長が立つかも、って事か…」
[main] 田中 二郎 : 「暗喩かと」
[main] 夜野 カリン : 「日米安全保障体制の話」
[main] 田中 二郎 : 頷く。
[main]
柄井 志導 :
「うぐぐ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁその話をするのも良いんだが……一つ良いか?」
[main] 田中 二郎 : 支部長に視線を向ける、まぁ言いたいことはわかっている。
[main] 木嶋 凛憧 : 「何を考えて何をやるも止めはしねぇけど。お前らアジトまで向かえるってチャンスで何しに行くつもりなの?」
[main] 夜野 カリン : 「警告」
[main]
木嶋 凛憧 :
まぁ、二郎ちゃんは話をまとめて牽引、一旦の区切りをつけてくれてるし。ジオちゃんはさっき話した通り、大人が大人やってくれないかと言ってるから結構考えてるのは分かるんだが
どうにも本気で脱線してる奴は居る気がする
[main] 夜野 カリン : 「FHが狙ってきてるなら、知らせないと」
[main] 柄井 志導 : …最初に振ったのカリンちゃんだし。
[main] 柄井 志導 : 「…分かってますよ。手がかりを手に入れましたしね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁジオちゃんはジオちゃんなりの考えで動いてるのは分かってるからいいや、ただよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺たちはあくまで未発見オーヴァード探しやりに来てるわけで。考えるのは良いけどよ、考えすぎてソイツじゃなかった時どうすんの?」
[main] 柄井 志導 : 「…俺たちの目的は、未確認オーヴァードの、調査」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そういう事。特に、ティンダロスって連中はUGNのいい加減の余波を不満に思ってるらしいんだわ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「これから行くのなら。念頭に入れなきゃならねぇでしょうよ。そもそも誰相手でも同じ事しに来てるんだ。って話」
[main] 木嶋 凛憧 : 「その上で私情として出せる方が多分いい、と思うぜ」
[main] 柄井 志導 : 「…はい」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ん、分かるのなら良いや。これは個人の話だがよ。本来俺があんまり言える事でもねぇから悪かったな、説教臭い切り出しして」
[main] 木嶋 凛憧 : 「けど同時にやっぱりまだUGN支部長だからよ。理念と理想は無視も出来ねぇって事で。ごめんな」
[main] 田中 二郎 : 小さく微笑む、ちゃんと仕事してくれる支部長って頼りになりますよ。
[main] 田中 二郎 : まぁしかし、それはそうと。
[main] 田中 二郎 : 「ま、気楽にいきましょうインフィニットさん。緊張を削げとはいいませんが、俺達がいますから」
[main] 田中 二郎 : 「……追加でもう一人きますしね」
[main] 田中 二郎 : ちょっとげっそりした顔。
[main] GM : と同時に……ガコッ!と、真下にあるマンホールから大きな音が立てられる。
[main]
木嶋 凛憧 :
言う事を言えたのならば、後はフォローしてくれる奴がいる。
なら言いすぎないようにここで口を閉ざすのが良いか、なんとも頼りがいのある存在だ。……なぜか疲れた風なのは気になるが
[main] 柄井 志導 : 「!」
[main]
田中 二郎 :
「……!?」
え、そこから!?
[main] ヴァレンタイン : 「!?!?!?! お、おもっっっっっ…………!!くぬぬぬぬっ…………!!!」
[main] ヴァレンタイン : 開けられないようだった。
[main] 夜野 カリン : 上にはわたしのスカート
[main] 夜野 カリン : 「地面が動いてる」
[main] 田中 二郎 : 「じ、ジオさん! すいません、ちょっとこちらへ……!」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺は揺れてねぇから地動説?世界がひっくり返るねぇ」
[main] 夜野 カリン : ぴょいんととびつく
[main] ヴァレンタイン : 「ぎゃああああああああああああ!?!?!!?!11111」
[main] 柄井 志導 : 「覗き…」
[main] 田中 二郎 : 抱きとめてマンホールの上から移動。
[main] ヴァレンタイン : 「い、いかれますぞ!!私めの手がいかれ…………がああああああああ!!!11 …………あ、軽くなっ……た…………?」
[main] ヴァレンタイン : 「…………いやいやいやいや、非力なおなごがマンホール持ち上げられるわけないでしょうJK。ぐあああああああああああ!!!!1111」
[main]
田中 二郎 :
「……すいません、手伝ってあげてくれます?」
志導に目配せ。
[main] 木嶋 凛憧 : 「えー、マンホールから噴き上がるものって水か空気だと思うんだけど……」
[main] 木嶋 凛憧 : なまじ耳が良いせいで良く聞こえる、なんか。奇々怪々が迫っているのが
[main]
柄井 志導 :
「はい…よいしょ」
マンホールをずらしてあげる。
[main] 田中 二郎 : 「残念ながら、今回は協力者です……支部長」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そ。来るって言った人?」
[main] ヴァレンタイン : 「おおおおおお…………!!!111 ひ、光が………………!!!11」
[main] ヴァレンタイン : 「おショタ殿~~~~!!!ありがたいですぞ~~~!!感激ですぞお~~~~!!!」
[main] 田中 二郎 : 「おつかれさまです、ヴァレンタインさん」
[main] 田中 二郎 : それとなく距離を取る。ばっちぃし。
[main] ヴァレンタイン : 瓶底メガネの下から感涙がこれでもかと溢れる。
[main] ヴァレンタイン : 「?!!?!? は、離れた!?!? …………それは、そう!!!!11」
[main] ヴァレンタイン : そう。この女。真っ黒い泥塗れだった。おまけに、臭い。
[main] 夜野 カリン : 「えっと~…よろしく?」
[main] 田中 二郎 : 「えーと、みなさん、連絡した協力者の方です」
[main]
ヴァレンタイン :
「おおおお~~~~~!!11 ロ…………ロリ!!生ロリ!!! ありがたやぁ~~~…………」
拝んでいる。
[main] 柄井 志導 : 「です」
[main] 木嶋 凛憧 : なんか。愉快なことになって来たので眺めておこう
[main] ヴァレンタイン : 「呼ばれてじゃじゃじゃんですぞ~~!!ワガハイ、ヴァレンタインであります!!!以後、おみしりおきを!!!」
[main] 夜野 カリン : 臭いのはまぁ、そんな気にしない
[main] 夜野 カリン : 外国はもっと臭かったよ
[main]
ヴァレンタイン :
シュバ!敬礼のポーズ。片手は梯子の金属部につかまりながら。
プルプル、掴んでいる手が震えている。
[main] 木嶋 凛憧 : 「ああ、ヴァレンタインさんって言うのね。どうも、よろしくお願いします。本日はわざわざこちらまでご足労頂いて申し訳ないですね」
[main] 夜野 カリン : 「わたしはグラウンド・ゼロ。ながかったらG0でジオって呼んで」
[main] ヴァレンタイン : 「あ。いえいえ。これはどうもご丁寧に。こちらこそ汚い身なりでの登場で申し訳がありませんですぞ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ほら、立てます?今引っ張り上げますから。敬礼なんて堅苦しいのは解いて」
[main] ヴァレンタイン : 「ジオたそ…………!!11名前だけで…………推せる…………」
[main] 田中 二郎 : わかっててじゃあなんでそこから来たんだよと思うが、いわないでおく。
[main] 木嶋 凛憧 : まぁ……腕差し出すか……
[main] ヴァレンタイン : 「ぬおおおおおお…………!!!11紳士な方!!トゥンク……ですぞぉお!!」
[main] 木嶋 凛憧 : 本来こう言う時に率先してまとめてくれる二郎ちゃんが距離取ったから……
[main] 夜野 カリン : 「なんでこんなところから?吸血鬼?」
[main] ヴァレンタイン : 「いやはや、ですが流石に泥んこや油まみれの手を出すわけにはいきませんぞ~!!オタクたるもの!アイドルのライブやカードショップにはシャワーを浴びてから!!推しとの触れ合いは神聖なもの!!!11」
[main] ヴァレンタイン : 「あ、よくぞ聞いてくれましたジオ殿!!!11」
[main] ヴァレンタイン : 「アポ、取ってまいりましたぞ~~」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そうですか、う~ん」
[main] 木嶋 凛憧 : 振り返ろう。やっぱパスだ
[main] ヴァレンタイン : 「!?!!??! 背けられた!?!?!なにゆえ!?!!?!?!?」
[main] 木嶋 凛憧 : 「いえ、大事なお話な気がしましたので。それでしたらそれにも意味があるかもな、と」
[main] 木嶋 凛憧 : 「おっしゃってる手前無理も言えませんしね。一旦、お話をお聞きしようかと」
[main] 夜野 カリン : 「もしかして……」
[main] 夜野 カリン : 「暗渠にテインダロスのアジトがあるの?」
[main] ヴァレンタイン : 「まさしくですぞ!!!!11」
[main] 夜野 カリン : 「そっかー……」
[main] ヴァレンタイン : 「ええっ!?!!テ、テンションが低………い…………!?!!?!」
[main] 木嶋 凛憧 : 「二郎ちゃん、これ大丈夫?教育にいいやつ?」
[main] 柄井 志導 : 「…暗渠」
[main] 田中 二郎 : 「教育にはよくないかもしれません」
[main] 田中 二郎 : ただまぁ、アジトの場所としては分かる場所だ。
[main] 木嶋 凛憧 : 「そっかぁ…………」
[main]
ヴァレンタイン :
「ぐあああっっ……!!11 い、痛いものを見るような目で見られていますぞぉぉおっっ……!!!オタクの宿命……ぐあぁあああぁぁぁぁ…………!!」
画面端辺りで呻いている。
[main] 夜野 カリン : 「下水道だったら街中につながってるし、カメラには映らない」
[main] 夜野 カリン : 「わたしもよく使ったよ」
[main] 夜野 カリン : その頃を思い出すのでテンション低い
[main] 田中 二郎 : 暗渠化した河川が無数にある都市部では、そのネットワークは文字通りに地下活動にうってつけだ。
[main] 田中 二郎 : 「えーと……じゃあ、我々もそこに入る感じですか? ヴァレンタインさん」
[main] 柄井 志導 : 「考えもしなかった…」
[main] 木嶋 凛憧 : 「いえいえ、痛いだなんてことは。ただそうですね、折角お美しいのですから。もう少し慎みを持ってちょっと静かにしてくれると泥の中でも綺麗に見えるかもなー、って」
[main] ヴァレンタイン : 「あ。はい!!!1 そうでありますぞ!!1」
[main] 田中 二郎 : 「……」
[main] 夜野 カリン : 「1?」
[main] ヴァレンタイン : 「!?!?! くぁああぁっっっ……!!さ、蔑まれている…………!!!」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハハハハ、じゃあもうそれで良いや。元気なお方だなぁ」
[main] ヴァレンタイン : 「し、小生…………わかります…………わかりますぞ…………!!もうこいつ、だめだと諦められているような…………そんな気配をビシビシと感じまするぞ……………………!!」
[main] 田中 二郎 : 「ヴァレンタインさん、とりあえず案内お願いします。出来ればこっちも身ぎれいなママのほうが先方に迷惑かからないとおもうんですが、そのへんはなにか対策は?」
[main] 木嶋 凛憧 : 「別に悪いとは思ってないんですけど、住宅街なので。目立たれたくないんですよね。後ほら、見ての通り年なので。叫ばれると耳が……」
[main] 夜野 カリン : 「脱いでいく?」
[main] 柄井 志導 : 「…なんか上に着るもの用意して行きます?」
[main] ヴァレンタイン : 「あ。それについては逆でありましょうなぁ、ノスフェラトゥ殿」
[main] ヴァレンタイン : 「ティンダロスの方々は皆、服にも、そして肌身にも、手にも、髪にも、どこにでも泥をつけている者達ばかりですぞ」
[main] ヴァレンタイン : 「当然!!1この地下道を拠点としている為、仕方がありませぬ。ただその中を我々が、綺麗な身なりで来訪するのは不自然。何よりも、『異能』を使用したのだろうとも思われることでしょう。鼻につくことでしょうなぁ」
[main] 田中 二郎 : 「なるほど、解説ありがとうございます」
[main] 田中 二郎 : じゃあ、仕方ないか。
[main] 夜野 カリン : 「1?」
[main] ヴァレンタイン : 「郷に入るのでありましたら、我々もその郷にあるがままの姿として顔を見せるというのが、言葉を通わせることとして肝要ですぞ~~~~~!111」
[main] 夜野 カリン : ふふふ
[main] 田中 二郎 : 「全くそのとおりで。では、いきますか」
[main] 夜野 カリン : つよつよになったわたしは環境適応を持っている
[main] 田中 二郎 : 別に不都合にならないなら結構である。
[main] 木嶋 凛憧 : 「うん、そうだな。俺も同じ事考えるわ、むしろ身綺麗引っ張ろうとすると相手への否定に繋がりかねん」
[main]
柄井 志導 :
「…なる、ほど?」
不用な威圧感を与える必要はない、たしかに納得できる。
[main] 木嶋 凛憧 : 「相も変わらず気配り上手だねぇ。それを自分から言ってくれるのならまぁ気負わなくていいかもしれねぇな」
[main] 夜野 カリン : 話は納得できる
[main]
ヴァレンタイン :
「………………ぐっっっ」
急に胸元の服を鷲掴みにする。
[main] ヴァレンタイン : 「し、しかし…………!!!!1おショタやおロリを汚してしまうのは…………私めも非常に…………心苦しい…………!!!11」
[main] 夜野 カリン : 地元民に扮することでターゲットに近づくのは手段の一つだった
[main] ヴァレンタイン : 「ぐぅぅぅうぅぅぅぅうぅぅ…………!!葛藤ですぞ…………!!!!!!!1」
[main] 田中 二郎 : 「いきましょうか」
[main] ヴァレンタイン : 「!?」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ガキなんていつも泥まみれで駆けずり回るもんでしょ、ホラ。お姉さん、下がって下がって」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そのままだと踏みますよ」
[main] ヴァレンタイン : 「ヒェッ」
[main] 田中 二郎 : 一同に視線を向け、率先して進む。
[main]
柄井 志導 :
「泥遊びとかしてたぐらいにはやんちゃでしたし」
最悪凍らせて落とせばいいだろ。
[main] ヴァレンタイン : 「せ、拙者…………瞬間退場ならぬ、瞬間入場ですぞ~~~~…………」
[main] 田中 二郎 : しかしまぁ、暗渠か。
[main] ヴァレンタイン : するするするーっと、マンホールの真下。地下道の暗闇へと入って行った。
[main] 田中 二郎 : 鵺にでもなった気分だね、こりゃ。
[main] 木嶋 凛憧 : 「安心してくださいよ、もう充分濃いんで……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「や~……彼女やり手だね。警戒してます、ってツラ露骨にしちゃったよ」
[main] 木嶋 凛憧 : スルスルとぼやきながら田中くんの後に続く、まぁ。さっさと入るとしよう
[main] 田中 二郎 : 「まぁ、ご察し頂けたなら幸いです」
[main] 夜野 カリン : わたしもはいろー
[main] 田中 二郎 : 別に二郎も信用している相手ではない。
[main] 夜野 カリン : スカートだけど気にせずin
[main] 木嶋 凛憧 : 下だけ向きます、何があっても
[main] 柄井 志導 :
[main] 夜野 カリン : しどーくんを残したのは、蓋を閉める役割を任せたかったからだ
[main] 木嶋 凛憧 : 田中くんが進んだし下にどうせ居るならまぁ……いいか……と進む
[main] 柄井 志導 : じゃあ最後に
[main] 柄井 志導 : まわりをきょろきょろして蓋を戻す。
[main] 柄井 志導 : そのままするすると降りて行った。
[main] GM :
[main]
GM :
そうして一行は下水道を進んでいく。生ぬるい温度に包まれていた。
足はぬかるんだ地によって、時折引き摺られていく。
[main]
GM :
暗さも大概であったが、何よりも生理的に訴えるは、悪臭であった。
地上の『日常』から齎された老廃物が全て、この道を通っていた。
[main]
GM :
人という生き物から湧き出る余剰。目に映されることのない場所に、閉じ込めれば、さもありなん。
好奇で立ち入ろうとすることも、常軌を逸していなければ、確実にないだろう。
[main]
GM :
ヴァレンタインの先導の下、暫く足を進めていると、広いエリアへと辿り着く。
部屋のようなものがあった。その奥に進むと、ほんの少し程度の明かりが壁にある。
[main] GM : そうして、さらに進んだ先に待ち構えていたのは……夥しい程の、敵意だった。
[main] GM : 武装勢力があった。安全装置の外された銃を手に、幾つもの、顔に影を差す者達が壁沿いに立ち、並んでいた。
[main] GM : その中央には、人数分の椅子があった。
[main]
ヴァレンタイン :
「お待たせしました。先程お伝えしました、UGNの方々です」
先程まで、一行に語り掛けていた、やや特殊な口調とは異なる喋り。
目の向ける先に座っていたのは……。
[main] 田中 二郎 : 「今回の会談……ご承諾頂き、感謝します」
[main] 田中 二郎 : 頭を下げる。
[main]
張本 康 :
黒いジャケットを羽織った、赤髪の大男であった。
色黒な肌であり、頬には傷が幾つか見受けられた。
[main]
張本 康 :
「張本だ。ここいらのヘッドをやっている」
男は、簡素にそう返した。
[main] 田中 二郎 : 「UGNイリーガル、田中です」
[main] 田中 二郎 : あえてコードネームは名乗らない。オーヴァード相手でもなければ、敵対者相手でもないのだから。
[main] 張本 康 : 男は続けて、他の者達へも目を向ける。
[main] 木嶋 凛憧 : 「こりゃご丁寧にどうも、オジサンは木嶋。一応他所の地区の支部長さんね」
[main]
柄井 志導 :
「……」
皆が本名を出している。それなら自分も倣うべきか
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁこのチームのカシラと言えば頭なんじゃない?あんまり縛ってねぇけど。本日はよろしくお願いするよ」
[main] 夜野 カリン : 「グラウンド・ゼロ、面倒だったらG0でジオって呼ばれてるよ」UGNとしてきているのでUGNネームで名乗る
[main]
木嶋 凛憧 :
軽い口調でヘラヘラと、言いながら頭を下げる
軽いのは口ぶりだけで、態度までそうするのは相手への侮辱でしかない
[main]
柄井 志導 :
「UGNイリーガル、柄井です」
ぺこりと頭を下げる。
[main] 張本 康 : 各々へ目を向けた後。こくりと、一つだけ頷く。
[main] 張本 康 : 膝の上に肘を乗せた、前傾姿勢のまま、男は紡ぐ。
[main] 張本 康 : 「物騒な歓迎で悪いな」
[main] 張本 康 : ちらりと、周囲へと一瞥する。引鉄へ指は全て、添えられていた。
[main] 田中 二郎 : 「いえ、お気にせず。我々は……そうされて当然の立場ではあります」
[main] 木嶋 凛憧 : 「良い事じゃねぇの?むしろ、張本さんがヘッドだってのに説得力が出る」
[main] 木嶋 凛憧 : 「慕われてんのね。良い場所じゃないの」
[main] 張本 康 : 「いいや。これはどちらかというと、『怯え』だ。情けないことにな」
[main] 張本 康 : 「こうでもしないと、アンタらと対等にいられない」
[main] 張本 康 : 「いや……これですらも、『対等』ではないかもしれない」
[main]
田中 二郎 :
「……仰るとおりで」
無理もない。ティンダロス構成員の大半は人間だ。この程度で『対等』なんてありえない。
[main] 木嶋 凛憧 : 「かもなぁ。隔たりは如何ともしがてぇけど……やっぱり慕われてる、で良いと思うぜ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「自分のとこの旗頭、安く見られて黙ってられねぇって奴らなら。まぁ良い事だと思って行きましょうや」
[main]
木嶋 凛憧 :
ヘラヘラと、軽い口調で話を好きなように解釈する
そう、表面上、胸の裡に何を抱えていても。表向き回ってればそれでよござんしょ。と
[main]
柄井 志導 :
「……」
肉食動物相手にナイフを向けている、そんな感じが近いだろう。そう考えながら無言で立っている。何を話せばいいか思いつかないし。
[main] 張本 康 : 「立たせたままでいるつもりはない。掛けてくれ」
[main] 田中 二郎 : 「ありがとうございます」
[main] 柄井 志導 : 「…失礼します」
[main] 木嶋 凛憧 : 「それじゃ失礼、年になると立ってるのがつらくてねぇ。よっこいせっと」
[main] 田中 二郎 : 頭を下げて、「失礼します」と一言断ってから、椅子に腰掛ける
[main] 張本 康 : 各々の様子に、目を細める。
[main] 夜野 カリン : ひょいと椅子に座る
[main] 張本 康 : 「……なるほどな。ヴァレンタインの言うような存在ではあるか、UGNは」
[main] 田中 二郎 : 「……と、申しますと?」
[main]
木嶋 凛憧 :
ニコニコ笑って話の成り行きを見守ろう
招待された立場だもの
[main] 張本 康 : 「『日常』の守護者だと聞いた。そして、『人とオーヴァードの共存』を一応は、掲げているとも聞いた」
[main] 張本 康 : 「どうだかと俺も、こいつらも、全員思っているが、今のところは……そちらから歩み寄る姿勢を見せている」
[main] 張本 康 : 「話す機会。設けてみるものだなと、思っただけだ」
[main] 田中 二郎 : 「ありがとうございます……とはいえ、手前共の不始末が諸々の原因ですので、最低限の礼節は守りたいと考えているだけです」
[main] 田中 二郎 : 無論、今回のことだけではない。まぁ二郎はもちろん、ここの大半の『個人』とUGNの過去の責任は無関係とはいえ、組織の看板背負っている以上、『弊社』ならぬ『弊組織』の不始末には頭を下げる必要がある。
[main] 田中 二郎 : これは、外交だ。普段とはわけが違う。
[main]
夜野 カリン :
「ちがうな…」ぼそり
全員が人間なら、おそらくオーヴァードを使ってもオーヴァードと戦おうとする派閥とは違うように感じる
自分たちを挟んで左右に並んだ配置も、指にトリガーがかかっているのも慣れていないのが伝わる
[main]
張本 康 :
「聞き心地は良いな。公僕としての在り方も示す、か」
男は見据えたまま、じっと……各々を見据えたまま、続ける。
[main]
柄井 志導 :
「(ちがう…?)」
それを考えてみる。対話をしてみて良かったと言っていたから過激派ではないはず。それに…ああ、『慣れていない』。つまり中立や穏健派といったところか…?
[main] 張本 康 : 「今回、アンタらには何某かの用があってここに来ているのは知っている」
[main] 張本 康 : 「その用というのも、凡そ……予測できる」
[main] 張本 康 : 「ウチが持つ武力に対し、メスを入れに来たのだろう」
[main] 田中 二郎 : 「……みなさんが新しく迎え入れたと噂のオーヴァードを迎えにきたという意味ではそうなります」
[main] 夜野 カリン : 安心させるように両手を上げる
[main] 張本 康 : 一つ、また頷く。
[main] 柄井 志導 : こくこく。
[main] 木嶋 凛憧 : 笑顔でどっしりとただ座っておこう
[main] 張本 康 : 「アンタらにとっては、『同胞』と呼ぶに値するだろう。掲げている建前からもしても、調査をしないわけにはいかないことは、理解できる」
[main] 田中 二郎 : 小さく首肯する。話の分かる人で助かる。
[main] 張本 康 : 「繕っているものかどうかまで疑えばキリはないが、一つの『誠意』を見せようとしていることも、分かる」
[main] 張本 康 : 「俺達が歩行者なら、アンタらは大型自動車だ。やろうと思えば、平気で轢くことができる。主張を『力』で推し通すこともできる。それをやらず、こうして対話をすることで解決しようとする姿勢を見せているだけで、好く見えるものだ」
[main]
張本 康 :
「ただ─────分かってくれ」
細めた目付きの上に被さった眉が、ゆっくりと顰められる。
[main] 張本 康 : 「俺とアンタらは、全く違う生き物」
[main] 張本 康 : 「核を持つ国と、持たざる国。その関係にあるとも言える」
[main] 張本 康 : 「核を持つ国と渡り合う為には、同じく核を持つ以外無い。大国は、そうしたタブーを冒している。 ……そして俺達、ティンダロスも、踏み出そうとしている」
[main] 張本 康 : 「『格差』を補う為の武力。アンタにとっての『同胞』は、俺達にとっての……『手札』でもある」
[main] 張本 康 : 「引き合わせるには、慎重に慎重となることを、分かってほしい」
[main] 田中 二郎 : 頷く。それもわかる。そもそもとして、ここで「はい、どうぞ」といってはメンツに関わる。個人としてだけではない。組織としてのだ。
[main] 田中 二郎 : しかし、ここまではまぁいい。
[main] 夜野 カリン : 「そっか、守ってくれてるんだ」
[main] 田中 二郎 : 『挨拶』だ。
[main] 田中 二郎 : こちらも、むこうも、お互いの事情を『確認』しあった。ここからスタートだ。
[main]
柄井 志導 :
「…違う生き物、手札」
例えだろう。比喩だろう。分かってる。分かっている。だが、脳の随が冷え込む。ぞわりとした、そう。嫌悪が鎌首をもたげる。
[main]
夜野 カリン :
使い慣れない銃をオーヴァードに突きつけるのは命がけだろう
オーヴァードに対抗するにはオーヴァードを連れてくるべきだったが、そうしなかったのは命を捨ててもそのオーヴァードを守るつもりだった、そう考えた
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ腕斬り落としても首落としても平気で帰ってくる奴らを同じ生物とは思えねぇだろうよ」
[main] 田中 二郎 : 正直、助かった。話し合える相手だ。じゃあ大丈夫だ。
[main] 田中 二郎 : こちとら……『違う生き物』との『話し合い』は、なれてる。
[main] 田中 二郎 : いつものことだ。
[main] 夜野 カリン : 「オーヴァードを核だと思ってるならちょっと違うかな」
[main] 田中 二郎 : 「張本さんの仰ることはわかります。ですが、一つだけ訂正をさせて頂けないでしょうか?」
[main] 夜野 カリン : 「オーヴァードは核とは違って、実際に攻撃に使う武器だよ」
[main] 張本 康 : カリンの語る言葉を目に向けた後、田中にも目を向ける。無言のままだ。
[main] 田中 二郎 : 「加えてもう一つ」
[main] 田中 二郎 : 「核は、良くも悪くも道具です。兵器に善悪はありません。感情もなく、判断能力も勿論ない」
[main] 田中 二郎 : 「ですが、オーヴァードは純然たる意志を持つ『個人』です。我々は、そこを重く見ています」
[main] 田中 二郎 : とはいえ、わかって言ってますよね? と暗に視線に込めて張本を見る。多分、試されただけだ。
[main] 田中 二郎 : 俺は、『儀式』にはちゃんと付き合うよ。『人間』相手にはみんなそうしてんだから。
[main] 張本 康 : 「分かっている。そちらからすれば、『同胞』なのだからな」
[main] 張本 康 : 「だから、俺は言った。そして、分かってくれとも、言った」
[main] 張本 康 : 「俺達は…………皆、怯えている。恐れている。怒れている」
[main] 張本 康 : 「こうして、言葉を交わすことができるとして、尊重を積むことができると言え、同じ場の空気を吸い、互いの見解を理解し合えるとしても」
[main] 張本 康 : 「俺達は、ただ気に入らない。『虐げる力』があること、そのものを。そして……それが、完全に制御できるのなら、まだマシだ。まだ」
[main] 張本 康 : 「『衝動』」
[main] 張本 康 : 「いかなる崇高な思想を持つ者だとしても、前兆も無くその身を……意思の無い存在へ、陥れる」
[main] 張本 康 : 「俺達は、そうなった者達によって傷を受け、失った者ばかりだ」
[main] 張本 康 : 「『個人』として見てほしい。そう伝えたいのは、分かる」
[main] 張本 康 : 「できれば、そうしたいだろう。しかし、どうしても出来ない。そんな奴が、こうして集まって自警団をしている」
[main] 張本 康 : 「時限爆弾にいつ、人々が犠牲になるか分からない」
[main]
張本 康 :
「…………なんて言いながらも、時限爆弾をこちらも持っているのだから、この言葉も、当初と比べれば説得力はさほどないがな」
自嘲気味に、男はそう結んだ。
[main] 夜野 カリン : 「(オーヴァードに)復讐がしたいの?」
[main] 田中 二郎 : 言いたいことはよく分かる。理性だけではない。感情の話であり、挙げ句に事実の話だ。彼らは既に『失って』いるのだ。
[main] 田中 二郎 : そこに何を他者が言ったところで、当事者ではない我々の言葉は素通りするだけだろう。何をいったところで、それは所詮は他人事なのだから。
[main] 張本 康 : カリンの言葉には、ゆっくりと……首を左右に振るう。
[main] 張本 康 : 「中には、いるかもしれないな」
[main] 張本 康 : 「『俺達』という主語を使うなら、違う」
[main] 夜野 カリン : 「わたしはー…”オーヴァードと人間”で考えるよりも、”何をしたいか”で考えたほうがいいと思う」
[main] 張本 康 : 「お嬢ちゃん、いくつだい?」
[main] 夜野 カリン : 「わかんない」
[main] 張本 康 : 「そうかい。アンタらの『見かけ』には嘘が混じる者もいる。そうした者も見たことがある。そうだと分かった上で、それでも子どもに見える。子どもに見える相手に、あまり大人げないことは言いたくない」
[main] 張本 康 : 「ただ、これだけは知っておくと、きっと……今後役に立つ」
[main] 張本 康 : 「切り分けて考えることができるのは、余裕のある立場だけだ」
[main] 木嶋 凛憧 : まぁ、違いねえわな。と心の中で同意を返す
[main]
柄井 志導 :
「…でも、その感情に晒され続けるオーヴァードがいる。それは、良くない、と思う…」
呟きは尻すぼみになって消えていく。
感情の話だ。俺だってそう。加奈を探すためにこうしてここにいるのだから。
[main] 張本 康 : 男は一つ、頷く。
[main] 張本 康 : 「そういう態度を見せてもらった方が、こちらとしても理解しやすい」
[main] 張本 康 : 「そうだろう。アンタらの立場としては、気に入らないだろうな」
[main] 張本 康 : 「俺がこうして、話し合う場を設けた理由は、一つだ」
[main] 張本 康 : 「俺は、知りたい。知らなければならない」
[main] 張本 康 : 「ティンダロスは変革期を迎えている。そして……俺達の思想は、煮詰まりを迎えようともしている」
[main] 張本 康 : 「エコーチェンバー、というやつだな」
[main] 張本 康 : 「俺は、俺達を虐げる相手と定めている者を、もう少し知りたい」
[main] 夜野 カリン : 「えこーちぇんばー?」
[main] 柄井 志導 :
[main] 張本 康 : 「……あー。そうだな。あー……」
[main] 張本 康 : 「お嬢ちゃんの好きな食べ物は?」
[main] 夜野 カリン : 「ハルヴァ」
[main] 張本 康 : つう。冷や汗が伝った。
[main] 張本 康 : 「……まずい。全然分からない」
[main] 張本 康 : 「まぁ、なんだ……。お嬢ちゃん。ハルヴァ好きが集まったとしよう」
[main] 夜野 カリン : 「あー…日本のだったら、ポッキー」
[main] 張本 康 : 「ポッキーか……助かる。そうだな。ポッキーでもいい」
[main] 張本 康 : 「ポッキー好きが集まれば、当然……ポッキーが至上という考えが廻ることだろう。他にも美味い菓子があったとしても、それでもポッキーが一番となる」
[main] 田中 二郎 : 「……ようは、同じ意見を持つ人達だけ集まると、似たような意見しか出なくなるから、反対意見が出辛くなって、意見の内容がどんどん過激で一纏まりになっていって、最終的に狭い視野の意見しか出ない環境になってしまうことです」
[main] 張本 康 : 「多く人が集まり、あらゆる味のポッキーについての討論をし、真に美味いポッキーについて定めた時……。そこで得られた答えは、決して、世間での一番の味とは限らない。むしろ、全く逆の答えになる可能性もある」
[main] 張本 康 : 田中の補足に、一つ頷く。
[main] 張本 康 : 「俺達は、『人間至上』集団と言っても差し支えない。だからこそ、俺は危惧している。全く違う者達との関わりも無ければ俺達は……とんでもない方向で、先鋭化する可能性もある」
[main]
夜野 カリン :
「あー…」そういうことか
そういう集団ならよく分かる
[main] 夜野 カリン : 「それはあんまり良くないね」
[main] 張本 康 : 「『人間』の平穏を第一する為にも、俺は……対極にあるお前達のことも、よく知る必要がある」
[main] 張本 康 : 「だろう」
[main]
柄井 志導 :
「…SOG」
自分も知ってるだろう。
[main] 張本 康 : 「この話し合いにおける俺の、俺達メリットは、それだ。それさえ満たせれば……俺達は収穫を得た、と言える」
[main]
田中 二郎 :
「……ありがとうございます、張本さん」
諸々について、だ。
[main] 木嶋 凛憧 : 「ん。俺としては理解は第一歩だねぇと思うよ。んで、無理言ってるなら一歩目を踏み出さない事には何も始まらない。どれだけ無謀で無茶に思えてもね」
[main] 夜野 カリン : 「多分、その希望は満たせないよ」
[main]
柄井 志導 :
「…相互理解とまではいかなくても
歩み寄りを…ん?」
[main] 夜野 カリン : 「オーヴァードも”人間”だから、わたし達のことを知ってもオーヴァードのことを知ることはできないんじゃないかな」
[main] 張本 康 : 首をゆっくりと、左右に振るう。
[main] 張本 康 : 「自覚していないだけで、歴然とある。今もそう感じられている」
[main] 張本 康 : 「安心してくれ。お嬢ちゃん」
[main] 田中 二郎 : 全くだ。今の話がもう『隔絶』なのだ。
[main] 張本 康 : 「銃を持った者達に囲まれ、平然としている。それだけで俺は、お前達に会って良かったと思っている」
[main] 夜野 カリン : 「銃を向けられるのは慣れてるから」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺はそちらさんの誠意と理性、そして理想を信じてって事で。無礼働く集団とは思えなかったしな。それでも落ち着きすぎ、ってのは言われりゃそうだろうけどね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ま、話し合いに意味はあるさ。それを言うなら俺たちだって張本さんの語る事だけで物事の全部は判断できねぇだろうよ。でも俺たちは会いに来た、そうするのが大事だと思ったからよ」
[main]
柄井 志導 :
「…慣れてますから」
なんならサラマンダーの力で銃を使い物にできなくすればいい。
[main] 田中 二郎 : 「大の大人、プロの兵士でも、人間なら銃を持つ相手に囲まれて、泰然とすることは普通できない。そうならずに一生を終えることが普通にも関わらず……我々はそうしている。それがもう『人間離れしている感性』と、張本さんは仰っているんです」
[main] 張本 康 : 木嶋、そして田中の言葉にこくりと頷く。
[main] 張本 康 : 「別に俺はそこを咎めるつもりはない。『力』があるなら、そうなるだろう。当然の結果だ」
[main] 張本 康 : 「まぁだから……安心してくれ。しっかり俺は、今もなお収穫を得ている」
[main]
柄井 志導 :
「…慣れなきゃならなかった。それだけです」
[main] 田中 二郎 : 「慣れなきゃならなかった、で慣れられる時点で違うってことですよ」
[main] 田中 二郎 : そういう環境に置かれても慣れることが出来ないのが、まぁ普通の兵士だ。
[main] 柄井 志導 : じゃなきゃ、死ぬだけ。死なないが。
[main] 張本 康 : 「だろうな。俺達は危険地帯に何度も出向き、その度に恐怖するし、痛みにも一時だけ理念を忘れそうになる。俺達には慣れないものを、お前達は慣れることができる」
[main] 木嶋 凛憧 : それを聞くと相変わらずのびのびとしながら笑顔で話を聞き始めた
[main] 田中 二郎 : とはいえ、それに適応する人間もいる以上、人間とオーヴァードの違いとまで言うのは乱暴ではあるが……ようはモノの例えかつ、しかも普通の人間なら希少な感性を、子供が普通に持っているということが異常というのも確かな話だ。
[main] 張本 康 : 「長話になったが、したいたった一つの質問に……より、俺は興味が湧いた」
[main] 張本 康 : 「俺はこの質問に、各々に答えてもらえれば……面会を許そうと思っている」
[main] 張本 康 : 「……お前達にとっての、『人とオーヴァードの共存』とは、なんだ?」
[main] 田中 二郎 : 長い『挨拶』も、終わりか。
[main] 田中 二郎 : とはいえ、有意義な『挨拶』だった。信用できそうだ。
[main] 柄井 志導 : これが、本題。
[main] 夜野 カリン : 「宗教、思想、人種、文化、国、いろいろな違いで対立しているなら、全部吹き飛ばして、その後に一つの秩序を作ればいいって昔は信じてたけど」
[main] 夜野 カリン : 「今は、さっきも言ったけど何がしたいかを考える、かな」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺にとって、の共存ね。色々あるんだけど、まぁ先に結論を一言でまとめさせてもらうぜ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺にとってオーヴァードと人の共存は何か?って言われたら。『嘘』だ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「世界は嘘で出来ているべき。ってのはちょっと仰々しい言い方過ぎるけどよ、。張本さんも。ヘッドとして全体の、理想の、集団の話をしながらも。個人は止められねぇって話、してくれただろ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だから、そう言った個人のどうしようもない所まで含めて理解して。次の一歩。お互いに譲り合えるところを見つけましょう、本心ではどうあれ。俺たちは手を取り合ってます、って取り繕いましょう。そうやって、みんな仲良しって綺麗ごとと理想ごとを叫びましょう。ってな」
[main] 木嶋 凛憧 : 「それに。そっちも言ってただろ。分かってくれ、ってな。そう、分かって欲しいんだよ。みんな、な」
[main] 木嶋 凛憧 : 「オーヴァードは確かにもう人とは呼べねぇ存在だ。世界からつまはじきにされた化け物……でも、俺たちは人間社会で生きていた、生きていたい存在なんだよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「じゃあ。帰りたいだろ、もう戻れないって分かってても。自分を人間だと嘘ついて、よ」
[main] 木嶋 凛憧 : そう言って、口を閉じた
[main]
柄井 志導 :
「…最初に言っておきますけど、俺は立派な理想も大義も抱く事はできませんでした。それでも良ければ」
正直、自分でもあまりいい答えじゃない気もする。だが、これが俺の答え。
[main] 柄井 志導 : 「…大事な人がいるんです。その子に起こして貰って、一緒に朝ごはん食べて、学校へ行って。学生生活をして、昼ごはん食べて、一緒に帰って夜ご飯を食べる」
[main] 柄井 志導 : 「UGNイリーガルとして活動して、日常を守った、ってちょっとした達成感を得て家に帰る」
[main] 柄井 志導 : 「そんな彼女との日常、それは普通の世界と間違いなく繋がっているから」
[main] 柄井 志導 : そう言って、今更恥ずかしくなって顔を赤くして最後に呟く。
[main]
柄井 志導 :
「…あの子と今日はあんな事があった、こんな事があったって言いながらご飯食べるのが、好きなので」
ぼそっと。
[main] 田中 二郎 : 一頻り、『人間』達の意見を聞いてから、吸血鬼は……少しだけ厭世的に微笑み。
[main] 田中 二郎 : 「とまぁ、『人間』の皆さんの中でも意見が様々ありますので」
[main] 田中 二郎 : 「『人間とオーヴァードの共存』に関しては、俺はそもそも……」
[main] 田中 二郎 : 「意見を持つ『立場』にありません。なので、それについては今は回答しかねます」
[main] 田中 二郎 : 「俺がなにか回答を持つのは、『次の時代』になってからだと思います」
[main] 田中 二郎 : まぁ、こうやって生まれをひけらかすのは趣味じゃないが……最初にやったのは『そっち』だ。
[main] 田中 二郎 : これくらいの当て擦りは、理解してくれるだろう。
[main] 張本 康 : 「『次の時代』?」
[main] 田中 二郎 : 「ひとまず、俺の視点から見てですけど……」
[main] 田中 二郎 : 「皆さん『人間同士の諍い』が一旦でも終わらない限り、俺の立場は政治的には『部外者』でしかありません」
[main] 田中 二郎 : 「ご理解頂けると、嬉しいです」
[main] 張本 康 : 「なるほど。どういうことだと思ったが……こうして、間近で見るのは、もしかしたら初めてになるかもしれないな」
[main] 張本 康 : 「『人間』のような形をしながらも、確実と言っていいほどに……『人間』ではない存在。名を……」
[main] 張本 康 : 「レネゲイド・ビーイング……だったか」
[main] 田中 二郎 : 「自己紹介からそこは漏れましたが、まぁ、正解だったでしょう?」
[main] 田中 二郎 : ヘラリと笑う。
[main] 田中 二郎 : アンタだって話題にすらあげなかった。それが『事実』だ。そうだろう?
[main] 張本 康 : 一つ、頷く。大きな頷きだった。
[main] 張本 康 : 「想像以上の『収穫』だった」
[main] 張本 康 : 「各々の持つ考え。よく聞き届けた。貴重な意見だった。二度目があるかどうかも分からないほどに……貴重だ」
[main] 張本 康 : 「お前達の言葉を俺が、そして─────こいつらが聞けたことは、大きな意味を持つことになる」
[main]
張本 康 :
男は視線を……銃を持った自警団達へと向ける。
彼らの表情は……薄暗い為、何も見えない。何も、分からない。
[main] 張本 康 : そうして、男は視線を一行へと戻す。
[main] 張本 康 : 「ありがとう」
[main] 田中 二郎 : それに対して、こちらも深く頭を下げる。
[main] 田中 二郎 : 「こちらこそ、ありがとうございます」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ン……」
[main] 田中 二郎 : 「とても、『有意義』な話でしたよ」
[main] 柄井 志導 : 「こちらこそ…」
[main] 木嶋 凛憧 : 「私共としても貴重な時間となりました。本日、このような場を設けていただけたこと、感謝の念に堪えません。改めまして、ありがとうございました」
[main] 木嶋 凛憧 : 深々と頭を下げる
[main] 張本 康 : 頷くと、傍らに立つ男へ指示を発する。UGN一行を案内するように、と。
[main] 張本 康 : 「情報屋、お前はこの場に残れ」
[main] ヴァレンタイン : こくりと、一つ頷く。
[main]
ヴァレンタイン :
通すことを許したのは、UGNのみ。
情報屋に、内部情報をむざむざと見せるわけにはいかない。そういうことだ。
[main] ヴァレンタイン : でも、約束はしたですぞ~~~~!ノスフェラトゥ殿❤
[main] ヴァレンタイン : ウインクを送る。もっとも、瓶底メガネの下でやっているので、全然見えない。
[main] 田中 二郎 : 溜息で返答しておく。
[main] ヴァレンタイン : 大人しくしたまま、一行を見送るヴァレンタイン。
[main] 夜野 カリン : ばいばいと手を振る
[main] 柄井 志導 : 小さくばいばい
[main] 木嶋 凛憧 : 「ありがとな~」
[main] モノクローナル :
[main]
ヴァレンタイン :
おロリとおショタにもウインクを送る。
二度目ですが、瓶底メガネの下にあるので全然見えない。
[main]
木嶋 凛憧 :
声をかける。礼儀と言うのなら、彼女にも礼節を持って接するべきだろう
ティンダロスも、UGNも、特別扱いをするべきではない。社会と言うのは、そうあってこそ。日常を維持できるのだから
[main] ヴァレンタイン : 小さく手を振って見送った。
[main] 張本 康 : そんな彼らの様子を一瞥。特に怪訝な顔でもなく、かといって無心というわけでもなかった。
[main]
張本 康 :
その後……張本は一行とは別の順路を進んだ。
彼は彼で、やらなければならないことが幾つもある。
[main] 田中 二郎 : 「張本さん」
[main] 田中 二郎 : その背に、声を掛ける。
[main] 張本 康 : 止まる。背を向けたまま。
[main] 田中 二郎 : 「半ば独り言ですけど」
[main] 田中 二郎 : 「UGNはオーヴァード個人の情報管理はしても、ジャームでもない限り、どこに赴くのかという個人意志にまで何かいう権利は持たない組織です」
[main] 田中 二郎 : 「今回の該当者の事情と選択次第では……」
[main] 田中 二郎 : 「また、頼ってもいいですか?」
[main] 張本 康 : 「ああ。もちろんだ。俺は……俺達は」
[main] 張本 康 : 「『人間の為にありたい』と発する……オーヴァードのみを、戦力として引き入れている」
[main] 張本 康 : 「面会を通じて、それでも変わらないのなら……この場に留まってもらう。そして」
[main] 張本 康 : 「もし、考えを変えることがあれば、その時は…………」
[main] 張本 康 : 「致し方なしだ」
[main] 張本 康 : 「『兵器』であることを望まないのなら、俺達は……強いる権利などない」
[main] 張本 康 : 「それだけだ」
[main] 田中 二郎 : 「ありがとうございます」
[main] 田中 二郎 : 「『部外者』があれこれ生意気いってしまって、すいませんね」
[main] 張本 康 : 「いいや、むしろ俺は……新しく知ることができた」
[main] 張本 康 : 「俺はまだ多くの情報を持っているというわけではない……が」
[main] 張本 康 : 「俺達が、『お前達』を区別しているように……『お前達』の中でも、『お前』に対する区別が、あるのだろう」
[main] 張本 康 : 「実情を全く知らない『部外者』の俺が言えることなど何も無い、が」
[main] 張本 康 : 「立ち会ってくれて、ありがとう」
[main] 張本 康 : 男は二度目の礼を告げた。
[main] 夜野 カリン : 「かじろーくん、区別されてるの?」
[main] 田中 二郎 : 「ははは」
[main] 田中 二郎 : 笑って誤魔化す。そんなことは、言うだけ無駄なことだ。区別されて然るべき生まれはある。人類史ですらそれは未だにある。なら、人類史の埒外がそうされて、何を文句が言えるだろうか?
[main] 田中 二郎 : 普段は言うだけ無駄な事は言わない。でも、今回は……まぁ、少しばかり俺も腹が立ったのかもしれない。
[main] 田中 二郎 : 彼らの言い分はわかる。だが、彼らに俺が言いたいことは結局、感情的になっていいのなら一つだけだ。
[main] 田中 二郎 : 人間同士、勝手にやってろ。
[main] 田中 二郎 : それに、尽きる。
[main] 田中 二郎 : ま、していい不幸自慢などありはしない。相手の土俵に立った時点で俺も彼らに何か言う権利はない。
[main]
木嶋 凛憧 :
区別と言うのなら目の前の少女も、か。とぼんやりと思考を巡らす
ウロボロス、発見が新しく、発現方法も他者からのみ、と限られた異能。新しく、そして奇異な異能と言うだけで。人は忌避するものである。
その上、彼女の出身を思えば。猶更
[main]
柄井 志導 :
「……」
上手い言葉が思いつかないので、いつもより近くに寄った。
[main] 木嶋 凛憧 : まあ、そんな事は今俺たちにゃ関係ねぇか、と思考をまとめ。俺たちの行くべき道の歩みを進める
[main] 木嶋 凛憧 : 「ほら、全員来ねーなら置いてくぞ」
[main] 木嶋 凛憧 : 寄り添う彼らを見て、一歩先へ踏み出した
[main] 田中 二郎 : 「そういうことですので、俺達はこれで」
[main] 田中 二郎 : 「次は、グリーン・ブックでもあるといいですね。お互いに」
[main] 田中 二郎 : 人間、張本に告げる言葉は、それがすべて。まぁ甘えたんだ。
[main] 田中 二郎 : 話の分かる人間、しかもUGNではない。挙げ句にこれを言っていい免罪符までくれた。
[main] 田中 二郎 : なら、たまには、いいだろう。
[main] 張本 康 : 「新しい交通法が生まれれば、万々歳だ」
[main] 張本 康 : 背を向けたまま肩を竦め、男は暗澹へと消えていった。
[main]
木嶋 凛憧 :
暗礁へと消えていく男の方へは振り向かない
歩く道が違えども、理想を追い求めるのであれば無理に寄り添う必要は無いだろう。生きているというのは、個人と言うのは。同じになる事は無いのだから
[main]
木嶋 凛憧 :
だが、俺は俺について来てくれる人間を、同じ道を歩ける仲間になれる人間を。区別したくはない、誰でも歩く道に来ると言うのなら。せめて精いっぱいの理想論を語ってやりたい。それが、俺の理想だったはず、だと
分かれた道の先へ向かいながら、そう考えて。足を踏み出した
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM :
[main] 田中 二郎 : middle 「昏い地の底で」 登場:任意
[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 10
[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 60 → 70
[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 6
[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 55 → 61
[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 6
[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 56 → 62
[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 9
[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 60 → 69
[main] 田中 二郎 :
[main]
田中 二郎 :
暗い地下道を進む。気付けば、すっかりここにも慣れていた。
順応というのは思ったより早く訪れる。
まぁ、二郎はそもそも暗いほうが何かと便利なので気になったのは元から「匂い」程度のものだったが。
[main]
田中 二郎 :
だからこそ、その『影』に気付くのは早かった。
二郎だから気付いた……なんてことはない。
その『影』は、オーヴァードからすればあまりに明白だった。
[main]
田中 二郎 :
ティンダロスの面々が気付く素振りはない。いや、気付けるはずもない。
なんだかんだで、彼らは『人間』……『日常』の住民。
[main]
田中 二郎 :
本当の『非日常』とは、真の意味でいえば無縁だ。
これは侮りではない。
[main] 田中 二郎 : ただの、事実だ。
[main] GM : 泥濘の路。剥き出しの錆びた鉄管の下側にある、ずらりと伸びた影。
[main] GM : 揺らめき、蠢き。それらがある……はずもなく、ただ森羅万象がそこに在るままに、現象の結果として落とされているだけ。
[main] GM : 視覚的違和感は、どこにもない。視覚的には。
[main] GM : しかし、そこには『何か』があった。
[main] GM : 田中がじっと、そこを見つめていると─────。
[main] 夜野 カリン : 「かじろーくん?」
[main] 田中 二郎 : 「……ジオさん、どうやら、来客のようです」
[main] GM : クラッパーボードの音。
[main] GM : 世界が、反転した。
[main] 夜野 カリン : 手袋に手をかける
[main] 田中 二郎 : 見事なエフェクト操作だ。これだけのRC……間違いなくUGNでも通用する。人間に気づかれず、オーヴァードにだけ気づかせ、呼応させている。
[main] 田中 二郎 : UGNの応援と思いたいところだが、そんな連絡は受けていないし、タイミング的にも……これはどうみても『横槍』だ。
[main] 田中 二郎 : 来客の正体は、もう知れたようなものだった。
[main] GM : 色の失せた現実。壁に繋がる配管から、ぴちょん、ぴちょん、と断続的に伝っていた水滴の音も、消えていた。
[main] GM : 正確には、その水滴は宙で止まっていた。
[main] 夜野 カリン : 消してみる?
[main] モノクローナル : 「別に気にすることないのに」
[main] モノクローナル : 「なんて言っても、ますます気になっちゃうわよねぇ」
[main] モノクローナル : 女がそこにいた。
[main] 田中 二郎 : 身構えはしない……つもりだった。
[main] 夜野 カリン : しらないひとだ!
[main] 田中 二郎 : それでも、体が強張るのがわかる。
[main] 木嶋 凛憧 : 誰やろなぁ…
[main] 柄井 志導 : 誰なんだ…!?
[main] モノクローナル : にこりと、白ドレスを下に包む、狐のような目つきの女は微笑んだ。
[main] 田中 二郎 : 「どうも、『初めまして』」
[main] モノクローナル : 「ええ、『初めまして』」
[main] モノクローナル : 「歯車の軋んだ間より。私は『灰』の消去人。そして貴方達の……そうねぇ」
[main] モノクローナル : 唇の上に細く、長い指が置かれる。そっと。
[main]
モノクローナル :
「敵かもしれないわね」
にこりと、女はまた笑った。
[main] 柄井 志導 : 「─!」
[main] 木嶋 凛憧 : 「敵かぁ。そりゃあ大変だねぇ。そんなのがティンダロスのお家に居たらおちおち手出しも出来やしねぇ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だってこんなところで大暴れしちゃあ、折角勝ち取った信用がパーだもんな?つぅわけで。ここは穏便に済ませてもらえると有難いねぇ」
[main] モノクローナル : くすりと一つ笑うと、木嶋の方へ目線を向けると、ゆっくりとしゃがみ、小石を一つ拾い上げる。
[main] モノクローナル : そうして両腕を広げると、手のひらを傾け、ぽとり……と、小石を落とそうとする。
[main] モノクローナル : しかし、その小石は空間で、止まった。物の上に乗せられているかのように。
[main] モノクローナル : 「だぁいじょうぶ。ここ。秘密の園なの」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハハ、秘密の逢瀬には丁度良いって?まぁでも猶更、ですかね」
[main] 夜野 カリン : 「カナちゃんが目的?」
[main] 木嶋 凛憧 : 「わざわざ顔を出してくれたんだ。まずはお話から入るのが礼儀でしょうよ」
[main] 田中 二郎 : 支部長の言葉に頷く。
[main]
柄井 志導 :
「秘密の園」
何かのエフェクトだろうか。
[main] 田中 二郎 : 「自己紹介は……必要なさそうですかね」
[main] 田中 二郎 : 「『モノクローナル』さん」
[main] モノクローナル : ゆっくりと両肩が傾げられる。
[main] モノクローナル : 「お話。と言っても……私の用事は、とっても簡単よ」
[main] モノクローナル : 「きっと、貴方達みんな、拍子抜けしちゃうし、裏があると感じちゃうかも」
[main] モノクローナル : 「でも、ほんとのこと」
[main] モノクローナル : 「私はただの、『下見』よ」
[main]
モノクローナル :
「こうして、のんびり過ごせる時間を作ったのも、ただ誤解を解くだけ。それだけのため」
にこっと笑う。
[main] モノクローナル : 「本当は、貴方達に……心行くまで、ゆっくりと……『彼女』と接してほしかったけど」
[main] モノクローナル : 「『私』がいると分かったら、余計な肩の力が入っちゃう」
[main]
モノクローナル :
「それを解くためだけに、顔を合わせにきただけよ」
艶めかしく、女の口端がそっと、上がった。
[main] 田中 二郎 : 「それは御丁寧にどうも」
[main] 田中 二郎 : 肩を竦める。
[main]
柄井 志導 :
「それは、どうも」
それでも、目線はしっかりと彼女を見つめたまま。
[main] モノクローナル : にこっと笑う。
[main]
モノクローナル :
「訊きたいこと。全部訊けたかしら? ……ふふ、まだよね」
小首を傾げながら、また肩を竦ませ。
[main] モノクローナル : そうして泥濘の路をゆっくり歩くと、錆びた配管の上にそっと座った。
[main]
モノクローナル :
女からの敵意、殺意、害意は……無かった。
巧妙に隠されている可能性も、当然ある。ただ、今のところは隙だらけと言っても過言ではなかった。
[main]
モノクローナル :
何よりも愚かしい選択をしていた。
ティンダロスがいるこの状況。変な細工無しに出会った方が、『横槍』としては好都合。イニシアチブを握り続けることができる。
[main]
モノクローナル :
女は、わざわざ『時間を止めた』。
いざとなれば、大暴れして追い返してもいいのよ、と言わんばかりに。
[main] 田中 二郎 : 「色々ご承知の上みたいでありがたいですね」
[main] 田中 二郎 : 赤い瞳を細める。
[main]
柄井 志導 :
「…聞きたい、こと」
本当にそれが目的なのか…?と思考を巡らす。
[main] モノクローナル : 「そう、聞きたいこと。貴方達にとって、目の上の瘤。癌そのもの。居て欲しくない存在。異分子。邪魔。それが目の前にいるんだもの」
[main]
モノクローナル :
「『白黒』ハッキリさせて……スッキリ、したいでしょ?」
微笑みながら、また小首を傾げた。長い黒の横髪がくすぐるように、胸の上で小さく踊った。
[main] モノクローナル : そうして、ひらりと手を返す。
[main] モノクローナル : 「私は別に、『FH相手なら話すことも無し。ただ討伐するのみ』でも……構わないと思っているわ」
[main] モノクローナル : 「それで貴方達がスッキリするなら……ね。でも私、痛いのはそこまで好きじゃないの。すこ~しだけ抵抗はしちゃうかもだけど」
[main]
柄井 志導 :
「…対話は大事だと、思いますが」
話せるのなら、話したいとは思ってはいる。テュールを思い出しながら、そんな事を考えた。
[main]
モノクローナル :
「ふふっ」
柄井を見つめると、目を細めて小さく笑った。
[main] モノクローナル : 「そうよね。貴方達は、ちゃんと『UGN』をしているんだもの。ちょっと揶揄っただけよ。許して」
[main] モノクローナル : 「たま~にそういうのがいるから、ちょっと可笑しくて、ふふっ」
[main] 田中 二郎 : 「……回りくどいのがお好みなのはわかりますが、程々に頼みますよ」
[main] 田中 二郎 : 軽く、ピアスに触れながら、頭を掻く。
[main] 夜野 カリン : 話が見えてこないことにいらだちを感じている
[main] 田中 二郎 : 「単刀直入に、目的を教えて下さい。俺は『白黒』については……『灰色』で構わないタイプです。ですが、アナタがそうなのかまでは『読めません』のでね」
[main] モノクローナル : 「言ったはずよ。『下見』と」
[main] モノクローナル : 「私は貴方達の、彼女との接触を妨害するつもりはないし、貴方達が彼女をUGNへ引き戻すか、あるいは……ティンダロスに留めたままにするか」
[main] モノクローナル : 「そこへの干渉は何も無い。私はただ見るだけ。ただ知るだけ。だからここにいた。簡単でしょう?」
[main] 田中 二郎 : 「それを素直に信じられる材料がこちらにはないこともアナタにはわかるはずだ」
[main]
田中 二郎 :
まぁ本音でいえば疑っているわけじゃあない。ただ、それらしい言い訳はお互いに必要だ。
もっといえば。
[main] 田中 二郎 : 「『下見』の御感想と、そちらからこちらに改めて訊きたいこと……それらがあるんじゃないかと俺は思っていますが」
[main] 田中 二郎 : 「勘繰りすぎですかね?」
[main] モノクローナル : 「いいわね。貴方。とてもスマートよ」
[main] モノクローナル : 「そうね。いいわ、感想ね。二つあるわ。私にとって、感想は二つ」
[main] モノクローナル : 「FHとして、そして、私個人として」
[main] モノクローナル : 「FHとしては、とても都合の良い状態だなと思っているわ」
[main] モノクローナル : 「だって、成功するはずがないもの。今のままじゃ、アヴェンジャーちゃんの引き抜きは」
[main] モノクローナル : 「私は『下見』にいる。彼女との接触には、順番がある」
[main] モノクローナル : 「まずは、長く接してきた貴方達が先。彼女との対話の時間は、何よりも優先されるべきでしょう。それが筋だわ」
[main] モノクローナル : 「そして、それが終えたら、今度は……別に、第三者が接しても、構わないわよね? ……それが、FHとしての感想よ」
[main] モノクローナル : 「そして、私個人の感想としては……」
[main] モノクローナル : 「バカみたい」
[main] モノクローナル : 「彼女が失踪して。でも、そのことについて別に何も考えず、どうしてそうなってしまったのか」
[main] モノクローナル : 「一体、何が原因だったのか。どうすれば良かったのか。何をすれば、彼女とまた和解できるのか」
[main] モノクローナル : 「それをちゃんと考えようともせずに、接しようとしている」
[main] モノクローナル : 「FHとしては好都合だけど。私としては、バカみたい」
[main] モノクローナル : 「それが感想よ。いかがかしら」
[main] 田中 二郎 : 「なるほど……つまり」
[main] 田中 二郎 : まぁ、だいたい言いたいことはわかった。
[main] 田中 二郎 : 「FHとしては好都合。このままで構わない。だが、アナタ個人の『趣味』でいうなら……」
[main] 田中 二郎 : 「そんな『淡白』で『味気ない』のは面白くない」
[main] 田中 二郎 : 「そんなところですか」
[main] モノクローナル : 「イライラしている。のが正しいわ」
[main]
柄井 志導 :
「失踪して…?それって、それは」
アヴェンジャーは情報不明。そう、言い聞かせてきた。でも、これを聞いたら。それは。
[main] モノクローナル : 「それが私の『欲望』だもの。どんな『欲望』も許してくれるところに私はいるんだから、このくらい……いいわよね」
[main] 田中 二郎 : 「砂利道を好んで進む人らしい理屈だと思いますよ」
[main]
モノクローナル :
「ありがと」
にこっと笑む。
[main] モノクローナル : 「失踪の経緯については、別に直接見たわけじゃない。でも、目撃者はいる、情報はそれなりにある。そこから……ある程度は推察することはできる」
[main] モノクローナル : 「でも、その状態のままじゃまだ分からないこともある。だから、もっと近くで見てみた。そうして、今の感想に至った」
[main] モノクローナル : そうつらつらと述べながらも、頭を少し掻いた。
[main] モノクローナル : 「……ん~~~。やぁね。これ、利敵行為過ぎ。血が昇り過ぎ。反省しなくちゃ」
[main] 夜野 カリン : 目撃者の言葉に険しい表情を浮かべる
[main] 夜野 カリン : どこまで知っているのだろうか?先生が最後まで隠して逝ったカナちゃんとの関係も漏れているのだろうか?
[main] 夜野 カリン : だったら……やらねばならない
[main]
柄井 志導 :
思考の渦に呑まれている。
どうして。原因。どうしたら良かったのか。どうすればいいのか。
どうすれば、どうすれば、どうすれば─
[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハハ、みんなピリピリしてんねぇ。まぁ俺も耳が痛いんだけど」肩をすくめながら、軽い笑いを浮かべながら呑気に言葉を紡ぐ
[main] 木嶋 凛憧 : 「よっこいせ、こんな所でお出迎えも出来なくて悪いね。なんせ他所なもんで、勝手にやると怒られるし。大地から椅子なんて作っちまうのもね」適当に近くの壁に寄りかかる
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ、君たちはそう張り詰めなくても良いんじゃねぇの?彼女はね。組織の話をするより個人の話で来てたよ。つまり、自分の眼で見て確かめたいんだってさ。まぁ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「そう言う相手には。UGNさんは基本的に悪いように扱う気は無いし……君たちだってさっき意気込み話したでしょ。そんな顔しながらこの先の『見知らぬ』オーヴァードとも仲良くやれるのかねーって。意見だけ投げておこう」
[main]
夜野 カリン :
「そういうことじゃないよしぶちょー」大人しげな声音に落胆が交じる
重要なのはこのFHの女が知っているのかどうかだ
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺にとってはそういう事だぜ。だってここで襲っても得がねぇだろ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「人の口に戸は立てられません。調べたら行き着く、って話されてんだから。ここでいきなりキレたところで良い事無いっしょ」
[main] 夜野 カリン : 「水道から水が漏れてたら閉めるでしょ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「それよりも。個人として俺たちと話し合いに来てくれてる。だから俺たちはまず聞けることを沢山聞いちゃえばいいと思うなー。表向きは、友好的なんだからよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「聞きたい事ないの?ってわざわざ振ってくれたんだぜ。彼女は。それに、だ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「テュールだって水漏れは止めるが、いきなり配管ぶった切らねぇだろ。出来る限り色んなものを大事にしたいやつ、だと思ってるぜ。アイツは……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「……共存掲げるUGNでも優れたエージェントだったからな。子供預けられるくらいには」
[main] 田中 二郎 : 支部長とカリンの方を向いて、口元に人差し指を立てる。
[main] 田中 二郎 : 「ジオさん……ジオさんが『懸念すること』については、こうして我々のほうから喋らせて裏を取ろうとしている可能性があります。今突っつくのはおそらく藪蛇です」
[main] 田中 二郎 : エフェクトで分身の類を使っている可能性も高い。この場で口封じはいずれにせよ非現実的だ。
[main] 田中 二郎 : 「そして支部長。彼女はどちらかといえば……」
[main] 田中 二郎 : 「支部長のその態度こそに多分文句いってますよ」
[main] 夜野 カリン : 「むぐぐ……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁだから隠す気は無いって話。任せっぱなしの癖に中途半端に口出しいってのは否定しねぇしな」
[main] 田中 二郎 : 「今後、重要な会談にはできる限り俺が全て同席する必要があることはわかりました」
[main] 田中 二郎 : ため息を付く。
[main] 柄井 志導 : 「…どう、したら」
[main] 田中 二郎 : 「インフィニットさん、要約しますね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「言ったでしょ、礼儀だって。今更取り繕う方がよろしくねぇっしょ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「わざわざドアベルを見えるように設置しておいてくれて、鳴らしたのは俺らなんだし。過ちは過ちよ。とはいえ、今後どうすんの、って話はマジに耳が痛いけどね」
[main] 田中 二郎 : 「もう俺も支部長についちゃった時点で腹くくってますからそのへんはいいです。それよりも、インフィニットさん」
[main] 田中 二郎 : 志導の目を見る。
[main]
柄井 志導 :
「…?」
田中が見た瞳は酷く揺れていた。
[main] 田中 二郎 : 「嘘かホントかはこの際、脇において……彼女は、端的にいえばおせっかいを焼きに来てくれたってことです」
[main] 田中 二郎 : 「少なくとも、今俺達にしたい話はそういう話のようです。このまま、流れて、流されて、ただ迎えに行ったのでは同じことの繰り返しになる」
[main] 田中 二郎 : 「まぁ、ここからは俺の予想にしかならないんですけど……」
[main] 田中 二郎 : モノクローナルにも、確認するようにちょっと大きな声で言う。
[main] 田中 二郎 : 「組織人としてはともかく、一人の女として気に入らないって話したいんじゃないですかね、多分」
[main]
モノクローナル :
1~2m離れた地点にいるモノクロナールは、皮肉なことにも曖昧な笑みを浮かべる。
『灰色』の笑み。どちらとも言えない顔。彼女は、『白黒』を肯定しながらもさもありなんだ。ひょっとすれば、この状態にすらも、己にすらも苛立っているのかもしれない。
[main]
モノクローナル :
FHとしては『失敗していい』。
一個人としては『ちゃんとやった方がいい』。立派なダブスタ状態だ。
一応は、『FHのモノクロナール』としていることを選ぼうとしているようで、あのような笑みを浮かべていた。
[main] 柄井 志導 : 「…会って、話せれば、なんとかなるって思ってた。思いたかった」
[main]
柄井 志導 :
「…やっぱり甘いんだよね」
頭が過冷却で軋むように痛む。
[main] モノクローナル : 「まだ私への『警戒』、しておくかしら?」
[main] モノクローナル : 妖艶に微笑みながら、語り掛ける。
[main] モノクローナル : 停止した世界。この場なら、まだ……時は、流れない。
[main] モノクローナル : つまりは、そういうことだ。
[main] 田中 二郎 : 「そのへんにしといてあげてくださいよ」
[main] 田中 二郎 : 大きく、大きく、肩を竦める。
[main] 田中 二郎 : 「お互い『建前』がある以上、白黒はっきりなんて、『俺達』には出来ない」
[main] 田中 二郎 : 「アナタもなんかの仕事か、なんかの理由でここにいるのかは俺は知りませんが、まぁ色々不本意なのは一応察しがついてます」
[main] 田中 二郎 : 「『お互い』にね」
[main] モノクローナル : 置かれる沈黙。変わらない表情。流れない時間で、流れる時間の後。
[main]
モノクローナル :
「だから『灰色』は嫌いなのよねぇ」
息の吐かれるように、呟かれた。
[main]
モノクローナル :
「どうする?『敵』さん」
にこっと笑う。
[main] 田中 二郎 : 「俺は割と嫌いじゃないですけどね」
[main] 田中 二郎 : 肩を竦める。
[main]
柄井 志導 :
「分かんない。やっぱりこのままじゃダメなのは分かった。そこは、ありがとう…同じことの繰り返ししないように、する」
今だに答えは見えず。考えなければ、彼女を。
[main] モノクローナル : にこりと、女は笑った。
[main] モノクローナル : 「じゃ、こうするわ」
[main] モノクローナル : 「FHとしての私も、貴方達には多く警戒しているから」
[main]
モノクローナル :
「まだちょっと、止めさせてもらうわね」
無邪気な笑みだけを見せると、腕を掲げ。
[main]
モノクローナル :
CLAP。指が鳴らされる。と、共に─────。
白黒の女の姿は、影に飲み込まれていく。
……初期映画の世界のまま。フィルムの一部が、切り取られた状態のまま。
[main] モノクローナル : 《瞬間退場》
[main] 田中 二郎 : それを見送りながら、疲れたように鼻を鳴らす。
[main] 田中 二郎 : 「白黒つけるね……二元論って俺は苦手ですよ」
[main] 柄井 志導 : 「…俺には、分からない…」
[main] 木嶋 凛憧 : 「二元論ねぇ。火を崇拝する趣味はねぇかなぁ」
[main] 田中 二郎 : 「俺も同じく。仮定を作るには便利なんですけど、欠点が目立ちすぎますからね」
[main] 田中 二郎 : 二元論のメリットは、話をシンプルにして、推論や仮定を組み上げやすくすること。
[main] 田中 二郎 : デメリットは、これまたシンプルで簡単だ。
[main] 田中 二郎 : 現実じゃほぼ使い物にならないところだ。
[main] 田中 二郎 : 「インフィニットさん」
[main] 田中 二郎 : 軽く、声を掛ける。
[main] 柄井 志導 : 「…はい」
[main] 田中 二郎 : 「正直に言うと、俺も彼女の意見には賛同するところも少しあります」
[main] 柄井 志導 : 「…自分も、あの人の言葉は全て違う訳ではないと分かりました」
[main] 田中 二郎 : 「それならよかった。今すぐ答えを出せとは俺はいいません」
[main] 田中 二郎 : 「ですが、時間がもう僅かなのも事実です」
[main] 田中 二郎 : 「彼女には、それを含めて全部伝えましょう」
[main] 田中 二郎 : わざとらしく、周囲を見渡しながら、軽く微笑む。
[main] 田中 二郎 : 「幸いにも、『状況はシンプル』になりましたしね」
[main] 柄井 志導 : 「…はい」
[main] 田中 二郎 : 懸念すべき横槍は減った。これから出会う誰かが目的の誰かではない可能性もほぼ潰えた。
[main] 田中 二郎 : 曖昧を嫌うどこぞの誰かのお節介で、本当に状況はシンプルになった。
[main] 田中 二郎 : 全く、『欲望』に正直な連中のやることはわかりやすいようで回りくどい。
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ俺も何が正しいかは分からんしね。けれどまぁ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「考える時間はまぁともかく。この後全部無視して帰る選択肢だけは無いでしょ」
[main] 柄井 志導 : 「無い、です」
[main] 木嶋 凛憧 : 「うん。確かにこのままだと何を間違えるかすら分からねぇのかもしれねぇけどよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「でも舞台に上がらないで0%よりかはマシだろ。まぁ、何も考えずに引っ掻き回して。相手の気持ちを無視して傷付けるのも、良い事じゃねぇけどな」
[main]
木嶋 凛憧 :
自嘲気味に、軽く笑う
笑顔と言うのは便利だ。困った時も、悩んだ時も、どんな時も笑っておけば。感情表現になるから
曖昧な嘘に甘えている、俺の出す答えはどうなるのだろうか
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM : 暫しの時を経て……世界は、色に満ち始める。
[main] GM : 壁の染みにあるくすんだ黒の色。汚濁の混ざり合った湿った土色。
[main] GM : 止まっていた悪臭は、再び漂い始める。微かに吹かれる風と共に。
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM : climax『Apple is Red』 登場:任意
[main] 柄井 志導 : 1D10 (1D10) > 6
[main] 田中 二郎 : 1d (1D10) > 4
[main] system : [ 柄井 志導 ] 侵蝕 : 61 → 67
[main] system : [ 田中 二郎 ] 侵蝕 : 70 → 74
[main] 木嶋 凛憧 : 1d10 (1D10) > 9
[main] system : [ 木嶋 凛憧 ] 侵蝕 : 62 → 71
[main] 夜野 カリン : 1d10 (1D10) > 2
[main] system : [ 夜野 カリン ] 侵蝕 : 69 → 71
[main] GM :
[main] GM : 更に一層、進んだ奥。今この地点が、街のどの真下にあるか、定かではなくなった。
[main] GM : 狭い一室のようなものがあった。必要最低限の暮らしができる程度の、簡易なものであった。
[main] GM : 扉は……開かれたままだった。電気は無い。薄暗く、足元に気を付けなければ段差で転びかねない。
[main] GM : 奥の簡素なパイプ椅子に……暗色のローブに身を包む影が一つ、あった。
[main]
GM :
その影はただ……座していた。何をするわけでもなく。
項垂れているような姿勢。両膝の上に拳を乗せたまま……ただ、静かに佇んでいた。
[main]
柄井 志導 :
「……加奈……?」
ようやく会えた。その姿を見て。かけようと考えていた洒落た言葉や軽口は吹き飛んだ。
[main] アヴェンジャー : ゆっくりと動く、人影の頭部。薄らと見えた面は……見覚えのあるものだった。
[main] アヴェンジャー : 加奈。柄井と共に『日常』を過ごしていた少女の姿。
[main]
アヴェンジャー :
「…………!」
目を、徐々に、徐々に大きく見開かせた。
[main] アヴェンジャー : 「どうして……」
[main]
柄井 志導 :
「やっと…会えた…」
ああ。やっと、会うことができた。
[main]
アヴェンジャー :
「………………」
少女は、眉を顰めると……無言のまま、目線を背ける。
[main] 柄井 志導 : 「加奈……」
[main] アヴェンジャー : 「…………それ以上は……お願い、来ないで」
[main] 柄井 志導 : ふらふらと、近づいていた足が止まる。
[main] 柄井 志導 : 「………そう、か」
[main]
アヴェンジャー :
「………………」
また訪れる、耳がいたほどの沈黙。静寂。
[main] アヴェンジャー : 配管を通る、液体の音がくぐもって聴こえるだけ。
[main] アヴェンジャー : 「…………勝手に……抜け出したことは、謝るよ」
[main] アヴェンジャー : 「不義理も、いいところだって…………私も、思う」
[main] アヴェンジャー : 「だから…………ごめんなさい」
[main] 柄井 志導 : 「…俺も、ごめん…真っ先に、寄り添うべきだったのに」
[main] 柄井 志導 : 「俺は…勝手に…」
[main] 柄井 志導 : 「…ごめんなさい」
[main]
柄井 志導 :
「…それでも…迎えに、色々調べて、なんとか辿り着いて、それで」
しどろもどろになって呟く。
[main] アヴェンジャー : 「…………そっか」
[main] アヴェンジャー : 「……でも、私……。そこには、全然……怒ってないから」
[main] アヴェンジャー : 「だから、大丈夫だよ」
[main]
柄井 志導 :
「…大丈夫じゃ、ないでしょ…」
[main] アヴェンジャー : 影に覆われたままの瞳が、向けられる。
[main] アヴェンジャー : 「……どうしてそう思うの? ……聞かせて」
[main]
柄井 志導 :
「だって…目の前で、し…居なくなって。加奈の元へ行かなくて、そして、追い詰められたら。大丈夫な訳ないじゃんか…どうしようもなく馬鹿な俺でも、そう考えても、その瞳を見ても、分かるよ…」
[main] 柄井 志導 : 身体の内側からねじれるような、そんな感覚。彼女の瞳を見つめて、言った。
[main] アヴェンジャー : 「ねぇ。それなら……聞かせてほしいな」
[main] アヴェンジャー : 「どうして……そこまで分かるのに、どうして…………」
[main] アヴェンジャー : 「あの時は、ああしたの?」
[main] アヴェンジャー : 「私は…………ますます、分からなくなっちゃった」
[main] アヴェンジャー : 「みんなのことが、分からない」
[main] アヴェンジャー : 「シドーくんも……みんなも、良い人なはずなのに」
[main] アヴェンジャー : 「私も、心の底からそう思っていて……絶対にそうだって、揺るがないと思っていたの」
[main] アヴェンジャー : 「でも…………あの時、私は…………」
[main] アヴェンジャー : 「みんなが─────『バケモノ』みたいに……見えた」
[main] アヴェンジャー : 「私は…………………… 怖いの」
[main] アヴェンジャー : 「今も、この今も……こうして、自然に話せているし、優しいって、思えるのに」
[main] アヴェンジャー : 「…………これも、『嘘』なんじゃないかって。いつか、また裏切られるんじゃないかって」
[main] アヴェンジャー : 「……別の生き物みたいに見えて、仕方ないの。 頭の整理が…………全然、追いつかないの」
[main]
柄井 志導 :
「─────」
込み上げる罪悪感。湧き上がる自己嫌悪。暴れ出す自傷衝動。その全てを飲み下す。
[main] 柄井 志導 : 「なんで、なんでだろうな。あの時はああしろと…いや、話す時間を作る、作りたかったんだ」
[main] 柄井 志導 : 「最期に、何かを」
[main] 柄井 志導 : 「化け物、そう、だよね…言われたよ。オーヴァード《お前ら》の価値観とは違うってさ。そうだよな…慣れきったこっちがおかしいんだよ…」
[main] 柄井 志導 : 「…怖いのも、おかしくないんだよ。きっと。正しいのはそっちなのかなあ…そうなのかな…」
[main] 柄井 志導 : 「でも、俺が加奈を大事に思ってるのは嘘じゃない。嘘じゃないんだよ…!」
[main]
アヴェンジャー :
「………………うん」
こくりと、一つ。たった一つ……頷く。
[main]
アヴェンジャー :
「…………私も、シドーくんのこと、大事に思っているよ」
ゆっくりと、見つめる。
[main]
柄井 志導 :
「…加奈…!」
良かった。それだけでも、嬉しい。
[main] アヴェンジャー : にこっと、小さく微笑む。そして。
[main] アヴェンジャー : 「だから…………シドーくん」
[main] アヴェンジャー :
[main] アヴェンジャー : 「─────きっと私達は、別々に生きた方が、いいんだと思う」
[main] アヴェンジャー :
[main] アヴェンジャー : そう……少女は、呟いた。
[main] アヴェンジャー : 「シドーくんは、素敵な男の子だよ」
[main] アヴェンジャー : 「だから…………きっと、私以外に…………素敵な子が、できると思う」
[main] アヴェンジャー : 「私の、自慢の……幼馴染だから」
[main] アヴェンジャー : 「私は、シドーくんを大事に思っている。だから…………だから」
[main] アヴェンジャー : 「もう…………傷つける関係じゃなくなった方が、きっと…………シドーくんにとって、幸せになれると……思う」
[main] アヴェンジャー : 「シドーくんや、みんなの生き方と…………一緒になれる人は、これから出てくると思う」
[main] アヴェンジャー : 「…………私は、多分…………できそうにないから」
[main] アヴェンジャー : 眉尻が、そっと降りる。
[main] アヴェンジャー : 「…………ごめんね」
[main] 柄井 志導 : ぐしゃり、と音がした。
[main] 柄井 志導 : 「いや、嫌だ…俺はそんな事望んでない…欲しくない…!幸せになってほしいならそんな事…!」
[main] 柄井 志導 : 「加奈がいなくなる方がよっぽど嫌なんだよ…それなら俺がそっちに合わせるから…だから…」
[main] 柄井 志導 : 「………そんな事、言うなよ…」
[main] アヴェンジャー : 少女はただ、悲しそうに微笑むだけだった。
[main]
アヴェンジャー :
「……ごめんなさい」
そして、ただ…………謝罪を、口にするだけだった。
[main] アヴェンジャー : 「…………私も、頑張って…………『バケモノ』になるから」
[main] アヴェンジャー : 「その時になって、出迎えてくれたら…………嬉しいな」
[main]
柄井 志導 :
「ダメだ…こっちじゃない方に行くのが見えてる…ここで、この場所で、あの視線を向けられながら過ごすなんて…ダメだ、嫌だ、無理だ…!」
誰かが囁く。そんな分かりきった破滅を見過ごすな。手段はある。殺せ、猟犬共、ティンダロスを皆殺せ。全てを台無しに、盤面を更地に。FHの者がいるなら、そちらとコンタクトが取れるだろう。ならば─
[main]
柄井 志導 :
「ッ…そんな事、させない、させたくない…」
その考えを抱えながらこんな事を言う事しかできない。
[main] アヴェンジャー : 悲しそうに、悲痛そうな顔をしながら……後方にいる者達へ、一瞥を向ける。
[main] アヴェンジャー : ……その瞳は、『懇願』だった。
[main]
アヴェンジャー :
まだ、心の整理もついていない。
胸が苦しく思う気持ちと共に…………まだ、『恐怖』が染みついている。
[main] アヴェンジャー : この狭い空間の中、出口を塞がれているも同然のこの状態は─────酷く、心理的ストレスが大きかった。
[main] アヴェンジャー : 彼女は結局…………『分からない』。だった。
[main] 夜野 カリン : 沈黙が長く続く
[main] 夜野 カリン : 長い沈黙に二人の会話は終わったのだろうと判断する
[main] 夜野 カリン : 「じゃあ、帰ろっかしどーくん」
[main]
柄井 志導 :
「…は…?」
何を、今、言って。
[main] 夜野 カリン : カナちゃんとしてではなく、アヴェンジャーとしてここにいるのだったら、少なくともテュールの娘として追われることはないだろう
[main] 夜野 カリン : 「しどーくん、いつも自分のことだけじゃん」
[main] 夜野 カリン : 「カナちゃんを守るのなら、今、この状況がカナちゃんにとっても一番だとわたしは思うな」
[main] 柄井 志導 : 「…俺には、もう加奈の考え方が無くなった。それでも、ここで過ごす先には破滅しかないだろ…?こんな奥に押し込められて、周りからは爆弾、化け物として見られるんだぞ…」
[main] 夜野 カリン : 「オーヴァードって、そんなものじゃない?」
[main] 夜野 カリン : 「うーん…ちょっと違うかな……」
[main] 夜野 カリン : 「人間って、いろんなもので他人と違うんだよね」
[main] 夜野 カリン : 「それで、違うと喧嘩するの」
[main] 夜野 カリン : 「だから、オーヴァードと人間ってこんなものだと思うな」
[main] 夜野 カリン : 「でも、カナちゃんが違う人の中に行くって言うならわたしはすごいと思う」
[main] 夜野 カリン : 「わたしは、全部なくすことしか教えられてなかったから」
[main]
柄井 志導 :
「……それ、は」
彼女がここで、慣れる可能性だってある。でもそんな事は認めない。認めたくなくて。
[main]
柄井 志導 :
「…加奈がすり減っていくなんて、俺は見ていられない…それでこっちにこれても…それは…」
これも本当。違う中に行けば、すり減っていくものだから。
[main]
柄井 志導 :
「…UGNを辞めて、加奈と一緒にいる道も考えたさ。でも、加奈はここじゃきっと幸せになるとは思えない。こんな場所に押し込められて…」
許せない。その言葉だけは口には出さなかった。
[main]
木嶋 凛憧 :
暗がりからそっと顔を出す
ほんの少しだけ、夜野カリンに視線を向ける。立派に諭す役割を完遂した彼女に悪いな、と思うものの。この場で口にする気は無い。いや、出来ない
大人が大人らしくあって欲しい、それは間違いじゃねぇが……今の俺は。外から引いて諭す大人ではなく。当事者なのだから
だからこそ、俺がこの場で向き合うべきは己自身のやらかしと。目の前の少女だ
[main]
木嶋 凛憧 :
「よぉ、一応先ずは久しぶり。橋本ちゃん。それから」
ペコリ、頭を下げる
[main] 木嶋 凛憧 : 「何を言う前にもまず。これだよな。悪かった。ごめん」
[main]
アヴェンジャー :
「…………………………」
顰めた眉による歓迎。その視線には嫌悪が混ざっていた。
[main]
木嶋 凛憧 :
許されるとは思っちゃいない
だが、礼節。ヒトがヒトであるための、日常を過ごすための。決まり
己が己であるために、狂気と本能と理性の境目を確かにするための。儀式
その視線に、正面から向き合う
[main] 木嶋 凛憧 : 「忘れられてねぇようで結構。んで、謝罪をするべきだし、償うべきってのは忘れてねぇんだが。口を挟んでも?」
[main] アヴェンジャー : 「…………どうぞ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ん。今カリンが言った通り、確かに志導は自分勝手だよな」
[main] 木嶋 凛憧 : 「一方的に押しかけておきながら、言いたい事言って、拒絶されたら傷ついたって顔して。どうすれば良いかも分からないまま、足踏みしながら駄々こねてるだけ。それでも、って認められないくせに。自分の意見を押し通そうとすると途端に押し黙っちまう」
[main] 木嶋 凛憧 : 「けどよぉ………それで言うと。一方的で自分勝手なのはお前もじゃないか。橋本加奈」
[main]
木嶋 凛憧 :
一言、放ち見据える
少女は今どんな目で俺の言葉を聞いているのか?
届いているのか。俺が言う意味はあるのか
今の状況で。また暴走しやしないのか。俺が、やりすぎてはいないのか。一つ一つ確かめながら
[main]
アヴェンジャー :
「…………何がいいたいの?」
眉が更に顰められていく。
[main]
木嶋 凛憧 :
確かに聞き届けられている。
ならば、今度こそ。しっかり、己の思う事を。誤魔化さずにぶつける時間だ
一つ息を吸い込んだ。やる事はシンプル、言葉を飲み込むのではなく。吐き出すために、吸って。吐く。
生きると言う事は、そう言う事だ
[main] 木嶋 凛憧 : 「お前らの話し合いに一つ一つ何か言う気はねぇよ。けどな。これだけはいただけねぇって事がある」
[main] 木嶋 凛憧 : 「一緒に居ない方が良いと、思う。きっと幸せになれる、と思う。私もアナタの事を大事に、思う」
[main] 木嶋 凛憧 : 「思う、思う、思う。思ってばっかじゃねぇか。お前たち二人ともよ。そのくせ、遠ざけたがる。お互いがお互い、幸せな顔してねぇってのが分かってるくせに。そこから目を背けやがる」
[main] 木嶋 凛憧 : 「志導も、加奈も。幸せになって欲しいって言いながら。何一つ自分では変えられやしねぇ。って諦めた顔で拒絶してやがる」
[main] 木嶋 凛憧 : 「幸せを祈っています、だけど私は何もしません。私の知らない所でどうぞ勝手に幸せになってください。なんて言うのは、お互い自由勝手すぎるんじゃねぇか?」
[main]
アヴェンジャー :
「……………………」
少女は、沈黙した。
[main] アヴェンジャー : 「…………うん。私も、そう思う。だって、そうだもん」
[main] アヴェンジャー : 木嶋へと、視線が向けられる。
[main] アヴェンジャー : 「私は、みんなのことを嫌いになり切れていなくて ……嫌いにも、なってほしくなくて。こうなったら、嫌われた方がずっといいのに。その方が……みんなも割り切れるのに、そうしていない」
[main] アヴェンジャー : 「……ただの私の、我儘だもん。それでいながら…………じゃあ、本当にみんなのことを幸せにしたいと思うなら……私から、進むべきなのに、でも─────」
[main] アヴェンジャー : 自分の肩を抱き締める。縮こまるような形。
[main] アヴェンジャー : 「『怖い』…………」
[main] アヴェンジャー : 「やっぱり…………みんなが、『怖い』」
[main] アヴェンジャー : 首をゆっくりと、左右に……振るう。
[main] アヴェンジャー : 「振り切れない…………決めたことを、徹底し切れない…………。色んな感情で、ぐちゃぐちゃになって…………分かんなくなってるの…………!」
[main] アヴェンジャー : 「だから…………だからっ…………!」
[main] アヴェンジャー : 「─────放っておいて…………!!!」
[main] アヴェンジャー : 「余計にぐちゃぐちゃにさせないで…………!!もっと、もっと分かんなくなるから!!」
[main] 木嶋 凛憧 : 「……なぜ怖いか、分かるか、それはな、弱いからだ。弱いから迷うんだ、迷って苦しんで!先がどうすれば良いかも分からないから答えなんて無いのに縋りつきたくて怖いんだよ!」
[main] 木嶋 凛憧 : 「自分でも何が正しいのか分からなくなって、楽な声に流されたくなって!そのくせ自分じゃあって諦めて、蚊帳の外ぶっていれば楽でいられるから!だから曖昧に……嘘ついて……怖がってるんだよ……なぁ……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「………俺も。『怖い』んだ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺が間違えたのは、俺が怖かったからだ!お前を傷つけたのは、俺が弱かったからだ!お前たちに……アイツに……テュールに……一緒に居る……覚悟が無かったからだ!」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だから……間違えてるんだよ、俺も……そして『テュール』も」
[main] 木嶋 凛憧 : 「……一緒に居ない方が良いと思う、傷つくくらいなら知らない方が幸せだと思う。ただ黙って口を閉ざして忘れられたら幸福だと思うのなら………オマエは、橋本はなんで……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まだ、オーヴァードの力持って活動してんだよ。なあ。志導もよ、何をすればいいかも分からないくせに。諦められずに探して回ってたんだぜ……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「それが……親と子が記憶を消して離れ離れである方が良いだなんて。お前ら、あの夜の………お前たちに。胸張って言えるのかよ…?そこで、引き返して。忘れる方がマシだなんて……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「……テュールも、弱かったんだ。娘を守り抜く覚悟なんて無かった、アイツも……人の子なんだよ。俺は、アイツの背中を追っかけて来たんだよ……なぁ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「橋本も……そうなんじゃねぇのかよ。苦しんで、それでも……願っちまうんじゃねぇのかよ…?」
[main]
木嶋 凛憧 :
「……なぁ」
そう言って、目の前の己の衝動に呑まれているであろう少年を見据えた
彼女は、苦しんでいるんだ。悩んでいるんだ。なぁ──お前も、寒かったんじゃないのかよ
[main] 柄井 志導 : 「怖い…ああ、そうだ…俺も怖いんだよ。踏み込んで、その先で拒絶されたら。引き返せない、そこで終わり。それが怖かった」
[main] 柄井 志導 : 「臆病で、我儘で、怠惰で…どうしようもなく怖かった」
[main] 柄井 志導 : 踏み出す。踏み越える。そうして、言う。
[main] 柄井 志導 : 「俺は、一緒に居たい。嫌って言われても、傷つけるって言われても!俺は一緒に居たいんだ!!あの日繋いだ手の温度も、あの日二人で話した言葉も俺は覚えてる!!だから…!!」
[main] 柄井 志導 : 「帰ってきてよ…!一緒に居てよ…!!」
[main] アヴェンジャー : 「……………………………………」
[main] アヴェンジャー : 少女は……逡巡した。
[main] アヴェンジャー : 少しは、分かった…………ような気がした。
[main] アヴェンジャー : 「…………あの時の、あの出来事は…………全部、全部…………」
[main] アヴェンジャー : 「『弱かった』から…………。 …………そうなんだよね」
[main] アヴェンジャー : 確かめるように、少女は問いを口にした。
[main] アヴェンジャー : 『弱さ』。その言葉は……少女の、『非日常』にいる者達の在り方を、少し……ほんの少しだけ掴む為のキッカケとして、大きなものだった。
[main] アヴェンジャー : 不安の霧を掻い潜るように、暗中模索。少女は、言葉にしていく。
[main] アヴェンジャー : 答えをただ、待つ。
[main] アヴェンジャー : 柄井にだけではない。放った支部長へはもちろんのこと、続く皆々へと……視線を向けていた。
[main] 夜野 カリン : 「先生は弱くない」
[main] 夜野 カリン : 「先生は……一番カナちゃんと一緒にいたかったと思う」
[main] 夜野 カリン : 「でも、最後まで守り通したんだ」
[main] 夜野 カリン : 「最後に先生は笑ってた」
[main] 夜野 カリン : 「最後にあんな顔した人、見たことない」
[main] 夜野 カリン : 「みんな、もっと…もっと…なにかやり残したようなそんな顔で死ぬんだ」
[main] 夜野 カリン : 「先生は強かったよ」不満そうな表情を浮かべる
[main] 木嶋 凛憧 : 「…………カリンには悪いな。でもそれでも、アイツも弱かったよ。あの場に居た奴は確かに……多かれ少なかれ、みんな弱さを抱えていたよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「完全無欠なんてねぇんだ、テュールだって強いのに弱いところがあった……刀は打ち合い続ければ刃こぼれするし、それに何よりアイツは……娘を隠しちまった」
[main] 木嶋 凛憧 : 「親のいない子供の事……それでも安全だからって。親心だってのは否定しねぇけどよ。それでも……あの場じゃ反対して見せたが、それが良い事かどうか、今でも俺には分かりもしねぇんだ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「けど、だからってそれが『全部』じゃない。弱いのは怖い事でも、悪い事じゃねえ……弱いのが罪だなんて。そんな事があっていいはずがねぇ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「悪かったもん探すのなら……多分、ずっと間違えたまんまだった事だ。誰にも頼らないで、一人で抱えて、致命的なほどに間違えたって時に。どうしようもなくなってたんだ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺だってそうさ。組織なのに、一人で全部なんでもしようだなんて無理なくせに。俺は突っ走った。空が青いからなんて言い訳して、周りの芽生えにも気にも留めずに。テュールになりたがった」
[main] 木嶋 凛憧 : 「……オーヴァードだって、傷つくし。悩むし、考えて、それで出した結論が間違っちまうことがある。同じなんだよ、心は」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だから………ああなっちまったのは。ちょっと持ってるもんが大きかったから、跳ねっ帰りも大きくなっちまった。みんな、それでもやれる事をやったって言うだろうが……足りねぇんだ、それは一人がどうこう頑張って……刀を溶かして炉にくべて。大きな柱を作ろうとしても、やっぱりいつか折れちまうんだ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「……だから、少しずつでも磨いて、摩擦して擦り減ったらみんなで継ぎ足して。少しずつ、少しずつ。水をやって、育てて。大事にすること……誰か一人に押し付けねぇ事が。大事なんじゃねぇかと。思うよ」
[main] 田中 二郎 : 終始、黙って様子を見ていた吸血鬼は……初めて向けられた視線に僅かに笑う。
[main] 田中 二郎 : そんな風にこっち見てくれたのは、これが『初めて』ですね。
[main] 田中 二郎 : なら、言うこともあるか。
[main] 田中 二郎 : 「正直、俺はそちらの人間関係に関しては『部外者』ですから、言うことは然程多くないです」
[main] 田中 二郎 : 「身内のことに端から口を挟まれても、良い気はしないでしょう? だから、黙ってましたし、様子を見てましたけど、まぁでも、やっとお互い視線が合った」
[main] 田中 二郎 : 「御縁も出来たってことで、端から見た『部外者』としての私見ですが……」
[main] 田中 二郎 : にやりと笑う。
[main] 田中 二郎 : 「鉄火場越えて、頭も冷えた頃だと思います。そろそろ、一度どうでしょう」
[main] 田中 二郎 : 「『話し合って』見ては? 俺の目からみると、それを今まで……当事者の皆さんは冷静でなかったばかりに出来ていなかったと思います。無理もないことが続いていましたから、それを責めたいとは俺は思いません」
[main] 田中 二郎 : 「ですが、事実は事実」
[main] 田中 二郎 : 「やっと『話し合う準備』が出来たと思います。迷って悩んで考える準備が、やっと出来た」
[main] 田中 二郎 : 「なら、その機会は……全員、棒に振らないほうが良いと思いますよ」
[main] 田中 二郎 : 「端から見て、そう思います。当事者じゃないからこそ言える生意気ですけど、当事者じゃないからこそ出せる意見もあります」
[main] 田中 二郎 : 「受け取り方は任せます。こっちの王子様も、そのへん踏まえて、改めて言葉を届けようとしている」
[main] 田中 二郎 : 「それを聞いてから、また……御再考頂けると、俺は嬉しいですよ」
[main]
柄井 志導 :
「…あの夜は…俺も…『弱かった』んだ…目の前で父親が死んだ…そんな加奈に向き合うのが怖かった…だから…先にああしたんだと思う」
今思い返せば、理由はきっとこれ。怖くて、弱かったのだ。話す時間を取ると言いながら、結局取れなかった。
[main]
柄井 志導 :
「人間も…オーヴァードも…こんな『弱さ』を抱えてて…結局捨てられないんじゃないかと、思う。だから…誰かと一緒に居て、お互いが必要なんじゃないか」
支部長の話を聞いて、やはりこう思う。
[main] 柄井 志導 : 「熱を分け合って…支え合って…情を結んで。それが大切なんだと、俺は思う…寒くて、堪らなくなるから」
[main]
アヴェンジャー :
「……………………」
一行の、各々の、背丈も容姿も、髪の色も目の色も違う者達の、しかしながら─────同じ言葉を発し、同じ目の数があり、同じ口があり、同じ動作をし、同じに見える者達の……想いを、聞き届ける。
[main]
アヴェンジャー :
ゆっくりと、瞼が閉ざされていく。くすんだ、狭い一室の中。
ごうごうと鳴る配管の音が、遠ざかっていく。
[main] アヴェンジャー : あれからも、アヴェンジャーは……加奈は、考えたのだ。
[main]
アヴェンジャー :
時間は、多くあった。もう、あと当時とは違う。
当初は半ばパニック状態であった。故に、冷静な、平常な判断が下せなかった。
[main]
アヴェンジャー :
しかし、今は……違う。
時間という忘却が、俯瞰を与える。
[main] アヴェンジャー : 感じた『恐怖』はなお、根差しながらも─────。
[main]
アヴェンジャー :
「人が、人を殺す」という事実。
前線に出向く者であるならば、至極当たり前の光景。
慣れてしまう者も、こうして生まれてしまう現実。
[main] アヴェンジャー : 加奈の『恐怖』は…………『嫌悪』に、あった。
[main]
アヴェンジャー :
殺害は、当たり前であってほしくない。
……弱肉強食の中を生きる動物に属する、人間が持つ感性としては、歴史から見れば……歪そのもの。
[main]
アヴェンジャー :
それを加奈は、持っていた。
きっと、きっと、『バケモノ』と認識してしまっていた彼らこそが……そうならざるを得ない環境に適応した、正常な姿であり……。
[main]
アヴェンジャー :
そして自分は、いつしか淘汰されていく存在。
時代に取り残されていく者。そうなのではないかと、思った。
[main]
アヴェンジャー :
『弱者』。価値の無い存在。
……加奈は、そうした仮定が……自らの中に生まれていた。
[main] アヴェンジャー : 『死』という壁に打ち勝つ者だけが、戦地に立つことができ、その果てに……人名の盾となることができるのならば、自分は…………あまりにも、枷。
[main]
アヴェンジャー :
そう……感じていた。
『恐怖』と『嫌悪』は、決して……オーヴァード達にだけ向けられたものだけでは……無かった。
[main] アヴェンジャー : そうなれない自分に対する、苛立ちも……あったことだろう。
[main] アヴェンジャー : それでいながらも、棄て切れない。
[main]
アヴェンジャー :
結局自分は、救ってしまった。
─────ティンダロスに入る前……彼女は、加奈は……。
[main] アヴェンジャー : 死の運命にあった子どもを、交通事故によって無惨に奪われるはずだった命を……救った。
[main] アヴェンジャー : 手にあった生命の温もり。感じる呼吸に……加奈は……。
[main] アヴェンジャー : ぼろぼろと、涙を溢した。
[main] アヴェンジャー : ……ふらふらと彷徨う蝙蝠。どちらにも、振り切れない。
[main] アヴェンジャー : 残酷に立ち向かう決意も、残酷に無心でいられる諦観も、持ちきれなかった。
[main] アヴェンジャー : 中途半端。……『弱者』。
[main] アヴェンジャー : しかし……こうして、遠くまで足を運んできた……仲間達の話を聞いて、感じ入るものが、あった。
[main]
アヴェンジャー :
各々が持つ思想は、全く異なる。上からも、下からも、右からも、左からも、あらゆるところから見ている。
それらは全て…………『弱い心』のままでいないようにする為のもの。
それでいながら、完全に無かったものとしては扱わず、一つの……自分としても抱き締める。
[main]
アヴェンジャー :
あの出来事だって─────。
……みんな、『冷静』でいられなかった。
そう考えれば…………すんと、降りてくる納得が、あった。
[main]
アヴェンジャー :
至極、当たり前な話だった。
人は、ロボットではないのだから。完璧に未来を予測し、正しい選択を取り続けることなど、できないのだから。
[main]
アヴェンジャー :
今、自分がまだ『錯乱』の中にあるように……。
彼らだって、取り乱されたいた。そう考えれば、そう思えば…………。
全然、納得いくものだった。少なくとも……。
[main] アヴェンジャー : 『わからない』。未知の、不気味で気持ちの悪い存在とは、思えなくなった。
[main] アヴェンジャー : 瞼を……ゆっくりと、開ける。
[main] アヴェンジャー : 「…………誰だって、怖い。誰だって……そう」
[main] アヴェンジャー : 頷く、静かに……数回。
[main] アヴェンジャー : 「…………そうだよね。私、勘違い……してた」
[main] アヴェンジャー : 「私は多分、きっと…………見えているものでしか、判断できていなかった」
[main] アヴェンジャー : 「でも……ずっと奥にあるものは…………同じはずなんだ」
[main] アヴェンジャー : 「怖く思う気持ち……恐れ。弱さ…………」
[main]
アヴェンジャー :
だから……みんな、ここにいる。
だから……みんな、戦っている。
[main] アヴェンジャー : 傷つくことを恐れるのと同時に─────奪われること、欠けることにも、恐れる。
[main] アヴェンジャー : 「…………バカだね、私は。やっぱり、まだまだ……視野が狭いや」
[main] アヴェンジャー : 強張っていた表情が、解れ……自嘲を含んだ笑みが、零れる。緩んだ眉が、ハの字を描きながら。
[main] 柄井 志導 : 「…はは…俺たちイリーガルなって全然じゃないか。まだまだ…だったんだな」
[main] 柄井 志導 : スッと手を差し伸べて。
[main]
柄井 志導 :
「一緒に帰ろう、加奈」
今度こそ、ちゃんと。
[main] 夜野 カリン : 「ここにいるのが、かなちゃんにとって一番安全なんじゃない?」UGNの情報網にもかからない考え抜かれたアジト
[main] 夜野 カリン : そして、なれない銃を手にしてもオーヴァードに対峙してくれる仲間たち
[main] 夜野 カリン : FHのあのエージェントは嘘ばかりだったが、自分を守ってくれてたセルのメンバーは家族だった
[main] 夜野 カリン : 銃を構えるテインダロスたちは彼らの顔を思い出させた
[main] 夜野 カリン : オーヴァードに対するおそれは大きいだろうが、それだけにテインダロスの人間のほうが強い覚悟を持っていたように見える
[main] 夜野 カリン : こうして、自分たちのアジトにオーヴァードを匿うことも、そのオーヴァードを守るために命がけで銃を構えてオーヴァードに対峙することも生半な覚悟ではできないことだ
[main]
柄井 志導 :
「それは…正直、正しいんだろう。ここの方が安全で。人殺しに慣れるなんて、してほしくないってのも、そう。…"ここ"でなら、今の加奈ならきっと、やっていけるのかも」
分かっている。執着なんだろう、これは
[main]
柄井 志導 :
「…でもやっぱり、一緒に居たい。側で加奈を守りたい。そう思っちまう。離れたくないってのが正しいのかもな。…依存なのかなあ」
『自分ばかり』耳が痛い。だって、一人は嫌なんだ。
[main]
柄井 志導 :
「そして俺は…ここに居られない。無理だ。俺は加奈みたいな綺麗な信念は抱けない。結局自分の根底にあるのは『飢餓』なんだよ」
慣れきったとか以前に、性質の問題。俺はそこまで、他人に優しくなれない。愚かで馬鹿だ。矛盾している。優しくされたいのに優しくなれないなんて。
[main] 柄井 志導 : 「ああ…何言ってんだろうな」
[main] 田中 二郎 : 一度だけ、軽く笑ってから。
[main] 田中 二郎 : 「二人とも、そこまでにしましょう」
[main] 田中 二郎 : そう言って、加奈の方に視線を向けて。
[main] 田中 二郎 : 「それについては『当事者』の意見が、大事でしょう?」
[main]
アヴェンジャー :
「…………」
静かに、こくりと頷く。
[main] アヴェンジャー : 神妙な表情のまま、ゆっくりと寂れたパイプ椅子から降り、立ち上がる。
[main]
アヴェンジャー :
「ありがとう。夜野ちゃん」
にこっと、アヴェンジャーは……加奈は、笑った。純然に、感謝の心を込めて。
[main] アヴェンジャー : 「確かに、そうかも。ここが……一番、『私個人』にとっては……安全だと思う」
[main] アヴェンジャー : 「……私のこと、慮ってくれたんだね。 すごく……嬉しいよ」
[main]
アヴェンジャー :
「……うん。うん……。やっぱり、そうだ」
ローブ越しに浮かぶ二つの山の間に、ふかりと手を添えながら。
[main] アヴェンジャー : 「みんなは、優しい。そんなみんなが私……好きだよ」
[main] アヴェンジャー : 「離れていて……やっぱり私……私も、シドーくんと同じように、寂しかった」
[main] アヴェンジャー : 「『恐怖』と、『嫌悪』だけじゃなかった。 ……寂しかった。心が、痛かった。心苦しかった」
[main] アヴェンジャー : そうして、志導へとゆっくりと視線を向ける。
[main] アヴェンジャー : 「……こんなにも、私のことを想ってくれていて、私のために……がむしゃらになってくれる、素敵な男の子がいる。贅沢だよ、私は」
[main]
アヴェンジャー :
「無碍になんて…………できないよ」
首を左右に、静かに振るう。
[main] アヴェンジャー : 「だから……私、戻る。UGNに、戻ります」
[main] アヴェンジャー : 「皆さん。長らく……ご迷惑をおかけしまして、申し訳ございませんでした」
[main] アヴェンジャー : そう告げ……頭を深々と下げるのだった。
[main] 夜野 カリン : 「でも、先生は…」カリンの言葉に優しさを感じたのだとしたら、それはカリンの優しさではなく先生の、父親の優しさだ
[main] 夜野 カリン : それが伝わったことを、テュールは喜んでいるだろうか?
[main] 夜野 カリン : 子どもは、そんなことには気づかず反対の声を上げた
[main] アヴェンジャー : 夜野の溢した言葉へ、顔を上げた後、慈しみの籠った眼差しを向ける。
[main] アヴェンジャー : ゆっくりと、歩く。ゆっくりと、寄る。
[main] アヴェンジャー : そして……手袋越しに、小さなカリンの手を包むように、そっと握る。
[main] アヴェンジャー : 「私も、『護りたい』な」
[main] アヴェンジャー : 「夜野ちゃんが、私を護ろうとしてくれたように」
[main] アヴェンジャー : 「私も、夜野ちゃんを。そして……みんなを」
[main] アヴェンジャー : 「まだ出会ったこともない人も、みんな、みんなを」
[main] アヴェンジャー : 真っ直ぐ、見つめた。
[main]
夜野 カリン :
「そっか…」ハシモトカナの目を見つめる
その奥にあの夜に見たものが見えた
[main] 夜野 カリン : 空いた方の手で上着のポケットを探り
[main] 夜野 カリン : 簡素な札のついた鍵を差し出す
[main] アヴェンジャー : 「……? これは……?」
[main] 夜野 カリン : カナは知っているかもしれない、支部の武器保管庫にあるロッカーの鍵
[main] 夜野 カリン : 「これはわたしにはまだ重いから、カナちゃんに渡すよ」
[main] 夜野 カリン : そこには先生が残した、テュールの刀があった
[main]
アヴェンジャー :
「……そっか。大切に、取っておいてくれたんだね」
にこりと、微笑む。カリンが託されたものは、加奈は知る余地もない。しかし……。
[main] アヴェンジャー : 『大切にしていた』という事実が、この鍵だけで……分かる。
[main]
アヴェンジャー :
「ありがとう。確かに、受け取ったよ」
鍵を受け取ると、カリンの小さな頭をそっと撫でた。
[main] 夜野 カリン : 父親の、刃のように冷たくしかし硬い意思を宿す瞳に
[main] 夜野 カリン : 頭にそっと置かれた手にポロポロと涙をこぼし、声を上げて泣いた
[main] アヴェンジャー : にこりと、優しく……慈愛を含んだ、微笑みのまま……。
[main] アヴェンジャー : 泣きじゃくる少女を……人を、抱き締めた。
[main] アヴェンジャー : 「よしよし……。頑張ってたんだね、夜野ちゃんも」
[main]
アヴェンジャー :
「ありがとう……ありがとう」
瞼を閉ざしながら、頭を撫でた。
[main] アヴェンジャー : 溢れる涙が収まるまで、暫く抱擁をし……。
[main] アヴェンジャー : 収まった後。少女を包むローブを、ゆっくりと……脱いでいく。
[main] アヴェンジャー : 大義に怒れる者の名。『アヴェンジャー』としての姿を捨て─────。
[main]
イドゥン :
北欧神話の女神の名を象ったイリーガル。
『イドゥン』としての姿で。
[main] イドゥン : そうして、愛おしい少年の方へ視線を向けると、にこっと微笑み。
[main] イドゥン : 歩み、進み、近くに立つ。
[main]
イドゥン :
「ただいま。シドーくん」
引け目の籠った困り眉と共に、小首を傾げて笑む。
[main]
柄井 志導 :
「…ありがとう、おかえり」
精一杯の笑顔で、泣く寸前の酷い顔でそう答えた。
それしか、言えなかった。彼女の言葉が暖かくて、嬉しくて。それ以上に帰ってきてくれた事に、喜んでしまう。
[main] イドゥン : 「いっぱい、待たせちゃったね。きっと、いっぱい……お腹も、空かせちゃったかも」
[main] イドゥン : 「だから、奮発しちゃうね。お詫びもかねて、だから」
[main]
イドゥン :
「シドーくんの好きなご飯、作るよ」
にこっと笑む。
[main]
柄井 志導 :
「はは…楽しみだなあ…加奈のご飯は美味しい、から"…!」
限界だった。みっともなく、泣いてしまう。
[main]
イドゥン :
「ふふっ……ありがとっ!精一杯……作るね!」
笑顔のまま、少年の体躯を……ぎゅっと、抱き締めた。
[main] 柄井 志導 : そのまま加奈の身体を抱き返す。ようやく、やっと。懐かしい感触を、彼女の香りを、彼女をこの腕に収める事ができた。確かめるように強く、抱き締めた。
[main] 柄井 志導 : ああ、暖かくて、優しくて、愛おしい。帰ってきてくれて、自分を、自分達を選んでくれて、本当に嬉しい。今度こそ、彼女を守ってみせる。支える。執着だとしても。寂しくて、寒いのは自分だけじゃなかった。それが、ひどく嬉しくて。
[main] 柄井 志導 : 俺の女神。俺の、加奈。
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM :
[main]
GM :
かくして、UGNイリーガル『イドゥン』失踪事件は幕を閉じた。
ティンダロスの脱退に関して、拠点リーダーの張本からの咎めは無かった。
[main]
GM :
自由意思で留まる生物兵器でなければ、組織の崩壊へと来たすことを歴史が証明していた。それにただ倣っただけであった。
また、『イドゥン』に関する身辺情報に関しては不自然なほどにシャットアウトされていた。動きの見られていたFHに、彼女に関する情報は現状、一つとして漏れていないようだ。
FHからの奇襲の気配が無いのが、その証左。
[main] アウェイキング : 「いやぁ、丸く収まって良かったです。ええ、本当に」
[main] アウェイキング : 「先述した通り、保護したオーヴァードに関しましてはそちらで引き取ってもらいますよぉ」
[main] アウェイキング : 「へへ。え?苦労を掛けた?いやいや」
[main] アウェイキング : 「何のことやら」
[main] アウェイキング : 「UGNに協力してくれるオーヴァードが一人増えて、良かったですねぇ」
[main] アウェイキング : 「それで今回は、終わりですよ」
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM :
[main] 田中 二郎 : Ending 「暁方」 登場:二郎
[main] 田中 二郎 : 「ま、こんなもんか」
[main]
田中 二郎 :
とりあえず身奇麗にしてから、ルインやヴァレンタイン含め、諸々裏方で世話になった人達にメールで軽く連絡を入れておく。
必要な相手にはそれなりの送金も含めて。
[main]
田中 二郎 :
暁方、まだ人気のない大通りを歩きながら、陽の光から逃れるように物陰を往く。
今回の事件は、終わってみれば「会話不足」に尽きる話だった。
[main]
田中 二郎 :
無理もないといえばそれで終わりだ。対話というものはやろうと思ってもすれ違うものだし、言語というものはそれほど使い勝手の良いツールでもない。
まして心の在処ともなれば、現代科学もまるでお手上げの未解明領域だ。
その闇の中で迷うなというほうが、土台無理な話だ。
[main]
田中 二郎 :
とはいえ、報告書にしてしまえば、「当たり前の話」でしかない。
客観というのはそういうものだ。
主観と客観は、いつだって噛み合うことはない。
[main] 田中 二郎 : 「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇……でしたっけね」
[main]
田中 二郎 :
昔の人間は上手いこと言うもんだ。まぁ、人間じゃない自分には関係ない話だが。
……とも言えないか。
[main] 田中 二郎 : 今回の事件は本当に、二郎から見れば、色々とまぁ理性的に言えば興味深く。
[main] 田中 二郎 : 感情的に言えば。
[main] 田中 二郎 : 「……」
[main] 田中 二郎 : 笑みを浮かべて、頭を振る。それに何の意味がある?
[main] 田中 二郎 : 感情的に言えば、なんだ? お気持ちを言ってなにか変わったことが一度でもあるか?
[main] 田中 二郎 : 挙げ句、それは一度口に出せば、どこまで行っても自分に返る道理でしかない。ティンダロスの面々と喋って、モノクローナルと喋って、橋元 加奈と視線を交わして、よくよくそれは浮き彫りになった。
[main] 田中 二郎 : 『部外者』が口を挟む必要はない。
[main] 田中 二郎 : そのほうが、こちらとしても楽だ。
[main] 田中 二郎 : 当事者性は、この仕事をするうえで大事なことだ。橋元 加奈の伝えたかったことはきっとそれだろうが、今の支部の面々にそれが伝わるまではきっと時間がかかるだろうし。
[main] 田中 二郎 : 真の意味で伝わったとき、UGNは貴重なエージェントを数人失うだけかもしれない。
[main] 田中 二郎 : 『命の重み』それについての答えは、二郎には最初からある。
[main] 田中 二郎 : 『人間様』のそれはとても大事だ。
[main] 田中 二郎 : なので、『人間同士』でそれはじっくり話し合ってください。
[main] 田中 二郎 : 以上。
[main] 田中 二郎 : 「はは」
[main] 田中 二郎 : テュールさん、借りは返しましたよ。
[main] 田中 二郎 : 「さてと、帰って牛乳でも飲みますか」
[main] 田中 二郎 : 田中二郎には苦手なものが一杯ある。
[main] 田中 二郎 : だが、嫌いなものは実は2つしかない。
[main] 田中 二郎 : 1つは、弱者の特権を振りかざす連中。
[main] 田中 二郎 : もう1つは。
[main] 田中 二郎 :
[main] 田中 二郎 : 節度を知らないもの全てだ。
[main] 田中 二郎 :
[main] 田中 二郎 :
[main]
田中 二郎 :
バケモノ、田中二郎は、今日も。
バケモノの節度を重んじている。
[main] 田中 二郎 :
[main] 田中 二郎 :
[main] 田中 二郎 :
[main] 木嶋 凛憧 : middle『上手な嘘の吐き方』 登場:木嶋、田中、柄井
[main]
木嶋 凛憧 :
支部に戻り、座り慣れたオフィスの椅子にかけながら一心地着く
多くの問題を抱えながらも、一旦の休息と安息を勝ち取った。
それの全てが正しかったわけでは無いが、それでもこれから先。『未来』と猶予を一旦手に入れられた、最善ではないかもだが。最悪は避けられたのではないか、と納得してみる
[main]
木嶋 凛憧 :
ただし、そんなものは今後の動き次第でいくらでも変わるもの
また間違えて、最悪がやってくる可能性もあるが。その逆も然り
これが最善だった、と胸を張って変えられるのもこれからの行動次第なのだ
[main]
木嶋 凛憧 :
そうして、取り戻した『日常』の形
俺にとっては、ここしかない家。他の人にとっては、家族であってもここが終着点ではない泊まり木
そんな支部に、改めて今回の事件を手伝ってくれた吸血鬼に。招待を飛ばしていた
当然、支部なので支部に待機しているメンバーも居合わせるかもだが。まぁ、都合に問題は無いだろう、と
[main]
木嶋 凛憧 :
そう思いながら、彼の到着を待つ
目的はまぁ。『ちょっと話したい』で良いかね
腰を据える話ではあるが。畏まるような事でもねぇし
[main] 田中 二郎 : きっかり呼び出された時間の10分前。
[main] 田中 二郎 : 「おつかれさまでーす」
[main] 柄井 志導 : 基本的に自宅かここにいるのだが、今日はこっちで過ごしていた。
[main] 柄井 志導 : 「お疲れ様です」
[main] 田中 二郎 : いつも通りに、二郎は支部に現れた。事件からは既に数日経過し、『日常』も徐々にだが取り戻された。
[main]
田中 二郎 :
無論、テュールがもういない以上、かつてと同じものになることはない。
だが、それでも、『日常』は新しい形に変わっていく。
穏やかに、緩やかに。
[main] 田中 二郎 : 「また、次の仕事かなにかです?」
[main]
柄井 志導 :
「なら加奈に連絡しないとか…」
スマホを取り出して。
[main] 木嶋 凛憧 : 「や。お疲れ様。先日は皆さん大活躍でしたなぁ。やーやー」
[main] 木嶋 凛憧 : 「おかげ様で平和と無事がやって来てね。しばらくは暇だよ~、だから待った待った」
[main]
木嶋 凛憧 :
片手を軽く上げながら、軽い調子でいつも通りに返事をしつつ事件にせっつく少年に静止をかける
呑気が度を過ぎるのは、きっと張り詰めた空気では人の神経を逆撫でするだけだろうが
それも。新たな日常を形作るため。異常な空間から、帰って来たのだと。当然の呑気を謳歌する事こそ、何よりも大切な事なのだから
[main] 木嶋 凛憧 : 「と言うワケで、雑談からどう?腰かけちゃってさ。お茶請けは何が良い?ああ、今日はお茶くらいしかねぇんだけど。俺の趣味ね」
[main] 田中 二郎 : 「俺が食えないのわかっていってんでしょそれ!!」
[main] 田中 二郎 : へらへら笑う。まぁいつものやりとりだ。
[main]
柄井 志導 :
「今度ブラッドソーセージでも作りますよ…」
十中八九、不恰好なのが出来上がるだろうが。
[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハハ!塩分過多で刺激的な味が支部長の好みなもんで」
[main]
木嶋 凛憧 :
ヘラヘラ笑いながら穏やかな時間を過ごす、いつものやりとり
特に、多感な時期の人が多いこの支部では。軽口を叩き合える空気感と言うのは大事なもんだな、とどこかボンヤリと思いながら
[main] 柄井 志導 : 「じゃあ自分は塩パン…」
[main] 田中 二郎 : 「いやまぁ、俺は普通に牛乳でいいですよぉ。もしくは医療班に言って輸血パックまわしてください」
[main] 木嶋 凛憧 : 「塩パンに牛乳ね、オッケオッケー。志導ちゃんはアレ?若いのにパンで良いの?」
[main] 木嶋 凛憧 : 「もっとしっかり食った方が大きくなれると思うぜ~?」
[main]
柄井 志導 :
「うぐぐ…」
分かって言ってやがる…
[main] 柄井 志導 : 「支部長が選ぶ塩パンは間違いないですからねぇ!」
[main]
木嶋 凛憧 :
軽く笑いながら少年をからかい、そんな平和な時間が帰ってきたことを心の底から嬉しく思う
険しい顔で、アレがどう。これがダメ、なんて難しい事を言い続けなきゃいけないのは。なんともまぁ疲れるものだ
皆の意識下にそれが根付く事が理想だとしても、子供の将来と未来と言うものは。もっと期待に満ち溢れたものであって欲しい、と思うのだから
[main]
木嶋 凛憧 :
そんな事を考えながら。場も温まってきたころだし、そろそろ呼びつけた本人に用件を切り出しますか、と
一拍。咳払いをして間を置く
[main] 木嶋 凛憧 : 「んん。じゃあ取り合えず」
[main] 木嶋 凛憧 : 「単刀直入なジャブから。なぁ、二郎ちゃん」
[main] 木嶋 凛憧 : 「前話したこと、そろそろ考えてくれた?お返事、聞きたいなって」
[main]
木嶋 凛憧 :
前話したこと、考えておいて欲しい事。
それは、俺が田中二郎を正式に支部に欲しがっているという話だ
考えるのはツケを返したら、とは言われたものの。とはいえ、そんな返事を長く待つ気も待たせて貰う気もない
この場で出来れば返答貰えねぇかな、と言いながら。しっかりと青年を見据える
[main]
柄井 志導 :
「……」
じっと見つめている。田中さんがいれば、嬉しいと思っている。
[main] 田中 二郎 : 「ああ、やっぱその話ですか」
[main] 田中 二郎 : 肩を竦める。まぁだいたいわかってはいた。
[main] 田中 二郎 : 「正直に言えば今のままがいいんで、乗り気はしないですね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ああ。やっぱり?」
[main] 柄井 志導 : 「そうですか…」
[main] 木嶋 凛憧 : 「振られちゃったなぁ」
[main] 田中 二郎 : 「まぁ別に今まで通りだから何が変わるわけでもないですよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁとは言え、別にそれで良いと思ってるよ。俺は本人が来るって言わないのにレールに乗せるの、なんだかなぁって思ってるからね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「変わりますー。支部長の心構えとか今後の方針とか~。俺ってば今二郎ちゃんにゾッコンラブなのよ~ん」
[main]
柄井 志導 :
「…!!!?」
なるほど…なるほど…?これがそれかあ…みたいな視線を二人に向けている。
[main]
木嶋 凛憧 :
隣の男子が騒ぎ立つのを見て
ちゅ、ちゅ、とわかりやすく投げキッスのポーズを取る
[main] 田中 二郎 : 「きっしょ」
[main] 田中 二郎 : 普通に嫌な顔。
[main] 田中 二郎 : 「俺がここの支部に落ち着いたくらいで支部長がかわるわけねぇでしょ」
[main] 田中 二郎 : 「せいぜい支部長が処理すべき書類が合法的に俺に流されるようになるだけじゃないっすか?」
[main]
柄井 志導 :
「自分は嬉しいですけどね」
むしゃむしゃと塩パンを齧る。あっこれ美味しい。
[main] 田中 二郎 : 「今の文脈だと俺が支部長の雑用仕事で苦しむのが嬉しいってことになりません!?」
[main]
柄井 志導 :
「違いますよ!?」
衝動:加虐ではない。
[main] 木嶋 凛憧 : 「ハハハハハ!苦労人なのがお似合いって人に言うとは成長したなぁ志導も!」
[main]
柄井 志導 :
「いや色々お世話になりましたし…居て欲しいというか…」
もにょもにょと言っている。
[main] 田中 二郎 : 「まぁどっちにしろ、このおっさんのサボりの口実に使われるのがわかりきってて首たてに振ることはないですよ」
[main] 田中 二郎 : げっそり顔で答える。
[main] 田中 二郎 : 「だいたい現状非正規でも正規の仕事半分くらい現場じゃ押し付けられてるのに、これが免罪符を得たらどうなってしまうと思うんですか志導くん!」
[main] 柄井 志導 : 「…自分も手伝いますから…」
[main] 木嶋 凛憧 : 「やだなー。オジサンってば本当に信用されちゃってる。ね、信じて志導くん。俺ってばバリバリ労働大好きだから、今回のお仕事も二郎ちゃんに任せっきりだけど言うべき時は言うから。ね?」
[main] 田中 二郎 : 「比率逆にしましょうよ」
[main] 田中 二郎 : ため息を吐きながらも、へらへらと笑って。
[main] 柄井 志導 : 「ほんとかなあ」
[main] 柄井 志導 : うたがいのまなざし。
[main] 田中 二郎 : 「まぁ、別に今まで通りでも付き合いがかわるわけじゃないですから、会う頻度減ったりするわけでもないですよ」
[main] 柄井 志導 : 「それならいいんですけど…」
[main] 木嶋 凛憧 : 「へへ、比率を変えるわけには行かねぇんだなぁ。まぁ書類仕事はともかくだけどさ」
[main]
木嶋 凛憧 :
少し、座ったまま前のめりの姿勢になる
少々踏み込んだ話をするために、だ
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺が変わるかはともかく。俺は二郎ちゃんがいたら変わる事があると思うんだよね」
[main]
木嶋 凛憧 :
「俺はね。あの夜に居た奴は。みんな誰彼少なかれ、弱さを持っていると言ったでしょう」
少々、遠回りな言い回し。だが、それが目の前の男に通じると思っているから、暗号のように言い回す
[main]
木嶋 凛憧 :
そう、俺が言っているのは彼の抱えている弱み。
そう、立場と言い換えても良いもの。それが──お前の能力込みで欲しかった、のだと
本題はそれだと。ゆっくりと切り出す
[main] 田中 二郎 : 続きを待つように、笑みを消して話を聞く。
[main]
木嶋 凛憧 :
本当に賢い子だよな、と思う
そう、そこなのだ。俺が一番に、この件を通して手放したくないと思った所は
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁね。今回の件は色んな人の色んな話がありました。そう言う思想はまぁ一旦置いておくとしよう」
[main]
柄井 志導 :
「……」
こくりと頷く。あの日抱いた澱を見せても何の意味もない。
[main] 木嶋 凛憧 : 「けどね、残念な事にそれが蔓延しているのはUGNも、なんだよねぇ。誰も彼も目の前を生きるのに精いっぱいで、理念とか理想とか。言うは良いけど理解するのは難しいって状態だ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ。ここで丁度良いから指摘するなら柄井もそう言う不安定さはあるしね。UGNで育ったはずのチルドレンでも容易く非日常に飲み込まれるもんだ。けどね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺の理想ってば。嘘と虚飾の上でも手を取り合いましょう。居場所がありましょう、なんだよねぇ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だからね。俺は改めて欲しいんだよ。この盤面を俯瞰して見れる存在が。レネゲイトウイルスを持ちながらも、一般社会の常識をよく理解していつつ。そのどちらとも線引きを理解してる。そんな存在がね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「舞台は上がれば言いたい事も言えずに主役を掻っ攫われることも往々にしてある。けどね、主役のみじゃ舞台は回らないんだよ。どうかな?部外者じゃなくて。名脇役になってくれる気は。改めて無いかな」
[main]
木嶋 凛憧 :
言い放つ、己の理想のために
それが己の領分を越えた話であることも分かっている
だが、確執は長く。きっとこれは、数年。いや、数百年経っても解決できるか難しい問題だ
だからこそ。偽らざる盤上に立った存在として。改めて、彼にそれを告げる
その結果がどうなるか、考えていないわけでは無い。だが。ロスタイムのその先へ、休憩時間を終わらせたのは。ノスフェラトゥ、お前だぞ。と
[main] 田中 二郎 : なるほど、ちったぁ『変わった』んだな、アンタ。
[main] 田中 二郎 : 二郎は、そう感じた。以前の支部長は、木嶋 凛憧という男は……もう少し余所余所しかった。それが良い方向に働くこともあれば、悪い方向に働くこともあり、そして、今回はそれが最悪の方向に働いた。
[main] 田中 二郎 : そこから、彼は学び取ったのだろう。自らのあり方という『刃』の危険性を。
[main] 田中 二郎 : 以前の彼は、それを自分一人で振るおうとしていた。良く言えばそれは律儀だったが、悪く言えばただ意固地だった。
[main] 田中 二郎 : だが、今は違う。
[main] 田中 二郎 : 『弱さ』に、目を向けようとしている。自らの、そして自分の部下たちのそれに。
[main] 田中 二郎 : 全く。
[main] 田中 二郎 : 「……ほんと、支部長は、優しい人ですね」
[main] 田中 二郎 : へらへら笑う。
[main] 田中 二郎 : 「でも、だからこそ、俺から『教える』ことがありますよ」
[main] 田中 二郎 : 以前はこんなことは言わなかった。まぁ今なら言ってもいいだろう。
[main] 田中 二郎 : 面子を潰すことになるし、何より終始ガキ扱いされていた。ならその枠組に俺も併せてこんな口幅ったいことは言わないようにしていたが。
[main] 田中 二郎 : 多少なり『対等』に話してくれるつもりなら、今は口を出そう。
[main] 田中 二郎 : 「脇役ってのは、部外者だからなれるんですよ」
[main] 田中 二郎 : 俯瞰には、丁度いい間合いというものがある。
[main] 柄井 志導 :
[main] 田中 二郎 : 「支部長、俺に今言った仕事を任せたいと本気でいうなら、俺は最初からちゃんと『ベストポジション』にいますよ」
[main] 柄井 志導 : 「振られちゃいましたね」
[main] 田中 二郎 : 肩を竦める。
[main] 田中 二郎 : 「志導くん、今のは俺が女だったら呆れてますよ」
[main]
柄井 志導 :
「…まあ自分も、いつのまにかふらっと消えるような、たまに感じるので居てくれるなら嬉しいかなと」
ぷい、と目を逸らしてお茶を啜った。
[main] 田中 二郎 : 「だーかーらー」
[main] 田中 二郎 : はぁと溜息をついて、額に指を当てる。
[main] 田中 二郎 : 「何勝手に振られたとかなんとかいってんですか」
[main] 田中 二郎 : 「俺は、『いま支部長がいった仕事ならハナから請け負ってる』っていったんですよ」
[main] 田中 二郎 : 「『今更改まって何いってんだ』ってことです」
[main] 柄井 志導 : 「…そうです、か。…聞きました?」
[main]
木嶋 凛憧 :
今度はこちらが肩を竦める
UGNとしての立場と、個人的な感情。その双方を合わせて、言葉にしたものだが
まぁ、こう返されるのは当然と言えば当然だ。家が必要、帰る場所が必要、アレが、これが、必要と押し付けるのは
逆に。お前じゃ足りてないと言うのも同然で。そんな傲慢な俺の押し付けを優しく、丁寧に。見える形でパスを返してくれたのだから
[main] 木嶋 凛憧 : 「聞いてるよ。俺だって理想の話をしただけだから。まぁ、ちょっと緊張してはいたけどよ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「上から目線でお前もこっち来い、俺たちの考えた理想のために使われろ、だなんて直接言うとマジに嫌われかねないからさ~~~。志導ちゃんはいい子だねぇ、なでなでしてあげよう。じょりじょりするぞ~~~」
[main] 柄井 志導 : 「…ノイマンとかなら上手く言えたのかなってうわーっ」
[main]
木嶋 凛憧 :
椅子から立ち上がり、にじり。にじり。と支部に居る少年ににじり寄る
そう、堅苦しい挨拶はこれで結構。俺は聞いた、そして彼は返事をした。理想を言えば、本当に誰も彼も隣に置いておきたいのだが仕方がない
俺は、どっしりと構える大人。大きく育った、しっかりとした大木。そんな、誰からも寄りかかられる存在になりたいのだから
[main] 田中 二郎 : 「まぁ無自覚なのが自覚的になったのは成長だと思うんで褒めてあげますよ」
[main]
木嶋 凛憧 :
だから、空気を和ませてくれた少年に感謝の気持ちと呑気の気持ちを込めて。
支部長流のおもてなしを今回もしてあげよう、と。魔の手を近づける
[main] 田中 二郎 : 「俺の仕事はそういうわけでかわらないってことなんで、じゃあ真面目な話してよさそうなんでしますけどぉ」
[main] 田中 二郎 : ジト目で二人を見る。
[main] 田中 二郎 : 「橋元さんとの『話し合い』に進展はありますか?」
[main]
柄井 志導 :
「……」
刺された。
[main] 木嶋 凛憧 : 「お~、痛い痛い所を突きさしてくるのだ。まぁそれも含めて今回は精算からと思っててね~」
[main] 木嶋 凛憧 : 分かりやすく頭をポリ、ポリ。と掻いて見せる
[main] 田中 二郎 : 「じゃあ早速なんで、『踏み込んだ仕事』をご所望のようですから言わせていただきますがぁ~」
[main] 木嶋 凛憧 : 「まぁ。分かりやすく言うとこの件に関しては主役でもあるかもだけど、同時に脇役でもないといけないんだよね~。つまり、志導くん。主導は君に任せてるから、困ったら頼りなさい」
[main] 田中 二郎 : 「アンタもやるんだよ」
[main] 柄井 志導 : がしっ
[main] 木嶋 凛憧 : 「うぐぅ」
[main] 田中 二郎 : 支部長の椅子を蹴る。
[main] 木嶋 凛憧 : 「はい……」
[main] 柄井 志導 : 「…ダメですよ」
[main] 田中 二郎 : 「もうぶっちゃけて言いますけど、アンタら別に全然人間なので自分をバケモノ扱いするのやめましょね」
[main] 田中 二郎 : 「そのせいで橋元さんが『ガキみたいなリストカットしないで話きいてよ』ってキレたわけなんですから」
[main]
木嶋 凛憧 :
分かりやすく開けたわき腹に丁寧にボディブローをかましてくれる
うーん、漫才の基本を理解している。そう言うところも彼を好ましいと思う理由だ、そう思いながら
今言われたそこには頷く
[main] 木嶋 凛憧 : 「ああ、うん。そこは俺も思ってた、ハッキリ言いすぎると逆に陳腐に感じるけど。俺があの場で行ったのは嘘でもねぇからな?私傷ついてるんですー、って顔されると相手も切り出しにくいから。まぁ、つまり俺もそっちなんだけどよ」
[main] 田中 二郎 : 「それで年端も行かない女の子脅して良いことにはならないんですよ」
[main] 田中 二郎 : ズバッと支部長に切り込み、志導を今度は見る。
[main] 田中 二郎 : 「はい、志導くんもそこまずいいですか?」
[main] 柄井 志導 : 「…はい」
[main]
木嶋 凛憧 :
分かってます、と両手を降参の意で挙げる
俺にだけ言われてるわけでもないし、ここでああだこうだ長話をしても始まらない
[main] 田中 二郎 : 「二人とも命のやり取りとか死に慣れてる、慣れるしかなかったとよくおっしゃいますけど」
[main] 田中 二郎 : 「まずそれも大きな勘違いなのでやめましょうね」
[main] 木嶋 凛憧 : 「うん、俺の立場としてはそこは大きくズレてた。気をつけます」
[main]
柄井 志導 :
「…でも実際おかしいのは自覚しましたし…」
あの日言われたことが今だに刺さっていて。
[main] 田中 二郎 : 「もし、今後慣れたとか、心が揺れなくなったとかおもったら、思い出してください」
[main] 田中 二郎 : 「それは慣れじゃありません」
[main] 田中 二郎 : 「『麻痺』です」
[main] 田中 二郎 : 「……そんな状態じゃあ、誰も話なんか出来るわけがありません。プロフェッショナルであるからこそ、死との向き合い方は常に『心の柔らかいところ』にふれるくらいで丁度いいじゃないですか」
[main] 田中 二郎 : 「安易に『麻痺』させるよりまぁ億倍キツいことですけど」
[main] 田中 二郎 : 「テュールさんは……橋元さんは、あの親子は」
[main] 田中 二郎 : 「どちらも、その『当たり前』こそを伝えたかったんじゃないかと思いますよ」
[main]
木嶋 凛憧 :
言われて当然だなぁ、と考える
だからこそ俺は『日常』を、帰るべき場所を。戻るべき当たり前を。守るべき立場であろうとしていたのだから
まぁ……だから今は悩んでいるんだが
[main] 木嶋 凛憧 : 「そうだなぁ。テュールも人の子だし、親だったし……橋本ちゃんはそんなアイツが必死に守ってきた子供だ。だから、橋本を守るってのは。決して麻痺させる事ではねぇんだよな」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だから、今すっげぇ悩んでる事があるんだけど。結論としていくら悩んで迷ってもどうせ良くなるタイミングって来るわけないと思ってるから、言ってみていい?」
[main]
柄井 志導 :
「そう、ですか」
『当たり前』。自分は麻痺していたのだろうか。死への向き合い方…それはやっぱり、きついなと思う。
[main] 田中 二郎 : 「どうぞ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「だからこそ橋本ちゃんにいつどのタイミングでテュールの『死』の話を切り出すかすっげぇ気が重い~~~………」
[main] 木嶋 凛憧 : 「ティンダロスのとこじゃないと思ってたんだよな。まだ不安定だと思ってたから。でも見てると結構覚悟決まってたんだよなぁ……」
[main] 木嶋 凛憧 : 「………そう思った時になんだが。この話、いつのタイミングに持ってけば良いんだ?ってのがずっと悩みの種」
[main] 田中 二郎 : 「遅ければ遅いほど真摯ではなくなることは確かなので、さっさとしましょう」
[main] 田中 二郎 : 「ま、とはいえ」
[main] 田中 二郎 : 言いながら、二郎は笑って。
[main] 田中 二郎 : 「おそらく、橋元さんは『それくらい』は察してくれる女性だと思います。我々より遥かに大人で常識人でしたから」
[main] 田中 二郎 : 「支部長のタイミングを待ってくれると思いますから、ひとまずたっぷり一週間くらいは伝え方悩んでもいいんじゃないでしょうか?」
[main] 田中 二郎 : 「それくらい、今回彼女と語るべき話題は重大ですし」
[main]
柄井 志導 :
「……すごい子です。本当に」
ぽつりと呟いておく。俺は安直に麻痺したんだろう。しかし彼女はそうしなかった。やっぱりすごいと、思った。
[main] 木嶋 凛憧 : 「……違いねぇや、橋本ちゃんも。二郎ちゃんも」
[main] 木嶋 凛憧 : 「俺はどうせいつのタイミングでも待てば待つだけ悪化するなー、背中押して貰おうか。くらいに思ってたが。ちゃんと猶予まで考えてくれるとはね……まぁ、何を言うかも考えず突っ込んだら。それこそあの時と変わんねぇか」
[main] 木嶋 凛憧 : 「や、やっぱある程度冷静に考えられる人って貴重だわ。サンキュ、二郎ちゃん。牛乳と血液パック以外の報酬いる?」
[main] 田中 二郎 : 「二人がもうちょっと常識持ってくれたらそれで十分ですよ」
[main] 柄井 志導 : 「はい…」
[main] 田中 二郎 : 茶化すように笑って、立ち上がる。
[main] 田中 二郎 : 「こういう仕事ですから、自分の心を守るためなら……心を『麻痺』させることも立派な自衛だと俺は思いますけど」
[main] 田中 二郎 : 「でもそれは自分のためにしかならない。誰かの命を思うことにはならない」
[main] 田中 二郎 : 「この支部は、みんな揃って一回そのへんの研修受けたほうがいいっすね」
[main] 田中 二郎 : 無論、自分も含めて。
[main] 田中 二郎 : 二郎は肩を竦める。偉そうにいったが、二郎も『麻痺』させているところはある。
[main] 田中 二郎 : 命についてではない。
[main] 田中 二郎 : 『立場』についてだ。
[main] 田中 二郎 : 二郎にとって幸いだったのは、それで誰に迷惑もかからないということだけ。
[main] 田中 二郎 : 本質は、二郎も似たようなもんだ。
[main] 田中 二郎 : まぁそれを棚に上げて叱って良い権利を貰ったので有効活用はするが。
[main] 田中 二郎 : 「そんじゃ、おつかれした」
[main] 田中 二郎 : 先に、支部を出る。いつも通りに。
[main] 木嶋 凛憧 : 「常識と良識ね、努力はするよ。ん」
[main]
柄井 志導 :
「…また来てくださいね」
ぽつり。
[main] 木嶋 凛憧 : 「そうさね、今日は一旦お開きにしよう。結構話し込んじまったし、これ以上やるなら」
[main] 柄井 志導 : 「もうこんな時間か。経つのが早いというか…」
[main] 木嶋 凛憧 : 「今度はちゃんと志導にも話し合いするよ、って連絡して二郎ちゃんと一緒に時間取らないといけねぇしな。あぁ、夜野もか。ルイン…は今フリーの仕事だしなぁ」
[main] 柄井 志導 : 「大変そうですね…あちらも。集まれたらいいんですが」
[main]
木嶋 凛憧 :
よっこいせ、と立ち上がりながら全員の日程を確認する
当然のように。全員来る前提で話を進める。だって、あの夜に居たのは全員だろ?
だから。話し合うのなら皆そろえて。俺も、志導も、夜野も、二郎も。
みんな顔付き合わせて、ちゃんと『話し合い』の時間は必要だと
[main] 木嶋 凛憧 : 「みんなで、が理想だが。まぁ直近1週間以内に連絡着いたらだなぁ。とはいえ」
[main] 木嶋 凛憧 : 「お互い、不安でも掴んだもの。忘れないようにしようぜ。困ってたら適当に背中殴りつける感じでよ」
[main]
木嶋 凛憧 :
軽く、笑いながら支部を出て行く彼を見送る
この距離感で丁度良いと彼は言った、ならば。俺はそれを忘れなければ良いだけだ
他者に対する思いやり、考え。持つべき当然の道徳。それを忘れるな、と言われたのだから
部外者は部外者の間合がある、と告げた彼にも。また、当然。本人の望む距離があると言うだけ
[main]
木嶋 凛憧 :
そして、俺には俺の望む距離がある
だから、お互いを必ず隣り合わせた道に配置してやる必要はない
生きると言う事は。個人は。同じではないのだから
それでも、俺は理想を語り続ける。俺は、テュールにはなれないけど。俺は、そんな奴らの家になれれば良い
少しばかり、寂しい時もあるから。出来れば、顔は見せに来てくれると嬉しいけどな
[main] 柄井 志導 : 「掴んで、離さないようにしますよ」
[main]
柄井 志導 :
それに答えて。
麻痺は自分のためにならない、誰かの命を思う事にはならない。そんな言葉と今とは違う死への向き合い方。課題を抱えて思考を巡らせている。麻痺させず、考える。
[main] 柄井 志導 : 結局性根も性質も変わらない。執着だってそのままだろう。でも、それでも。自分は化け物ではないらしいので、そうして考え続けた先に何らかの答えを見つけるのかもしれない。
[main]
木嶋 凛憧 :
「おう、頼んだぜ。インフィニット」
予定を確認するための日付表をめくりながら。振り向かず、背中を見せたまま。無防備に彼への返事を返す
他人に背中を見せる事、己を隠すこと。誰の手にも物事を渡さない事。それを己はするべき事だとかつては考えていた
[main]
木嶋 凛憧 :
若さとは、無謀な情熱ゆえに道を誤る事
それを知っている大人と言うのは、いつでもその若さを許して迎え入れてやる事。そう思っていた
だが、子どもというのは、時に大人を驚かせる発想や行動を起こすものだという誰かの言葉を。今更ながらに思い返す
そう、若さゆえに道を間違える事。それをなぜ大人が知っているかと言うと、かつて。大人もそうだったからだ
[main] 木嶋 凛憧 : では、かつての大人が知らない事は?
[main]
木嶋 凛憧 :
若さゆえの情熱が。今まさに、育まれている成長が。浅はかな常識を塗り替えて行く
世界とは、そうやって変わって行ってるのではないだろうか。今更、変貌していただの、仰々しく言う事は何も無い
ただ、世界は常に小さく。小さく、成長し続けていたというだけ。それを、人間が自分の尺度で大慌てで走り回って。勝手に間違いだと決めつけて
[main]
木嶋 凛憧 :
例えば、それはオーヴァードにしたって同じ事。例えば、それはレネゲイトビーイングにとっても同じこと。勝手に分類を決めつけて、新しく増えたら分類外だと困り果てるのも。所詮、カビの生えた古臭い組織が持ってる尺度を更新できてなかっただけの話
だから、俺は俺に出来る事をしながら。今度また道を歩く誰かの道先を整える。その道を歩くのが同じ形をしているとは限らない、でも。同じ理想を持っているのかもしれない
だって。外の星にいるのならともかく。俺たちが見上げた空は。いつも青かっただろう?
[main] 木嶋 凛憧 :
[main] 木嶋 凛憧 :
[main] 木嶋 凛憧 :
[main] 柄井 志導 : ending 『これからのはなし』 登場:志導、加奈
[main] 柄井 志導 : 戻ってきた、取り戻した日常。加奈は方針、行き先を定めて、自分は向き合い方を改める機会を得た。まあ、彼女と一緒にいれば上手くいくさ、なんて根拠のない考えが浮かぶくらいには気を緩めるようになったと思う。
[main] 柄井 志導 : 変生したエフェクトは何というか中途半端に戻った。炉心には熱が灯り、頭は冷えているし。今思えば、この姿も『見方を変えた』だけだったのかもしれないと考えた。
[main]
柄井 志導 :
「ふー…」
今何をしているかと言えば、午前中は掃除をしていた。加奈がいなかった期間は酷い生活だった。最低限は掃除をしたが、諸々が落ち着いたので今までやっていなかった分を掃除し終えた。
[main] イドゥン : 「もー……シドーくん!いくら数日私がいなかったからってー……」
[main]
イドゥン :
「これはひどすぎ!」
暗い部屋の片隅で、大きなプラスチック袋を広げては、紙パックやらの食べ掛けのゴミやらをぽいぽいとテキパキと入れていく。
[main] イドゥン : 「埃もすごい溜まってるし!窓開けるよー!」
[main]
イドゥン :
がらがらと窓を開けると、微風が室内に入り込む。
ふわりと、日差しによって浮かび上がるハウスダスト。
[main]
柄井 志導 :
「…まだ出せなかったやつを残してただけでだいぶマシに…」
二階を終わらせて降りてきた。
[main] イドゥン : 「なってないでしょー!まだまだ散らかりまくってるよー!」
[main] イドゥン : 頬を膨らませ、眉尻も上げた。
[main] イドゥン : 「半日で全然終わらなさそうだよー!一日掛けないとこれ!」
[main]
イドゥン :
「ほらシドーくんも、これ!」
雑巾を手渡す。既に濡らしてある。
[main] イドゥン : 「床掃除!一緒にやるよ!」
[main]
柄井 志導 :
「そんなぁ…」
受け取る。
[main] イドゥン : 「そんな子犬みたいな顔をしてもだーめ!」
[main]
イドゥン :
「わかった?」
つん、と頬を突っつく。
[main] 柄井 志導 : 「…うん」
[main]
イドゥン :
「よろしい!」
にっこりと、ご機嫌な笑顔を見せる。
[main]
イドゥン :
水の入ったバケツを端っこに置くと、腕捲り。
ついでに、髪も後ろに軽くゴムで纏めた後、中に入れっぱなしにしておいた雑巾を取り出し、絞る。
[main] イドゥン : 「ふふっ。これ、小学生の頃を思い出すねー。中学以降はこういうの、やらないし」
[main] イドゥン : 楽しそうにほくそ笑むと、雑巾を床に当てながら両手でしっかり力を込め、吹き進めていく。重力に沿って、重たい二つの山も下がりながら。
[main]
柄井 志導 :
「確かに…こりゃすごい」
雑巾を絞って加奈を追いかけていく。すごい絶景だった。
[main]
イドゥン :
「? 何がー?」
きょとんとした顔。特に分かってなさそうな顔で小首を傾げる。
現在、加奈は動きやすい格好になっており、全体的にサイズも緩く、それでいながら壁掃除の際にはダイナミックに拭き掃除をするものだから、ちらりと服の隙間からヘソが見えたりなんかしていた。
[main]
柄井 志導 :
「いや凝りそうだなあって…割ときついよね雑巾がけ」
まあ凝りそうな原因はダイナミックなそれもありそうだが…やべ見えかけた
[main]
イドゥン :
「ねー!ほんとにそうだよ~! 普段の訓練とはまるで…………んっ!んっ!っしょっと!」
背伸びをぐいっとしながら、腕を伸ばし限界まで拭き掃除。壁に乳房を押し潰しながら。
[main] イドゥン : 「違う筋肉を使ってる感じで……えへへっ、これはこれで、いい運動になるかも!」
[main] イドゥン : 健康的な汗が少量飛散。太陽光によって煌びやかに流れる。
[main]
柄井 志導 :
「…いだっ」
注意力を奪われている。手がずるっと滑って減速する。なんかますます大きくなっている気がする。もしや自分の分の成長まで吸われているのでは…?
[main]
イドゥン :
「!? シ、シドーくん!?大丈夫!?」
吃驚し、目を丸くさせながら振り返り、すぐさま駆け寄る。
[main]
イドゥン :
「変なところぶつけてない? よくよく見せて!」
志導の体を密着するような形で支えながら、ぶつけたところを心配そうな顔で探す。
[main]
柄井 志導 :
「大丈夫になった!」
痛いのはすっかり飛んでいってしまった。すごいね加奈
[main]
イドゥン :
「そっか!それなら良かったー!」
にこっと笑顔に変わり。
[main] イドゥン : 「でも、無茶はだめだからね? お掃除サボってたことにはおこだけど、でも無理矢理全部させようってわけじゃないから」
[main] イドゥン : 「疲れたら、ちゃんと言ってね?」
[main]
柄井 志導 :
「大丈夫大丈夫、加奈がいてくれるしね。よし、さっさと終わらせてしまおう!そろそろお昼だしね」
動いたらお腹が減ってきた。
[main] イドゥン : 「ふふっ。やっぱり子犬みたい」
[main] イドゥン : 「そうだなー……ん~~……よし!一先ずはここまでを区切りにしよっか?続きは、お昼休憩を挟んだあとで!」
[main] イドゥン : 「シドーくんも、そろそろ限界が近いんでしょー?」
[main] 柄井 志導 : 「むっ。高校生をなめるなよ?」
[main] イドゥン : 「背伸びしちゃって~、あはははっ!」
[main] イドゥン : 「はーい、じゃあここまでってことで、決まりね!雑巾もバケツの中に入れておいてね!」
[main] イドゥン : 「お手手もばっちいと思うから、ちゃんと手を洗うんだよー!」
[main]
柄井 志導 :
「はーい」
[main] イドゥン : 「私は少しだけ台所片づけた後、お昼ご飯作るから!」
[main]
イドゥン :
「何か食べたいもの、あるかな? リクエスト、なんでも聞くよ!」
にこっと笑む。
[main]
柄井 志導 :
「そうだなー…じゃあチャーハン!」
なんとなく、昼のイメージがある。
[main] イドゥン : 「ふふっ、いいね! じゃあ、パラパラなチャーハンだね!」
[main] 柄井 志導 : 「先生、お願いしますよ?」
[main]
イドゥン :
「もっちろん! 腕には自信がありますから!」
得意げな表情と共に、胸の上にぽすんと拳を乗せる。
[main] イドゥン : 「あ。その代わりー、食器の準備はお願いするよー?それと、食卓のお片付けも!」
[main]
イドゥン :
「それじゃあ行ってくるねー!」
そう言い残すと、テンポよく台所の方へと向かって行った。
[main]
柄井 志導 :
「任せろー!」
早く雑巾がけを終わらせよう。早く加奈の料理が食べたい。早く。
[main]
イドゥン :
そうして暫くの時が流れる。
食卓の片づけが進んでいる頃に、台所からはフライパンの上で踊るチャーハンの炒める音が聴こえてきた。
[main]
イドゥン :
香ばしい町中華のような、腹を刺激する匂いも漂う。卵や肉の香りだ。
手際の良いものだった。数日のブランクなんてものは、何年も繰り返してきた動作の前には意味はないのだろう。
[main] イドゥン : 「お待たせー!活がつくように、今日は大盛りのチャーハンにしたよ!豚肉もかまぼこもたっぷり!」
[main]
イドゥン :
半球体状で皿の上に盛り付けられる、黄色の輝きを放つチャーハン。
湯気と共に、美味を感じさせる匂いが鼻腔へと送られていく。
[main] イドゥン : かちゃりと、レンゲも皿の脇に添える。
[main]
柄井 志導 :
「美味しそう…いや、絶対美味しい」
すすす…と寄ってきて手伝いをする。
[main] イドゥン : 「そりゃもちろん!腕に縒りをかけたからねー!」
[main]
イドゥン :
「お手伝いありがとっ!嬉しいよ!」
にこっと笑む。
[main] 柄井 志導 : 「どういたしまして。早く食べたいね」
[main]
イドゥン :
「ふふ。よだれも垂れちゃってるみたいだしね」
悪戯っぽく笑う。もちろん内容も冗句。
[main] 柄井 志導 : 「…むう。美味しそうなのが悪い!」
[main]
イドゥン :
「ふふふっ!作り手冥利に尽きるってものだね!」
嬉しそうな満面の破顔が綻びながら。
[main] イドゥン : 「それじゃあ、ずっと「待て」をしてたら、クゥンクンって鳴き始めちゃうと思うから」
[main]
イドゥン :
「早速、食べよっか!」
席に着く。加奈の眼の前にある炒飯は、志導の前にある山盛り炒飯の……少なくとも2倍以上の盛り付けがあった。ド迫力をかましていた。
[main] 柄井 志導 : 「…いっぱいだね」
[main]
イドゥン :
「そうだよー! シドーくんには本来、このくらい食べてほしいんだからね!」
おそらく志導の溢した感想とズレた言葉がつらつらと流れる。
[main]
柄井 志導 :
「がんばる」
無茶だよそれは。
[main] イドゥン : 「その意気だよ! それじゃ~……いただきまーす!」
[main] 柄井 志導 : 「いただきます!!」
[main] 柄井 志導 : 「…美味し…うまい…うまい…」
[main]
イドゥン :
「ふふっ」
微笑ましそうに、舌鼓を打つ少年の様子を見ていた。
加奈も当然、レンゲを止めず、進めていきながら。
[main]
柄井 志導 :
「…これからの事。考えたんだ」
ひと段落して。そんな話をする。
[main]
イドゥン :
「ん?」
口の中にレンゲを入れ、頬いっぱいの炒飯状態のまま、きょとりと目を開けて視線を向ける。
[main]
柄井 志導 :
「支部長と話したり、色々考えて。加奈が好きだし、支えたいから…加奈のやりたい事、それを横で見守っていきたいなって」
照れを隠すようにチャーハンを食べ進める。
[main] イドゥン : 「んむっ……! ごほっ!ごほっ!」
[main] イドゥン : 咳き込む。頬を若干赤らめながら。
[main] イドゥン : そうして、ごきゅりっ!と、口に入れていたご飯を嚥下し。
[main]
イドゥン :
「い、いきなりでビックリしたよ~……! ……そ、そーお?」
少しだけしおらしい程度のまま、ちらりと一瞥。
[main]
柄井 志導 :
「そう。好きだよ」
少し楽しくなってきた。普段は逆だし。
[main]
イドゥン :
「…………」
無言。瞬き複数。僅かに泳ぐ視線。赤いままの耳元。
[main] イドゥン : かちゃりと、レンゲを皿のふちに置く。
[main] イドゥン : 「うん。私も……シドーくんのこと、好きだよ」
[main]
イドゥン :
「…………な、なんて……あははっ。ちょっぴり……照れ臭いね」
てへっと、眉尻を落としながら、誤魔化し笑い。
[main]
柄井 志導 :
「…だね」
やっぱり恥ずかしい。
[main] イドゥン : 「…………えへへ。でも……嬉しいよ」
[main] イドゥン : 「……私も、『みんなを護りたい』だなんて、威勢のいいことを言いながら」
[main] イドゥン : 「訓練での、敵対者と対峙した時の動きとか……そういうの、ずっと……ぎこちないし」
[main] イドゥン : 「やっぱり、まだまだそういうの、イヤだなって思う気持ちが取れなくて……」
[main] イドゥン : 「それでいて、私には才能がないから、できる人に任せよう……なんてことも、思えなくて」
[main] イドゥン : 「そんなことをしたら……あまりにも無責任だなって、私は……私が、私自身に勝手に思うしで……」
[main]
イドゥン :
「なんだか、矛盾ばっかで、わけわかんないよね」
眉をハの字にさせながら、乾いた笑いが零れる。
[main] 柄井 志導 : 「…俺がいるよ」
[main]
柄井 志導 :
「俺が、側で支えるから。俺が、いるから」
俺が代わりにやるから。
[main] 柄井 志導 : 「…それと、ある人から言われたんだけどね。『慣れた』とか『心が揺れなくなった』ってなっても、それは麻痺しただけなんだってさ」
[main]
柄井 志導 :
「だから、俺も一緒に考えるよ」
俺なりの、答えを。
[main] イドゥン : 「ふふ。そっか」
[main]
イドゥン :
「すっごく、頼もしいな」
にこりと、微笑んだ。その言葉は……純然なものだった。
先程までの曖昧な表情から一転し、安心に満ち溢れていたようだった。
[main] イドゥン : 「……ねぇ、シドーくん」
[main] イドゥン : 「人はやっぱり、誰か一緒に……同じことを考えて、悩んでくれる人がいてくれると」
[main]
イドゥン :
「すっごく、安心するね」
笑顔のまま、ぽつりと、そう呟いた。
[main] 柄井 志導 : 「そうだね」
[main] イドゥン : 別に、何の哲学めいた言葉でも無ければ、子どもが小さい頃から、大人に教わるような、至極単純な……当たり前なこと。
[main]
イドゥン :
寄り添ってくれる人がいたら、嬉しい。
日本に限らず、世界共通の道徳的観念。
[main] イドゥン : リンゴが赤いと同等の……『当たり前』だった。
[main] 柄井 志導 : 「…同じものを見ても、それがみんな同じ答えとは限らない。立場が、考え方が違えば。だから、一緒に考えよう、話そう。そう思った」
[main] イドゥン : こくりと、頷く。
[main] イドゥン : 「ふふっ。なんだか……前よりもずっと、うんと……ずっと、頼もしく見えるよ」
[main] 柄井 志導 : 「…うん。それなら、嬉しいな」
[main]
イドゥン :
当然、全く同じことを考え、悩むことは、不可能だ。
人は、人というカテゴリーにありながらも……別生物のようなものだから。
[main] イドゥン : しかし、だからと言って諦めてしまえば、それまで。
[main]
イドゥン :
『価値観』が違うのもまた、『当たり前』。
だからこそ、少しでも……『近づけようとする』。
その姿勢、その努力、その行動こそが─────。
[main] イドゥン : 『共存』なのだろう。
[main] 柄井 志導 : 「…でも、今分かる確かな答えを俺は知ってるよ」
[main]
イドゥン :
「ほほーう……」
興味津々に、目を細める。
[main]
イドゥン :
「聞きたいな。シドーくんの、その答えっていうのを」
にこりと微笑みながら。
[main]
柄井 志導 :
「俺が、加奈が。お互いを好きってこと」
青くて、甘ったるい、恋愛小説みたいな回答を。
[main] 柄井 志導 : 口付けとともに、つぶやいた。
[main]
イドゥン :
「もうっ……」
頬を赤らめながらも、笑みのまま。
[main]
イドゥン :
「ふふっ、そうだね」
にこっと、加奈もまた笑った。
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM :
[main] 夜野 カリン : ED4『legacy of Tyr/ハシモトカナ』 登場:わたし
[main]
夜野 カリン :
冬の近づく山は虫の声も途絶え、閉め切られた道場の空気は冷たく滞り、ぶるっと小さく震えて道着の上に羽織った上着の襟を立てる
[main]
夜野 カリン :
初めて道場につれてこられたのもこんな日だったような気がする
あの日のことをよく覚えていないことに残念そうに頭を垂れる
UGNでの記憶を遡るとどんどん曖昧になっていく
それは時の流れのせいでもあるが、近づけば近づくほどに輪郭を持ち、色彩が鮮やかになる記憶はUGNでの経験がどうでもいいものから大切なものになっていく課程そのものだった
[main]
夜野 カリン :
ここに来るとまずそうしたように天井近くの神棚に手袋をはめた手を合わせて瞳を閉じる
先生のマネであり指導であったからそうしていただけだったが、カリンが消してきた様々な人達のように先生は残らなかったのだから、形だけの墓には何もなく、だったら先生の魂のある場所はここかもしれない
これまでとは違う気持ちで神棚に手を合わせる
[main] 夜野 カリン :
[main]
夜野 カリン :
剣道、剣の扱いに関しては結局何一つ身につかなかったから、ひとりで道場に来たとてできることなどあまりないのだが、上達しないことに関しては先生はそれでいいと言っていた
剣道というのは剣の扱い方を覚えるためだけにやるものではないと言う言葉はよくわからなかったが最後にここを訪れたあの夏の日、先生は満足そうにしていた……と思う
今は少しだけなら理解る…気がする
[main] 夜野 カリン :
[main]
夜野 カリン :
「どんな事を話したっけ…」
道場をゆっくりと歩くと床板に触れる足の裏の感覚、壁の色、柱の影、道場の空気が記憶を引き戻していく
[main]
夜野 カリン :
あの時…道場破りをされたら無職になってしまうと微笑っていたけれど、本当は無職になりたかったんじゃないかな?
自分より強い人が現れたらテュールであることをやめて、父親として静かな暮らしができたのかもしれない
でもわたしはあの時、先生より強くなかった
[main] 夜野 カリン :
[main]
夜野 カリン :
立てかけられた竹刀を手に取り、構え、振り下ろす
子どもがチャンバラをするようなでたらめな挙動だ
先生がやっていたような洗練された動きにはならない
[main] 夜野 カリン :
[main]
夜野 カリン :
カナちゃんは先生が遺したものだと思ってた
先生もそのつもりだったとおもう
先生のように強くないわたしはそれを受け取れなかったけど
先生の代わりに、先生のようにカナちゃんを大切にし守れる人に託したかった
[main]
夜野 カリン :
でも、道場破りをしたのはカナちゃんだった
カナちゃんの瞳は、先生の最後の瞳に見えた冷たく鋭利な自身を殺す刀と同じくらい、硬く力強かった
[main] 夜野 カリン : 「…………」
[main]
夜野 カリン :
もしかしたら、ほんの僅かな違いでテュールをやめる未来もあったのかもしれない
道場の壁に設置された大きな鏡には自分だけ、映る姿が滲む
喪うということは今とは違う未来を思うことなのかもしれない
[main] 夜野 カリン :
[main]
夜野 カリン :
手にした竹刀を元あった場所に戻し道場を出る
壁に設置されたスイッチを指で押し込むと、カチッと音がして道場の明かりが消え暗闇が広がる
[main] 夜野 カリン : 「!」
[main]
夜野 カリン :
その瞬間、視界の端に映ったものに思わず振り返る
[main]
夜野 カリン :
「ありがとうございました」
[main]
夜野 カリン :
向かいの壁、神棚の下に張られた鏡に向かってペコリと頭を下げた
[main]
夜野 カリン :
今度こそ闇に背を向けて歩き出した少女の歩みは軽やかに、顔には太陽のような笑顔
[main] 夜野 カリン :
[main] 夜野 カリン :
[main] 夜野 カリン : 最後に先生が見せた笑顔は、最後までテュールとしてカナを守り通した満足だとカリンは思っていた
[main] 夜野 カリン : しかし本当はカリンが力を使う判断を自身でしたこと、そしてその判断をカリンとの日々を肯定し、この先カリンがオーヴァードとして人間として前を向いて生きていけるように
[main]
夜野 カリン :
あの笑顔はそんな未来を思って浮かべたものだった
[main]
夜野 カリン :
ED4『legacy of Tyr/太陽のような、少女の未来』 FIN